「やめて」じゃ、やめてくれないから、「禁止」に
2014 / 06 / 17 ( Tue ) 先週末、また仕事で松江に行ってました。
島根の松江です、鳥取じゃないよ。 前回、訪れたときは雪も降る寒い、寒い季節で、 夕方、ホテルに帰る頃にはもう外は暗くて、 散歩した夜のネオン街は北国感たっぷりでした。 今回は7時過ぎてもまだ夕暮れって感じの明るさだったから、 昼間の顔を見ることもできました。 松江に行く途中、蒜山SA辺りから大山を車窓越しに見ることができます。 でも、前回は、重たい冬雲にお隠れになられ、山頂は一度も拝むこと叶いませんでした。 今回も往きは雨でダメでしたが、帰り暑いくらいに晴れたので、ばっちり見えました。 米子方面からは、梅雨空で少し霞んではいたけど、 伯耆富士と呼ばれるにふさわしい、八の字に裾を拡げた優美な姿や、 蒜山方面からは、のこぎりの歯のように荒々しい東稜線を望むことができました。 日曜日に運良く梅雨の晴れ間が訪れて、ラッキーなお山歩を楽しんでる人、いるんだろうなぁ…。 うらやましい気持ちいっぱいで、帰ってきました。 さて、その大山ですが、ご承知の方も多いと思いますが、 三角点や最高地点には行くことができません、立ち入りが禁止されています。 それは、弥山と呼ばれるピークから先の稜線が両サイドとも崩落し続けていて危険だからです。 にもかかわらず、無謀な登山者が後を絶たず、死傷事故が毎年のように発生しています。 「縦走は危険なのでやめて下さい この先危険」 と書かれた看板もあるのですが、 自分は不死身だと思い込んでる全能感な登山者には通じないようなので、 それじゃあと、新しい看板に変えることにしたそうです。 読売新聞から、
日本海新聞から、
僕は以前から、町なかの看板や案内表示になぜ、「立入禁止」などの、 ストレートな文言を使わないのか、不思議でなりません。 例えば、最近増えてきた、部外者が入っちゃ困るドアの「Staff Only」とかもそう。 「立入禁止」を見て、気分が悪くなったこととか、一度もないから。 近頃は、叱ってくれる人がいない大人が増えて、 ちょっと注意されただけで腹を立てたり、イライラしたり、 ただの「立入禁止」にも、不愉快な部分を見いだしてしまうんだろうなぁ。 お山で誰も死んで欲しくない、ケガすらもして欲しくないと強く願うなら、 端から「やめて下さい」みたいな、お願いするような書き方はしちゃいけないと思います。 “誰も見てないし…、怒られないんなら行っちゃえ!” などと、登山者に考える隙を与えちゃいけないと思うのです。 僕だったら、「この先、死亡事故多発」と書かれてたら、 速攻で、回れ右、します (^^;) 「事故後、登山届けを出していないことが発覚した場合、 捜索救助費用を全額、自己負担してもらいます」 も効果的かも。 |
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