前回の遭難まとめでお伝えした、今月16日、大峰山系・
弥山に入山後、消息を絶っていた男性。
折しも、台風6号がのろのろと通過中で捜索活動も行えず、続報もないままでしたが、
下山予定だった17日から6日後の23日、無事、下山されました。
まず、遭難時の報道を、
産経新聞・関西から、大峰山系で遭難 捜索行けず
19日午後0時15分ごろ、奈良県天川村、大峰山系の弥山(みせん)(標高1895メートル)に単独登山に入った三重県四日市市山分町の会社員、油田克三さん(54)と、「連絡が取れない」と油田さんの姉(62)が三重県警を通じて奈良県警中吉野署に届け出た。
同署によると、油田さんは16日から1泊2日の予定で入山したが、宿泊場所だった宿坊に現れず、下山予定の17日を過ぎても帰宅していないという。
同署は油田さんが滑落するなど遭難した可能性が高いとみているが、台風6号の影響で捜索の見通しは立っていないという。
大峰山系・弥山
そして、生還を伝える報道を、
日本経済新聞から、飢えしのぎ生還、6日ぶり 奈良の山岳で遭難の男性救助
23日午後5時半ごろ、奈良県天川村の大峰山系の弥山(標高1895メートル)に1泊の予定で登山し17日から行方不明になっていた三重県四日市市山分町の会社員、油田克三さん(54)が自力で下山、6日ぶりに奈良県のヘリコプターで救助された。
台風6号で天候が荒れる中、持っていたおにぎり3個と缶詰2個、雨水で飢えをしのいだ。
テントはなく、大雨の中、木の下で寝袋にくるまり過ごした。
けがはないが栄養不足などで衰弱している。
中吉野署によると、油田さんは23日、天候がようやく回復したため、自力で下山を開始。
午前11時40分ごろ、山中でたまたま出会った登山者に
「遭難しています。家族に電話してください」
と依頼。
連絡を受けた家族が同署に通報した。
朝日新聞から、登山の男性6日ぶり救出 奈良・天川村の弥山
奈良県天川村の弥山(標高1895メートル)へ登山に出かけた男性が23日、遭難から6日ぶりに救助された。
衰弱しているものの意識ははっきりし、県警中吉野署に
「おにぎり3個と缶詰2個を5日かけて食べ、雨水を飲んでしのいだ」
と話しているという。
同署によると、男性は三重県四日市市の会社員油田克三さん(54)。
16日から1泊2日の予定で登山に出かけた。
山小屋に宿泊後、17日に弥山に向かう途中、展望できる場所に立ち寄ろうとして迷ったという。
台風6号の影響で17日から20日朝にかけて断続的に雨が降ったが、
「木の下で寝袋に入ってじっとしていた」
と話しているという。
同村の滝付近で登山客と出会い、奈良県のヘリコプターなどで救助された。
無事で何よりでした (^_^)
1泊2日の予定だったため、寝袋を持っていたこと、食料が余分にあったことが幸運につながったんでしょうね。
日持ちする缶詰もラッキーでしたね。
そう云えば、缶切り忘れてきちゃって、ピッケルや小屋で見つけた釘で必死でこじ開けた (^_^;) なんて、
遭難中だったら笑えない話を聞いたことがあります。
最近のは缶切りがいらないのが多いけどね。
でも、「これも、そうだろう…」なんて安心してたら、
「開かない~~(>_<)」 で、お持ち帰り、なんてこともよくあるようですよ。
気をつけましょうね。
さて、遭難時はとにかく、
動き回らないこと。
台風の長雨で動けなかったのが案外、体力温存につながったのかも。
大峰山系は山深そうだから、根元に雨露をしのげるくらいの洞(うろ)がある大木とか、いっぱいありそう。
大昔からそういう大木が修験者や旅人を人知れず救ってきたのかも。
元気になって、家族から登山のお許しが出たら、助けてくれた木にお礼をしに、もう一度、お山へ行ってほしいなぁ。
(それでまた迷ったら意味ないけど)
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