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石鎚遭難、救助隊員滑落死、遭難者は救助されて「楽しかった」発言
2014 / 09 / 21 ( Sun )
ここ数日、また島根の松江出張で、更新できず、すみませんでした。

松江の定宿が部屋に有線・無線共にネット環境がないビジネスホテルで、
メールのチェックもままならない日々を過ごしておりました。

また来週も松江…。

なんだかんだ、一週間近く、帰宅できないので、また滞ります、すみません。


さて、もう一週間近く前になりますが、石鎚山そばの大森山で道迷い遭難事故がおきました。

その際、救助に向かったヘリから降下した救助隊員が崖下に滑落、亡くなられました。

NHKから、

遭難者救助の警察官が滑落死 愛媛

15日朝、愛媛県西条市で、山で遭難していた人たちを救助しようとした33歳の男性警察官が滑落し、死亡しました。

15日午前7時20分ごろ、愛媛県西条市の石鎚山系の1つ、大森山で、沢の近くで遭難していた男性3人を救助するため、西条警察署の山岳警備救助隊に所属する三好浩司巡査長(33)がヘリコプターから降りたところ滑落しました。
三好巡査長は頭などを強く打ち、松山市内の病院に運ばれて手当てを受けましたが、およそ2時間半後に死亡しました。
警察によりますと、遭難していたのは松山市の24歳の男性2人と広島市の25歳の男性1人で、14日夕方、「道に迷った」と警察に通報があり、15日午前7時すぎに3人が見つかったため、救助に当たっていたということです。
3人は別の警察官が案内して下山し、いずれもけがはないということです。
西条警察署の吉野英徳署長は
「将来のある若い署員を亡くして断腸の思いです。原因を明らかにして再発防止に努めます」
とコメントしています。


愛媛県警察、事件・事故速報から、

山岳遭難者救助活動中の殉職事案の発生 (9月15日 西条署)

14日午後、松山市や広島県の24歳から25歳の男性3名が石鎚山山頂を目指して登山中、道に迷ったと遭難者から連絡があり、15日朝から県警ヘリコプターが出動し、捜索していたところ遭難者を発見、同乗していた男性警察官(33歳、巡査長)がヘリコプターから吊り下げ降下した際、その直後に崖下に滑落したもの。
男性警察官は、搬送先の病院で亡くなられた。
滑落原因については調査中。
遭難者3名は、その後、県警ヘリコプターにより救助した。



救助隊員の殉職を悼み謹んで心から哀悼の意を表します。

救助隊のみなさんは、日々、救助訓練に励まれ、
いざ、出動となれば急行し、危険と隣り合わせの現場であろうがひるまず、
懸命の救助活動を行っています。

文字通り、命がけの救助現場となってしまったことは、とても哀しいことです。

山岳救助は千変万化する自然が舞台です。

野っ原に降下するのとは大違いに困難です。

要救助者を全員無事生還できたことだけでも、大変素晴らしい事実です。

大森山


大森山は石鎚山のすぐ北東に連なるお山です。

石鎚山の真横ですが、登山者はほとんどいないお山です。

遭難した彼らの目的は石鎚山登山でしたが、どこをどう道を間違えたのか、
大森山方面の沢に迷い込んでしまったようです。

一部報道によると、彼らは登山ロープウェイを経由する表参道から入山したようです。

そして、下山中、どこかで道を間違えた様子。

夜明かし峠に西之川へ下る分岐はあるので、そちらに間違えて下ってしまえば、
大森山方面には行くでしょうが、道は明瞭ですし、道標もあります。

石鎚の登山道、それも表参道は特によく整備されていますから、
分岐点にも道標などがきちんと整備されていますし、
今シーズンだけでも何千人もの登山者が無事、通過、下山できています。

事故当時は三連休で登山者も多く、彼らの前、後ろにつかず離れず、いたでしょうから、
不案内でも、人の流れに乗っていれば、道を間違えることなく、下山できたでしょう。

僕自身、彼らが道迷いした14日は石鎚山にいました(土小屋ルートから登頂、日帰り)。

登山道上で、写真を撮ろうと数秒から十数秒、立ち止まるだけでも、
追いつかれたり、追い越されたり、すれ違ったり、それくらい、登山者が多かったです。

前の人に着いていくだけで、登頂も下山もできそうなくらいでした。

故意に違うルートに入りこまない限り、道迷いは起こりにくい状況だったと思うので、
そう思うと、以下は僕の想像ですが、
表参道を帰るつもりが、二の鎖下の表参道と土小屋ルートの分岐で土小屋ルートへと下ってしまい、
気づくことなく、土小屋まで行ってしまい、成就方面へ戻ろうとしたが、
二の鎖下の分岐まで戻るのはしんどいし、ロープウェイの最終に間に合わないため、
国民宿舎のところから西之川へと下れる道を選択、
が、秋の日はつるべ落とし、谷は急激に暗くなり、道を見失った…、
のではないかと。

お山を知らない観光登山者にありがちな道迷い遭難のようで可哀想なのですが、
この話には不愉快な続きがあります。

livedoorニュースから、

救助隊員滑落死でも「楽しかったよ」 無謀登山遭難者のフェイスブック書き込みに非難轟々

愛媛県で登山中に遭難して救助された20代の男性3人のうち1人が、救助直後にフェイスブックに「楽しかったよ」などと書き込んでいたことが分かった。
遭難では、3人を助け出そうとした県警の救助隊員が滑落死しており、何を考えているのかと非難の声が出ている。

「今日から三連休で今、今治の旅館に来てます! 明日は朝松山に行って、大学時代の親友に会って、三人で西日本最高峰の石鎚山を登ってきます! 初松山楽しんできます!」



「ぜひ一度は行ってみて!!笑」とも書き込み

愛媛県内や広島市から来た3人のうち運送会社勤務の男性(25)は2014年9月13日、自らのフェイスブックにこんな書き込みをしていた。

ところが、翌14日の登山は、事はそううまくは運ばなかった。

愛媛県警西条署などによると、3人は、途中で道を間違えて、石鎚山の東側になる大森山に迷い込んだ。
そこで夕方になってしまったため、携帯電話で道に迷ったと県警に通報した。

県警では、15日朝にヘリを飛ばして捜索を行い、急斜面の沢にいた3人を見つけた。
西条署山岳警備救助隊員の巡査長(33)がヘリから吊り下げられて現場近くに降りたが、その近辺から崖下に約20メートルも滑落した。

巡査長は、病院に運ばれたが、出血性ショックで約2時間後に死亡した。
報道によると、滑落原因についてはまだ分からないという。
3人は、別の隊員が助け出し、ケガなどはなかった。

男性のフェイスブックには、書き込み後に
「充実した三連休いいね! めっちゃ楽しそう」
とコメントが寄せられていた。
男性は、救助からそれほど間もない15日夕に、コメントへのお礼を述べ、
「いろんな発見があって楽しかったよ(^^)」
「ぜひ一度は行ってみて!!笑」
などとリプライした。

これに対し、ネット上では、このリプライがたちまち話題になり、
「遭難してこの日記はないだろう」
「普通はご迷惑をおかけしましただろうが」
「職務とは言え人生を捧げた殉職警官も浮かばれんなあ」
と非難の声が相次いだ。

軽装で無謀な登山には「すいませんでした」

男性が書いた過去のフェイスブック書き込みも、ネット上で問題視された。

2013年8月18日には、大阪で高速バスに途中から乗ろうとして迷った末の出来事をこうつづっていた。

「バスが走るところのフェンスを飛び越えて、警官の警告を振り切って、出発して高速道路に乗る直前のバスに追いつきました!」



その結果、なんとか乗せてもらったといい、「めちゃくちゃ迷惑で危ない客!(笑)」などと書いている。
しかし、その行為については、道交法違反にならないのかとの批判が出ている。

ネット上の反応を知ったためなのか、その後、男性のフェイスブックアカウントは削除されてしまった。

西条署によると、3人が標高1982メートルの石鎚山を登った道は、徒歩で行けるよう整備されているものの、途中が岩場になっており、かなり険しかった。
クサリ場が3か所もあるほどだ。
しかし、3人は、半そでシャツの軽装で、落石の危険などもあるのにヘルメットを着けてなかった。
また、余分の食料もなく、方位を示すコンパスも持っていなかった。

3人のうち2人は、登山経験がなかった。
残る1人は、子供のころに親に連れられて、反対側の緩やかな道から石鎚山を登ったことがあり、そのことから、
「簡単に登れると思った」
という。
西条署では、
「準備が十分でなく、登山は無謀だった」
と言っており、3人は
「すいませんでした」
と謝っていたそうだ。
ただ、ヘリを使った救助費用については、3人に請求しないという。

男性の運送会社では、フェイスブックを書いたのが男性なのか把握できていないとして、
「事実か分からないので、コメントできないです」
と取材に答えた。
ただ、男性がバスに乗ろうと警官の警告を振り切ったとしたことについては、
「事実であれば、問題だと思います」
と話した。


ホント、情けない大人…。

文字通りの命がけで救われたのに、
警察が市民を助けるのは当たり前だろうぐらいにしか思ってないんだろうか…。


ただ、彼をフォローしたいわけじゃないんですが、上記記事は作為的な部分があります。

と云うのも、FB上の書き込みを正確に記すと、

○○さん、コメントありがとう!!
しまなみ海道はいろんな発見があって楽しかったよ(^^)
池田さんもぜひ一度は行ってみて!!笑


となっていて、記事は「しまなみ海道は、」の部分をわざと外し、
石鎚での遭難も含めて「楽しかった」と云ったかのような記事になっています。

全面謝罪し取り消した朝日新聞の「吉田調書」の記事ほど酷くはないけど。

また、遭難し、救助されたからと云って、町を歩くときはずっと頭を下げてろ、的な、
無関係の人間が謝罪を要求するようなネット叩きは気色が悪い。

いつ、遭難、救助される側になるかも知れない身としては、
遭難=悪、みたいな、お山を知らない人たちの叩きに調子を合わせたくはない。

また、軽装登山を助長するわけではないのですが、
石鎚山は、安全登山を心がけていれば、子供でも無事に登れるお山です。
(積雪期は除く、子供だけの入山も当然、× です。)

半袖やヘルメット無しでも大丈夫ですし、
(ただ単純に、この季節、半袖では寒いです。)
鎖場には迂回路があるので、鎖場があるからと云ってイコール危険ではありません。

14日は、スニーカーにTシャツ姿の中国人とか、観光登山な人たちも少なくありませんでした。

もしもに備えることは大切です。

けれど、決して敷居が高いお山ではありません。

逆に云えば、子供でも無事に日帰りできるこの季節に、
滑落とか、落石ではなく、道に迷って遭難したわけですから、
彼らはよっぽど…。


まぁ、でも、一番、イタイのは、旅の感想が「楽しかったよ」だけだったことでしょう。

謝罪や感謝は遭難救助で心配や迷惑をかけた人たちに向かってするのが本筋だから、
赤の他人が目にするFBに必ずしも書く必要はありませんし、
お山で遭難、救助されました、とも書きづらいだろう気持ちも分かります。

それでも、(遭難したことには触れてないからと云って)「楽しかった」はないなぁ。

事故状況を想像するに、隊員が崖から転落した場面ももしかしたら見ていたかもしれない。

もし、そうだったら、「いろんな発見があって楽しかったよ(^^)」じゃ、
人でなしと叩かれてもしょうがない。

ちなみに、FBのアカウントを削除して逃げても、サイトのコピー、「魚拓」は残ります、
事故をなかったことにできないのと同じように、不用意な発言は取り消すことができません。

逃亡は余計にネット民を煽る結果になり、彼は実名が晒され、職場にも取材の手が及ぶなど、
状況を更に悪化させています。


救助されることは格好悪いことではありません。

明日は我が身、だから。

でも、ただただ、跡を濁さず、でいたいと思ったニュースでした。
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16:16:56 | コメント(回答)(2) | page top↑
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コメント
--道迷いの原因はなんだろうか?--

こんばんは。初めてコメントさせていただきます。
今回の事故は、本来人命を救助する側の警察官が亡くなったとのことで、
一登山者としても誠に痛ましい限りの事故だと思います。

今回コメントさせていただいたのは、タイトルのとおり「なぜ道に迷ったのだろうか?」と
不思議で仕方がなかったからです。
というのも、不可解な限りですが、21日にも同じ場所で道迷いが発生しているようなのです。
下記記事ご参照ください。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140922/waf14092210180008-n1.htm

あのルートはそんなに迷いやすい場所や複雑な分岐があったりするのでしょうか?
私は石鎚山表参道ルートは一度しか通ったことがありませんが、歩きやすい山道であり
景色が良い場所以外は特に何の印象もないというほどです。
ブログ記事にてご推理の通り、下山ルートをケチって藪を突っ切ってしまったのでしょうか…
しかし、そんな特殊な遭難者が1週間の間に2件も発生するものでしょうか?
そのような次第で、とにかく不思議でしょうがないのでコメントさせていただきました。

(遭難者に関するニュース記事に関しては、ご指摘の通りあおり目的の誇張気味であり、
またお山に関する知識もない人が書いているのが丸見えなのでスルーしておきます。)

思うに、こうした遭難事案が発生した場合には、遭難者の個人情報なんぞではなく、ズバリ
「何が原因で遭難したか」「何をすれば遭難を避けられたか」が報じられるべきだと考えます。
最後になりますが、亡くなった警察官殿のご冥福をお祈り申し上げます。
by: 松山から * 2014/09/22 20:27 * URL [ 編集] | page top↑
--コメントありがとうございます--

お山へ行く側にとっては、ホント、個人情報うんぬんより、なにがどうして遭難に至ったかが最重要ですよね。

ああ、また、道迷いが起きましたね、それも前回と似たような場所で。
と云うことは、表参道を引き返す途中で迷ったとみるべきでしょうか。
ならば、夜明かし峠の分岐に迷い込んだのかもしれません。
14日の道迷い当日は、お昼過ぎから濃いガスが立ちこめていました。
ホワイトアウトが原因でつい、入り込んだのかもしれません。
大森山は大森山でも、麓の御塔谷かもなぁ。
地形図を確認してもらえば分かると思うんですが、
御塔谷周辺で登山道は谷川を離れ、大森山の裾をトラバースしています。
間違って谷川沿いに下ってしまい、滝の落ち口のような崖に行き着いたら、
行き止まり、SOSするしかなくなります。
夜明かし峠の分岐が原因かどうか、分かりませんが、
彼らが迷い込んだだろう場所を明らかにし、もっと分かりやすい道標を立てるなど、
何らかの対策が求められますね。

晴れて視界が良ければ道迷いするはずのないルートですが、
過去には下山時、老之川谷がある方へ迷い込んだ事故が発生しています。

また、「昔歩いたことのある道だし…」という、
心の隙が生んだヒューマンエラーの可能性も多分にあると思います。
by: るし * 2014/09/22 23:23 * URL [ 編集] | page top↑
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