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遭難まとめ ネパール編
2011 / 06 / 14 ( Tue )
先月後半から今月頭にかけてネパールで日本人による2件の遭難が発生しました。

一件は13日ぶりに生還を果たし、一件は遭難の瞬間に命を落としました。

6月4日(土)

AFP通信から、

ヒマラヤのナヤカンガ峰で日本人女性死亡、雪崩に巻き込まれ

ネパールのナヤカンガ峰(Naya Kanga、5844メートル)で4日午後、登頂中の日本人女性とネパール人ガイドが雪崩に巻き込まれて死亡した。
地元関係者らが7日明らかにした。

 在ネパール日本大使館は、死亡した登山者がヨシダマスエさん(63)であることを確認した。
現在、遺体の収容作業が行われているという。

 ナヤカンガ峰はネパールの首都カトマンズから北に30キロの地点にあり、登山家の間では難しい山として知られている。




6月7日(火)

TBS News-iから、



ふたつの遭難についてまとめた記事を、
産経新聞から、

ネパールの奇跡 日本人登山者に明暗

 ネパールの首都カトマンズ近郊の山中で散策に出たまま行方不明になり、6月7日に13日ぶりに無事発見された日本人女性、岩渕牧子(いわふち・まきこ)さん(49)=千葉県出身=が6月10日、カトマンズで記者会見し、迷っていた間はタケノコや川の水を摂取して飢えをしのいだことを明らかにするとともに、偶然ネパール人巡礼者に発見された時は
「助かったと安堵した。そして奇跡を神に感謝した」
などと語った。
岩渕さんが発見されたのと同じ地区では、5日に東京都出身の女性(63)が雪崩に巻き込まれ、死亡。
10日、遺体がヘリコプターで搬送され、カトマンズで家族と悲しみの対面をした。
明暗を分けたのは偶然の運命だったのか。

タケノコに救われた

 AP通信によると、岩渕さんはトレッキングのため個人でネパールを旅行し、カトマンズ北方約60キロのラスワ地区のホテルに投宿。
先月(5月)25日、標高4380メートルの地点にあるヒンズー教の聖地ゴサイクンダにある湖に向けて散策しようとホテルを出た後、森の中で迷子になった。

 「道も分かりやすく、迷わないと思ったが、混乱して間違った道を歩いてしまった」。
虫に刺された跡が散見されるものの、衰弱した様子もない岩渕さんはこのように経緯を説明した。
ジャケットにポンチョという軽装だったが、ポンチョやササの葉を布団代わりにして寝た。
最初の5日間は川の水だけで飢えをしのぎ、その後は山の中で見つけたタケノコや野草を食べたという。

 「まず2日間は動くのを控えた。小さい洞窟で身を休め、誰かが近くを通るのをひたすら待ち続けた」。
この間、地元警察と軍が捜索を続けていたが、人の気配は全くしないままだったため、3日目からは洞窟を出て動いた。
捜索隊のヘリコプターが見つけやすいようにと高台の岩の上で3日間余り過ごしたこともあったという。

 「気候は寒くなかったし、この地区に危険な動物はいないことも知っていたので、助かると信じていた。
でも時折、死の恐怖に取りつかれた」
と岩渕さん。
そんな時は神に祈った。

 そして、7日に山道を登っていたところ、下ってくるネパール人の女性巡礼者グループに遭遇。
「プリーズ・ヘルプ・ミー」などと叫んで手を振り、救助された。
「2度目の生きるチャンスを与えてくれた神に感謝する」
と話す岩渕さんは
「トレッキングは今後も続けるが、もう決して一人では行かない」
と決めたという。

雪崩に巻き込まれ

 一方、在ネパール日本大使館によると、岩渕さんがさまよっていたころ、雪崩に巻き込まれて死亡した女性は、カトマンズ北東約30キロのナヤカンガ峰(5844メートル)に登っていた。
同伴していたシェルパも雪崩に巻き込まれ、行方不明のままという。
準備も装備も十分だったが、雪崩までは予測できなかった。


山スキー中の雪崩事故は人為的に誘発された雪崩が多くを占めていますが、
高所の雪崩は自然の気まぐれ、雪崩が起きる場所にいないこと、それしか避ける方法はありません。

一方、13日ぶりに助かった女性は腹が据わってますねぇ。
数日に亘った遭難事例で、遭難から4,5日も経つと幻覚に襲われたり、パニック症状に陥ったり、
精神が不安定になって、ガケから飛び降りそうになったという話もあります。

もう迷ってしまったんだからしょうがない、助けが来るまでとにかく命を繋いでいこう…

僕はそんな風に切り替えられるかなぁ。
無駄にジタバタ、ジタバタして、体力も精神力も消耗して、4日生きられたらいい方かも(^_^;)

ちなみに、この女性が発見された場所についてなんですが、
読売新聞からの抜粋ですが、

 6月7日、地元の女性巡礼者グループが偶然近くを通りかかった。
「助けて」と英語で呼びかけると気付いてくれ、ゴサイクンドまで誘導してくれた。
徒歩わずか15分の距離だった。


徒歩わずか15分の距離… (>_<)

見知らぬ土地で道迷いすると恐いですねぇ。

でも、その距離だったら案外、遭難してる最中の姿を見かけてた地元民もいたかも。

羊飼いの子供:「おじいさん、ほら、あそこ、岩の上に女の人が寝てるよ」
爺:「おお、ホントじゃ、旅の人かのぉ」
子供:「町のホテルに泊まってる人かなぁ」
爺:「かもしれんのぉ」
子供:「気持ちよさそに寝てるね」
爺:「そのようじゃ、起こしては可愛そうじゃて、さ、行くだ」

なんて。

明日は我が身。
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