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また下関へ 6
2014 / 08 / 12 ( Tue )
さぁ、お昼も1時を過ぎて、朝、出会った「あしがら」に会いに行く番です。

海響館、はい!からっと横丁の前を通り、埠頭に停泊中の護衛艦「あしがら」の一般公開へ。
 行列ができてました。
 持ち込み禁止リスト。
行列の先、テントの下では持ち物検査が行われてました。
爆発物はもちろんのこと、ペットボトルも目の前で飲んで、安全確認しないといけません。
意外にもカメラはOK、つまり、撮影OKな場所のみ、見学できるようになってるみたい。


護衛艦「あしがら」について、ちとまとめておきます。

全長:165m  全幅:21m
基準排水量:7750トン  主機:ガスタービン4基
最大速力:30ノット(約55km/h)  乗員:約300名
主要武器等:イージス武器システム等



「あしがら」は、「イージス艦」とも呼ばれる高性能防空システムを搭載した艦です。
「イージス」とは、ギリシア神話で全能の神ゼウスが娘の女神アテナに贈った「万能の盾」の名前です。


一般公開は午後1時からで、お昼の一番暑い時間帯が一番混んでたようです。
 10分ほど並んで、やっとタラップへ。
タラップは急で狭く揺れるので、ひとりずつ、子供などは安全を確かめて進入させていました。

僕はちゃちゃちゃっとタラップを上がり、
 後部甲板から乗船。
 艦内へは格納庫から。
 格納庫では物販中。
隊員さんたちがニコニコしながら、帽子とか、Tシャツとか売ってました。
買わなかったけど、お世話になってるミリタリー好きの知人へおみやげにしてもよかったかなぁ。

船っぽい通路を通って船の前の方へ移動します。
通路を出た、船の真ん中辺りで目に飛び込んできたのは、

90式艦対艦誘導弾 SSM-1B

 艦艇、潜水艦、航空機及び地上から発射可能なミサイルです。
 敵のレーダーをくぐり抜けるため、海面すれすれを飛び、ミサイル自身で電波を発射し、敵を捜索・探知して、自己誘導して目標に命中します。
全長:5.1m 重量:約660kg 射程:100km以上


 尾部。
 艦の左右に3基ずつ搭載してあります。

左舷から前方の甲板へ向かう見学コースの途中に、なにげなくある、
 短魚雷発射管。
 屋内を進み、
眩しい甲板に出ると、ずらっと並んだお客さんがみんな上を向いてました。
なんだろうと思い、開いてるところまで進んで振り返ると、
 白い筒に見える機関砲のデモ中でした。
合図と共に、海を向いた機関砲の砲身が、ぶ~~~んっ!と音を立てて高速回転しました。
ほんの1、2秒のデモだったけど、観客は大喜び、合図を出してた隊員もにんまり、でした。

PHALANX 高性能20ミリ機関砲 (Close - In Wepon Syste)

概要
 この高性能20mm機関砲は米国レイセオン社で製造されました。
 高性能20mm機関砲は近接防御武器(CIWS)であり、目標の捜索から撃破まで完全自動にすることにより、高速の航空機及びミサイルから艦を守ります。
また、IRカメラ(赤外線カメラ)が装備されたことにより、夜間、小型水上目標及び低速の航空機にも対処できます。

性能要目
砲身数…6本 砲身長…79インチ(約200cm) 有効射程…約2000m
発射速度…約4500発/分 装てん数…約1550発


 甲板上の四角いフタはミサイルが入ってます。
 通称「VLS」

VLS (Vertical Launching System MK41 MOD20) 垂直発射装置

・垂直発射装置からは、対空ミサイルと対潜水艦用アスロックミサイルが発射可能。
・対空ミサイルは、SPY-1D(V)レーダーで探知発見した敵航空機やミサイルに対してコンピューターが目標の未来位置(ある時間が経過した後どこまで移動するか)を計算し、その結果を元に発射される。
・アスロックミサイルは、遠方の潜水艦を攻撃できるよう魚雷本体にロケットを取り付けて遠くまで飛ばし空中でパラシュートを開いて着水し、魚雷となって潜水艦を追いかける。
・目標の方位や艦の進路に左右されることなく、短時間で多くのミサイルを発射することができる。



 堂々たる大砲、62口径5インチ砲。

62口径5インチ砲 Mk45 Mod4

62口径5インチ砲は、米国BAE Systemが、開発したMk45 Mod4 Naval Gunを国内でライセンス生産したもので全天候、夜間、対地、対水及び対空戦闘任務が可能です。
Mk45 Mod4は、米海軍が開発中の新型爆薬(ERGM ICM)を発射可能な唯一の艦船搭載用火砲です。

1.砲身長:62口径(787mm) 2.発射速度:10~20発/分 3.射程:約24km(開発中の弾薬は100km以上)
4.砲全重量:約30t 5.弾丸質量:約32~50kg


 砲弾も展示してありました。
ミリタリー好きさんが隊員さんに砲弾の大きさとかあれこれ質問してましたが、
艦のあちらこちらで質問攻めにあってる隊員さんを見かけました。

あ、他にもこんなプレートが掲示してありました。

チャフランチャー(SRBOC MK36)

 チャフランチャーは、ミサイルが飛んでくるとき、空中にチャフ弾を発射するための機器です。
チャフ弾の中には、非常に小さな金属片がたくさんつまっており、空中で拡散します。
拡散して雲のようになった金属片をミサイルは目標だと間違って認識し、狙いが外れるため、ミサイルの命中を避けることができます。



レーダーシステム AN/SPY-1D(V)

このレーダーは、その名前からスパイレーダーと呼ばれています。
イージスシステムの目となるこのレーダーは、一度に多数の対空目標(航空機や対艦ミサイル)や水上目標を自動で捜索・探知・追尾できる優れたレーダーです。
また、本艦に搭載されているSM-2ミサイルの中間誘導(攻撃目標の近辺までミサイルを誘導すること)する機能も備えており、部隊防空において大きな役割を果たします。


また、武器や重要な装置、危険箇所には以下のよう「安全守則」プレートが固定してありました。

>垂直発射装置 MK41(機側)安全守則

1 関係者以外は、ランチャー上部に上がるな。
2 ランチャー上部で作業するときは
 (1)VLS機器室に「垂直発射装置内立入中」の標識札を掲示せよ。
 (2)LOCAL STATUSパネルのCONTROLスイッチを「LOCAL」、POWER STRIKE DOWNスイッチを「OFF」とし、キーを抜いて本人が保管せよ。
3 VLSキャニスタの揚降弾作業をするときは
 (1)関連各所との連絡を密にせよ。
 (2)ストライクダウンモードとし、「SAFETY OBSERVER SWITCH」に配員せよ。
4 セル又はアップテイクハッチを開けるときは、危険区域に人がいないことを確かめよ。
5 発射警報が鳴ったならば、安全な場所に退避せよ。



この後、左舷にできていた列に並び、ブリッジ(艦橋)の見学へと赴きました。

でも、ブリッジ見学はめちゃ人気で、行列はなかなか前に進みませんでした。
十数分いた通路は風通しが悪く、くらくらしそうでしたが、
そんなとき、手に紙束のようなものを持った隊員が来て、
「僕に出会えた君はラッキーだ」と云って、子供たちにシールをプレゼントしてました。

屋内に入ると、エアコンが効いていて、急階段を幾つも登りました。
場所場所にいる隊員が子供やお年寄りをフォローしてて、
順路を外れる人がいないか、チェックもしてるようでした。
 これは、入っちゃダメ階段口ですが、
ブリッジへ続く階段は大体、こんな感じの階段です。
小柄の子供の方が登りやすいのか、心配する親を尻目にすいすい登っていく子もいました。

護衛艦は戦闘海域で活躍する船です。
海外からは海軍の軍艦だと見られている船です。
軍艦を操船する重要な部分を自由に見学できるなんて…、
いや、ブリッジまで入れるなんて思ってませんでしたから、
もう、わくわくどきどきしながら、階段をたたたんっと気持ち的には駆け上っていました。

 やっとたどり着いたブリッジ。
狭い…、そんな言葉を漏らしてしまったかもしれません。
見学者だらけなので、余計に狭く感じたのもありますが、よく云えば、コンパクトなブリッジでした。
雰囲気はフェリーとか大型客船の操舵室に似ています。
2年前に新居浜で見学した青函連絡船「羊蹄丸」のブリッジを思い出しました。
 →  羊蹄丸のブリッジ。
いざ戦闘状態となれば、船の指揮はCIC=戦闘情報センター/戦闘指揮所に移行しますから、
通常、船を動かすだけなら、これで充分なのでしょう。
で、船を動かすだけの施設なので、見学も写真撮影も自由にできるわけです。
その一方、CICは外部の人間は立ち入ること叶いません。
 操舵装置もコンパクトで、似てた。
 海図が拡げてある一画。
 「戦闘態勢表示盤」
いざ戦闘状態となれば、緑から赤にランプが変わるのかな。
どっちかと云えばアナログっぽい。
ハイテクそうに感じる装置があまりなくて、子供心的にはちょっとガッカリしたかな。

外に出られるテラスのような場所が左右にあって、高性能な双眼鏡や羅針盤がありました。
左舷テラスからの眺め。
 艦前方を見下ろして。
もちっとアップ。
右舷のテラスからは、
こんな眺めでした。

帰りはまた急階段をどんどん下り、一旦、短魚雷発射管のあった左舷の通路へ出てから右舷に戻り、
入場口のとは別のタラップから下船しました。

最後に、短魚雷発射管のちかくの壁にあった安全守則を載せておきます。

短魚雷(MK46)安全守則

1 雷体に傷を付けるな(小さな傷も性能を悪化させる。
2 先端保護カバー及びプロペラガードは、指示なく外すな。
3 アースは、常時とれ。
4 燃料漏れを発見したならば
 (1)直ちに主管者(又は当直士官)に報告せよ。
 (2)燃料は有毒であるので
  ア 直接燃料に触れるな。
  イ 気化ガスを吸うな。
5 起爆装置は、表示窓に「A」が表示されている場合、次のことに注意せよ。
 (1)衝撃を与えるな。
 (2)魚雷から取り外すな。
 (3)直ちに主管者(又は当直士官)に報告するとともに、
自滅スイッチを「リカバー」の位置とせよ。
6 揚収時に、排気ガスを吸うな。
7 揚収後、艦上手入れを実施する際は、指定された防護服等を着用せよ。


水上発射管安全守則

1 次の事項は、艦長の許可を受けよ。
 (1)発射管への喚起
 (2)発射押しボタンカバーの解錠
 (3)アーミングワイヤーの係止
2 装てん中は
 (1)火気厳禁
 (2)発射管の温度が54℃を超えたならば冷却せよ。
 (3)標識札を掲示せよ。
3 発射時には、発射管の後方に近づくな。
4 空打ち試験は
 (1)当直士官に届けよ。
 (2)規定圧力で行え。
 (3)前方に人や障害物の無いことを確かめよ。
5 装気中は、標識札を掲示せよ。
6 発射管への装気及び空打ち試験は、管口防水蓋を取り外したことを確認の後、行え。



下船してみると、見学者の列は短くなっていて、
荷物検査を除いてはほぼ、待ち時間無しで乗り込めるくらいになっていました。


この時点でまだ午後3時前。
空はますます晴れ渡り、じりじりと肌を灼く太陽が夏の天頂から海峡の街を見下ろしていました。

んじゃ、「あしがら」からも見えた門司に渡ってみっぺ。

と、再び、唐戸の桟橋へ向かいました。


つづく。
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