残雪と呼ぶには多すぎるアルプス地方の春の雪。
GW目前で
雪崩 が発生しました。
それはまるで警告のように。
場所は
北アルプス涸沢、山小屋「
涸沢ヒュッテ」周辺。
除雪作業中だった支配人の小林剛さんが巻き込まれ、左足すねの骨を折るけが。
信濃毎日新聞から、涸沢で雪崩 1人けが 北ア山小屋施設も被害
松本市安曇の北アルプス涸沢(約2300メートル)で26日午後4時半ごろ、雪崩が発生した。
現地の山小屋涸沢ヒュッテ関係者によると、雪崩の規模は長さ約1キロ、幅約50メートル。
屋外で除雪作業をしていた同ヒュッテ支配人小林剛さん(47)が巻き込まれたが、仲間が救出。
27日朝に民間ヘリコプターで下山し、松本市の信大病院に搬送されたが、左足すねの骨を折るけが。
ヒュッテ社長の山口孝さん(63)によると、ヒュッテ本館の屋外にある売店施設が被害を受けた。
涸沢はここ1週間ほど降雪が多く、26日夕方までの3日間で約1メートルの積雪があった。
凍った斜面上に積もった雪が落ちる「表層雪崩」とみられ、涸沢岳方面から流れてきたという。
同ヒュッテは今季営業開始となる27日に向けて、小屋開けの準備を進めていた。
雪崩の発生を受けて北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会は、引き続き雪崩の危険があるとして、26日夕方から横尾より上部への入山をしないように呼び掛けている。
県警地域課は大型連休(29日~5月8日)を前にした県内山岳の春山情報で、北アルプスでは気温が低く、沢筋や尾根の雪が多いと発表している。
涸沢については、25、26日の降雪により「連休の初めにかけても、表層雪崩の発生に注意が必要」としている。
涸沢ヒュッテ周辺。
涸沢ヒュッテのある辺りは色とりどりのテントも並ぶ好適地ですが、
涸沢ヒュッテは誕生以来、2度も雪崩で流されています。
北アルプスに限らず、雪まだ深いお山へ入山予定のみなさん、くれぐれもご注意下さい。
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