空模様も穏やかだったこの年末年始。
お山も穏やかだったようだけれど、事故はいくつか、起きてしまったようです。
2013年12月30日(月)毎日新聞から、重傷:竹田城跡登山道、三田の女性が 凍結で転倒、注意を呼びかけ−−朝来 /兵庫
30日午後1時5分ごろ、朝来市和田山町の国史跡・竹田城跡付近で、観光に来ていた三田市の書道教室経営の女性(67)が凍結した路面で足を滑らせ転倒、右足を骨折する重傷を負った。
朝来署によると、現場はふもとの観光施設「山城の郷」から頂上に向かって約300メートルの登山道。
竹田城跡付近では、29日にも大阪府内の男子大学生(22)が凍結した路面で滑り転倒、頭に軽傷を負っており、市や朝来署で注意を呼びかけている。
竹田城跡
12月31日(火)山梨日日新聞から、富士山で男性遭難 ヘリで救助
12月31日午後2時半ごろ、富士山吉田口登山道の「馬返し」付近で、男性がうつぶせで倒れているのを登山者が発見し、110番した。
県の防災ヘリ「あかふじ」が男性を救助し、甲府市内の病院に搬送したが、男性は意識不明の重体のもよう。
今冬の富士山で、山梨県側での遭難事故は初めて。
2014年1月2日(木)中日新聞から、登山者の行方不明や遭難相次ぐ 北ア、中ア
長野県の北アルプスと中央アルプスで2日、登山者の行方不明や遭難が相次いだ。
北アでは槍ケ岳(3、180メートル)で広島市安佐北区の山岳ガイド名越実さん(65)が不明となったほか、3人が遭難。
中ア・経ケ岳(2、296メートル)では長野市の男性会社員(25)が遭難した。
いずれも3日朝から県警などが捜索する。
松本署によると、名越さんは12月29日に上高地から1人で入山し、槍ケ岳登頂後、岐阜県側の新穂高温泉に2日、下山予定だった。
携帯電話がつながらないため、登山仲間が署に届け出た。
また、2日午後6時半ごろ、長野県大町市の北ア・槍ケ岳の硫黄尾根(2、400メートル)で
「男性1人が滑落し、仲間2人を含めた3人が、身動きがとれない」
と、大町署に救助要請があった。
署によると、滑落した男性は手などにけがを負ったが、命に別条はない。
3人は付近でビバークしているとみられる。
経ケ岳では2日午後5時35分ごろ、長野県南箕輪村の大泉ダムから入山した長野市の男性会社員(25)から
「途中で道に迷った」
と、伊那署に通報があった。
署によると、男性にけがはなく、日帰りの予定で1人で入山。
ビバークに必要な装備は持参していないという。
槍ヶ岳
経ヶ岳
続報:
中日新聞から、山岳ガイドが依然行方不明 槍ケ岳遭難
北アルプス・槍ケ岳(3、180メートル)で縦走中に遭難した男性3人と、中央アルプス・経ケ岳(2、296メートル)で遭難した長野市の男性会社員(25)は3日朝、長野県警に救助された。
槍ケ岳で行方不明になった広島市安佐北区の山岳ガイド名越実さん(65)は発見できなかった。
県警は4日、捜索を再開する予定。
大町署によると、槍ケ岳で救助された3人は高知市職員池上哲夫さん(51)、高知県と徳島県の男性で登山仲間。
県警のヘリが硫黄尾根(約2400メートル)で見つけ、3人を長野県松本市の病院に搬送した。
池上さんは手首の骨を折るなどのけがをしていたが、ほかの2人にけがはなかった。
署によると、3人は昨年12月28日に同県大町市から入山。
1日に池上さんが硫黄尾根で滑落して動けなくなったため、一人が前方のパーティーの無線機を通じて救助を求めた。
経ケ岳で遭難した男性会社員は登山道付近(約1800メートル)にいるのを、伊那署員らが発見。
男性にけがはなく、署員らに付き添われて自力で下山した。
男性は2日午前8時ごろ、1人で入山し、午後3時半ごろに登頂。
下山途中に道に迷い、携帯電話で一一〇番した。
神奈川新聞から、大山で男性滑落し重体、初詣の登山道/伊勢原
2日午後1時5分ごろ、伊勢原市の大山山中で、厚木市小野、元厚木市議会議長で社会福祉法人理事長原田茂さん(80)が下山中に滑落した。
原田さんは頭や腰などを打ち意識不明の重体。
伊勢原署によると、現場は大山阿夫利神社下社と大山寺との中間付近の登山道。
原田さんは娘と孫2人とともに下社に初詣に訪れ、徒歩で女坂を下山中、足を滑らせて約7メートル下に滑落したという。
大山
1月3日(金)読売新聞から、悪天候の北海道・利尻山で男性2人遭難
3日午前9時55分頃、北海道利尻富士町(利尻島)の利尻山(1721メートル)で登山をしていた札幌市の2人組パーティーと連絡が取れなくなったと、所属する山岳会の仲間から道警に連絡があった。
稚内署などは捜索の準備を進めている。
発表によると、2人は札幌市白石区南郷通17、山路崇史さん(37)と同市南区石山1の2、森川義孝さん(44)。
2人は12月29日に入山したが、悪天候に阻まれ、下山予定の31日を過ぎても下山していない。
2日午後3時頃に携帯電話で山岳会「バビシェマウンテンクラブ」(札幌市)の仲間に「ビバークする」と連絡してきたのを最後に連絡が途絶え、仲間が3日午前、警察に遭難を届け出た。
最後の連絡では、標高1600~1700メートルの南峰基部にいると話していたという。
2人は登山に慣れているといい、テントやある程度の食料は持っているという。
利尻山
続報:
北海道新聞から、利尻山で遭難の2人、自力下山 北海道、一時連絡途切れる
3日午前9時55分ごろ、道北の利尻島の利尻山(標高1721メートル)を登山中の男性2人と「連絡が取れなくなった」と所属する登山クラブが道警に届けた。
3日午後になって携帯電話でクラブに「下山している」と連絡が入り、2人は同日午後4時10分ごろ、自力で下山した。
道警によると、2人は札幌市白石区の自営業山路崇史さん(37)と、同市南区の無職森川義孝さん(44)。
目立ったけがはないという。
2人は昨年12月29日に入山し、同31日に下山の予定だった。
1月5日(日)産経新聞から、富士山で埼玉の男性遭難か 静岡県警が捜索
静岡県警御殿場署は5日、昨年末から富士山に登山に来ていた埼玉県美里町猪俣、ラフティングインストラクター、川島裕介さん(26)が行方不明になったことを明らかにした。
静岡県警によると、県警山岳遭難救助隊が同日朝から捜索を開始。
御殿場口付近の空き地で、川島さんの車が見つかった。
捜索中のヘリコプターから標高3500メートル付近で倒れた人のようなものが見えたとの情報があり、確認を急いでいる。
川島さんは12月31日、同僚に「今から富士山に登る」と連絡。
1月5日に仕事の予定が入っていたが、4日深夜になっても帰宅しなかったため、同僚が御殿場署に届け出た。
どうか、赤信号を無視するような簡単さで、立入禁止のバリーケードをまたがないで下さい。
冬富士は、人の手に負えるお山じゃありません。
ニュースになった事故はほんの一部で、
報道されない、通報するまでもなかった、救急車を呼ぶほどでもなかった、
軽微な事故はもっとあったでしょうね。
一方で、いままさに遭難真っ最中なのに、誰も助けに来てもらえてない人もいるかもしれない。
(お山に行ったことを誰にも報せておらず、SOSも発信できない状態…)
お山は命を奪いません。
人がお山で命を落としているだけです。
明日は我が身。
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