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地図から送電線・送電鉄塔が消えた
2012 / 01 / 31 ( Tue )
国土地理院が公開している電子地図閲覧サービス「電子国土ポータル」。

電子国土ポータル → 

ネット上で市販の紙地図同様の精細な地図が見られる、とってもうれしいサービス。

普段使いされてる方も多いと思います。

以前の地図閲覧サービスは、「ウォッちず」という名前でした。

ウォッちず → 

電子国土の方がメインになって、ウォッちずはまだ見られるものの、地図は実は古いです。

カシミール3Dでも、電子国土、ウォッちずの両方を使えますが、
電子国土が使えるようになったある日のこと、地図を見ていて、何かが足りないことに気がつきました。

電子国土で見た淡路ヶ峠 ↓


ウォッちずで見た淡路ヶ峠 ↓


違い、分かりますか?

電子国土の地図には、送電線が描かれていない んです!!

送電線が分からないと、送電鉄塔もわからない んですよね。

送電線や送電鉄塔は登山中、とっても良い目印だから、現在地の把握にも、山座同定にも大助かり。

なのに、それが地図に書いてないって、どうして?って、もう何ヶ月も疑問でした。


その答えが分かったのは、

雑誌『山と渓谷』2011年10月号に掲載された「山の論点2011」の、第21回“地形図が危ない”。

その記事によると、国土地理院曰く、「保安上の理由で電力会社が資料を出してくれない」から地図に描けなくなったんだそうだ。

テロリストに地図を悪用されて送電線や鉄塔を破壊される怖れがあるから、だそう。

なんじゃそれ!?

鉄塔なんか、麓から丸見え、Google Earthにもクッキリ映ってるのに…。

昨日の新聞にも、この問題が取り上げられてました。

毎日新聞から、

送電線:電子地形図から消える 電力10社情報拒否

 地形図の電子情報化に伴い、国土地理院が電力会社10社に送電線や鉄塔の位置について情報提供を求めたところ、全社がテロなど安全上の問題を理由に提供を拒否し、送電線などの表記が最新の電子地形図から消えたことが分かった。
送電線の記載は、登山などで現在地を確認する際に利用されており、日本地理学会などは掲載の継続を求めている。

 送電線や鉄塔の記載が消えたのは、国土地理院の電子国土基本図。
従来の紙の地形図(縮尺2万5000分の1)に代わるものとして、昨年2月からインターネット上で公開している。

 従来の地形図は現地での測量に基づいて作製していたが、電子国土基本図は航空写真に、自治体や法人などから寄せられた道路や建造物の位置情報を反映させて作っている。

 送電線や鉄塔などは航空写真では確認しにくいため、国土地理院は昨年末までに電力各社に位置情報の提供を求めた。
ところが、いずれも「保安対策上の問題」を理由に提供を拒否されたという。
関西電力の担当者は毎日新聞の取材に対し、
「位置情報がテロなどに悪用される恐れもあり、詳細な情報は提供していない」
と話す。

 これに対し、上越教育大の志村喬准教授(地理教育学)は
「送電線や鉄塔の記載は、登山などの際に現在地を確認するのに役立つ。
地理や地図学習の大きな障害になる恐れもある」
と指摘。
日本国際地図学会評議員の田代博・筑波大付高教諭は
「ネット上ではより詳細な航空写真が公開されており、時代錯誤も甚だしい。
あまりにも秘密主義すぎるのではないか」
と話す。

 日本地理学会は、鉄塔などの情報を引き続き電子地図に掲載するよう求める意見書を国土地理院へ提出している。
国土地理院基本図情報部の担当者は
「利用者からの要望はできるだけ反映させたいが、電力会社から協力が得られない以上、掲載は難しい」
と話している。


送電線がちゃんと描かれてるウォッちずは、平成23年7月31日にサービスを終了する予定でした。
でも、閲覧継続の要望が多く寄せられたため、いまでも使える状態となっています。
(サービス継続は“当面の間”なので、いつ終わるか分からないんですが。)
多分に、送電線の有無も、ウォッちず閲覧延長の一因になっていると思います。

送電線ロストの問題は、地図読みを特集した『山と渓谷』2011年11月号でももう一度取り上げられています。

「地形図のこれからを国土地理院に聞く」

まず、このコラムの中で、「電子国土基本図」から削除されたものは、送電線のほかに「記念碑」や「植生界」、
取得条件が変更されたものは、「徒歩道(登山道)」、「土崖」、「万年雪」、「岩」、「堰」など、
新たに加えられたものは、「踏切」、「高層建物」、「公園」などだそうです。

送電線に関しては、予算や人員数の問題により、現地で直接確認することが困難となり、“ほかの手段”に頼ったが、
電力会社などから資料を得ることができず、削除せざるを得なくなった、とのこと。

「徒歩道(登山道)」については、旧図式では幅1.5m未満でしたが、新図式からは幅1.0m未満となり、
さらに、草刈りとかちゃんと管理されてる徒歩道を登山道として表示することにしたそうです。
ヤブになってたら、初心者とか危ないですから。

地図には電子地図のほかに、本屋さんでも買える紙の地図がありますけど、
紙の地図(2万5000分の1)の送電線はどうなるのかについても、書いてありました。

現時点で描かれている送電線を、電子地図の表示に合わせて削除するようなことはしないそうです。
あくまで、現地で送電線がないことが直接確認されたときだけ、だそうです。

お山に行って直接確認する作業はそうそうできないので、急に消えることもないだろう、とのことでした。


ちなみに、僕は郊外のお山へ行くときは、ゼンリンの住宅地図を参考にすることが多いのですが、
それは、バイトさんが一軒一軒、訪ね歩いて作られる住宅地図には、
電子地図にも2万5000分の1紙地図にも載っていない、送電鉄塔の巡視路が多く描かれているからです。

登山道などない郊外のお山では、巡視路は唯一の登山道となります。
 上記の淡路ヶ峠も登山道のほとんどが巡視路です。

「送電鉄塔ある所、登山道有り」

送電線や送電鉄塔が地図から消えると、登山ルートも見えなくなってしまいます。

また、山の中で出会う送電鉄塔は、現在地の把握にとても役立ちます。
遠くからも見えるあんな目印、ほかにありません。
(逆にうっとうしいって人もいるけど、僕はすでにあるものは受け入れるよう努力する方なので気にしません。)

 こんな巨大なものを地図に書かないなんて、
国土地理院は地図職人の魂もプライドも失ってしまったのだろうか。


っていうか、電力会社、資料出せ!

原発停めたら大停電するぞなんて散々脅しといて、全然足りてたり、
電気料金を値上げした分で保養所維持管理費や高利子の財形貯蓄の補填したり、評判悪いぞ!

そもそも、鉄塔なんか丸見えなんだし、テロリストからしたら発電所や変電所狙うと思うぞ!

登山者らの生命・安全を優先して欲しいわ!


って、偉そうに文句云ってても、
キレイに整備してくれてる巡視路が通行禁止になったら困るので、強く云えない (>_<)

あ~、ジレンマ、やだやだ。
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03:11:54 | コメント(回答)(3) | page top↑
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コメント
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ブラタモリ
むかし、地図で田んぼがある場所を耕地の表記にわざと変えたりしていたそうです。
テロで水を狙われたら、いきられないからです。電気もしかりですね。
でも仰るとおり、今はネットのぐーぐるマップなんて使えば、見下ろした鉄塔が見えるでしょう。

たとえ見られていても、
意地でも地図を残したくない気持ちが、
明治に地図を盗まれた記憶が受け継がれてるために起こるのかもしれない

…なぁとぼんやり考えるのです。
私も鉄塔が、作られる頃に生まれたかったくらい好きです。(組み立て!組み立て!

盗難という同じ失敗をしたくないって強く気持ちをもってるのでしょうね。
by: 無名登山家さん * 2015/12/24 22:48 * URL [ 編集] | page top↑
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過去に「山中の鉄塔のボルトが抜かれる」と言う事件が起きたこともあるし
今のご時世では仕方ないのかなとは思います
by: Googleの検索で、たどり着いた通りすがり * 2016/05/10 02:24 * URL [ 編集] | page top↑
--コメントありがとうございます--

このコメントは単なる反論ではありません。

そして、送電線・送電鉄塔の地図情報が消えたことで、困っている人がいることを前提にした記事であること、まずご理解下さい。

さて、当然ですが、鉄塔のボルトや農産物を盗んだ人が悪いのであって、地図情報は悪用されただけです。
同様に、万引きが絶えないからと云って、すべての地図からコンビニやスーパーが消されたら、どうでしょう?

地図記号を悪用する盗人と、それで困った人・金額と、地図記号で助かる人、便利だと思う人の数、それぞれを比べてみることも必要でしょう。

けれど、悪用する人がいるからと安易に消去してしまうことは、大げさに言えば、「妥協はテロに屈することと同じ」に近い響きを僕は感じます。

一応ですが、鉄塔などの位置情報を電力会社が公開しなくなったのはテロの可能性が否定できない、という側面もあります。

悪人、悪事をベースに世の中を見ることは防犯の観点からは大切だとは思います。

でもね、悪人の目線で見て、語らないといけない世の中って、いやですよね。

それだけでもう、悪に負けてる、って感じがして。

お山に行かない方は分からないとは思いますが、それを整備するための道(保守路)が必ずある送電鉄塔の地図情報って、お山歩好きにはとても大切な地図情報なんです。

迷走、遭難時のエスケープ路として、命の道にさえなり得ます。

盗人の悪行より、命の方が優先されるべき、ですよね。
by: るし * 2016/05/10 11:25 * URL [ 編集] | page top↑
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