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週末の遭難まとめ 7月24~26日
2011 / 07 / 26 ( Tue )
7月24日(日)

共同通信から、

海や山で4人死亡、4人不明 夏休み最初の日曜

 夏休み最初の日曜日となった24日、各地の海や山で事故が相次ぎ、共同通信のまとめでは、4人が死亡、4人が行方不明となり、9人がけがをした。

 長野県大町市の北アルプス船窪岳(2459メートル)では、埼玉県本庄市の無職金井正明さん(77)が滑落。
ヘリコプターに発見されたが、死亡が確認された。

(山岳遭難部分のみ抜粋しました)
  船窪岳


日刊スポーツから、

夏休み最初の週末…海、山で3人死亡

 夏休み最初の週末となった23日、各地の海や山で事故が相次ぎ、共同通信の午後8時現在のまとめでは、3人が死亡し、1人が行方不明、3人がけがを負った。

 長野県立科町の蓼科山では、山頂付近で東京都瑞穂町の会社員柴田健児さん(53)が意識不明となり、まもなく死亡。
奈良県川上村では大阪市福島区の男性(67)が、沢登り中に滑落して行方不明となっている。

(山岳遭難部分のみ抜粋しました)
  蓼科山
ちなみに、お山の名前は“”科山ですが、蓼科山が属する北麓の町は“”科町。
南麓のリゾート地は“蓼”科高原。

蓼科山の“蓼”は、あの「タデ食う虫も好き好き」の“タデ”です。


産経新聞から、

山で遭難の67歳男性、無事下山 奈良・川上村

 奈良県川上村の台高山系に23日から沢登りに入り、遭難した大阪市福島区海老江の無職、佐々岡勝治さん(67)が24日午前、下山し無事が確認された。
けがなどはなかった。

 県警吉野署によると、佐々岡さんは23日朝から知人男性(67)と沢登りに入ったが、同日昼ごろにはぐれた。
佐々岡さんは自力でふもとまで下山し野宿して一夜を過ごしたといい、24日朝に通りかかった車に同乗し、同署の駐在所を訪れたという。


  台高山系


読売新聞から、

51歳女性建築士が滑落死…山梨・雲取山

 24日午後6時半頃、山梨県丹波山村の雲取山登山道で、下山中の東京都豊島区千早2、建築士八木美佐子さん(51)が50~70メートル下の谷底に滑落した。

 同行していた仲間が麓の民家に行って110番。
上野原署などが救出にあたったが、同日午後11時25分頃、死亡が確認された。
死因は出血性ショックとみられる。

 同署の発表によると、八木さんは山の散策仲間と計4人で同日朝に入山。
昼頃に山頂から下山を始めたが、道に迷い、下山道を探している最中に滑落したとみられる。


  雲取山
トレイルランニング仲間との登山中の事故だったとのこと。

ガイドブックにも掲載されているようなメジャーなお山で道迷いする人は、
うつむいたまま歩いてる 人が多いと云われています。

特に下山中は登りの疲れもあるし、路面状況も気がかりで、うつむいてる時間が長くなります。

そうすると、あみだくじの線をたどるような感じで登山道をたどってしまうため、
道幅が急に狭くなったことに気がつき、はっと顔を上げると、見知らぬけもの道に迷い込んでいた、ということになりがち。

登山道が急に折り返すような場所で、直進するけもの道や作業道がカーブの先に続いていることがよくありますよね。
ちゃんと前を見てたら絶対、間違えるはずがないんですが、でも、入ってっちゃう人がいます。

うつむいて、道じゃなく地面をたどってしまったのが原因です。

メジャーなお山の登山道は大抵、よく踏まれてそれなりに道幅があるしっかりした道になっています。

けもの道みたいに心細くなるような道はまず、怪しいと思っていいでしょう。

鎖やロープ、はしごもない崖や、登り返せない(もしくはその逆)ような急斜面が登山道だったりしません。

だって、メジャーなお山はたくさんの人が来るんだから、登山道は安全なルートに自然になっています。

もし、そんな道や場所にいたら「迷った?」と思って間違いないでしょう。
すぐ引き返した方がいいでしょう。

でも、そんな状況になっても自分は正しいと思いたがるのが人間。
「この山は昔、修験層が修行で登ってたから厳しいんだ」とか「上級コースかな?」とか、
が状況に都合のいい言い訳をしたがります。

「気がついたら迷ってた」
と云う人は、足下ばかり見て歩いてる可能性が高いです。

視線を高くして道の結末を探り歩く癖をつけ、けもの道に迷い込んでしまう失敗を防ぎましょう。


読売新聞・石川から、

白山登山救助相次ぐ

 夏山登山のシーズンを迎えた白山で25日、救助事案が相次いだ。

 午前9時50分頃、登山道「砂防新道」で、団体で登山していた東京都の女性(69)がひざに痛みを訴えて立ち往生した。
女性は、通報を受けて駆けつけた白山石川広域消防本部の救助隊員に救出され、関節炎で軽傷とみられる。

 午前10時半頃には、「観光新道」で横浜市の女性(64)が左足ふくらはぎを骨折し、福井県消防防災ヘリで病院に搬送された。
正午頃には「女性が頭から出血している」と、登山者から119番があり、消防が駆けつけたが、女性(64)は止血し自力で下山した。

 白山石川広域消防本部は体調の悪いときは無理をせず、誰かと一緒に登山するように呼びかけている。


  白山


暑い、暑いって言葉ばかりが先行しちゃってるような今年の夏。

涼を求めて高山へ繰り出してる人も多いんでしょうね。

でも、節電でエアコンが不自由になったくらいで、暑い、暑いってうるさいなぁって思ってしまうのは僕だけですか?

今年の夏、そんなに暑くないよね。

去年の猛暑に比べても。

夏なんだから、暑いに決まってるでしょ!って暑苦しく云いたいわ。

暑熱順化 もできてない体でお山行くから、
「ヒザが痛いんでレスキュー、お願いします」なんてことになるんだよね。

タクシー呼ぶみたいに救助隊員さん、呼ばないで欲しいわ。

記事の“立ち往生”って、弁慶か!?

そもそも、ヒザが痛いんなら立ってられないでしょ。

“行動不能”でいいんじゃない?(・∀・;)

暑いから涼しい山でも行こうか、みたいな動機の人は、高度差がない高原でのハイキングやトレッキングをおすすめします。


7月26日(火)
北日本放送から、

黒部峡谷で女性転落、大けが

 26日午前、黒部峡谷で仲間4人で登山をしていた30歳くらいの女性が登山道から転落し全身を強く打つ大ケガをしました。

 黒部警察署によりますと26日午前8時半ごろ、黒部峡谷の志合谷、標高およそ1000メートル付近で仲間4人で登山に来ていた女性が登山道から転落しました。

 女性はおよそ2時間半後に県の防災ヘリコプターで救助され現在病院で手当てを受けていますが全身を強く打つ大ケガです。

 この女性はヒラタという名前で年齢は30歳ぐらいだということです。

 警察では一緒に登山していた仲間から事情を聞いて身元の特定を急ぐとともに転落したときの状況や原因について調べることにしています。


  黒部峡谷・志合谷付近
志合谷と云えば、断崖絶壁に人間がやっと歩ける幅の道が文字通り刻まれた「水平歩道」のある場所。

真っ逆さまに200mも落下しかねない、捜索も遺体回収もできないケースもあり得る場所なので、
大ケガで助かったのは不幸中の幸い。

水平歩道。

僕はあんなとこ、よー行かんです (>_<)
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