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青春18きっぷ旅 2 4日目 石炭の歴史村 石炭博物館
2015 / 04 / 20 ( Mon )
続いては、本町の少し先にある「石炭の歴史村」へ。

夕張第二の「閉山」の原因とも云われる、石炭のテーマパーク「石炭の歴史村」。
昭和55年(1980)から昭和58年(1983)に全面開業しました。
観覧車やジェットコースターがあった遊園地、石炭そのものから炭鉱の歴史・生活を紹介する「夕張市石炭博物館」、
世界のはくせい館やロボット大科学館、SL館など、様々な施設が多くの人々を楽しませました。
開村当時は48万人も訪れたほどですが、夕張市の財政破綻、歴史村自体も負債74億円で自己破産。
一時休園状態から営業再開するも、遊園地やはくせい館、ロボット館は不採算施設として解体されました。

大きな空き地にしか見えない大駐車場の端っこに、

生キャラメルで名を馳せた「花畑牧場」のショップと夕張工場があります。
ショップは残念ながら定休日で、お買い物もできませんでした。
 こちらが工場。

元はサイクリングターミナル「黄色いリボン」だった建物。
夕張に恩返ししたいとの願いで社長の田中義剛が施設を落札、工場を建てました。
夕張メロンの果汁を使った生キャラメルの製造過程を見学することもできるそうです。
この日は残念ながら、見られなかったけど。

夕張に来て、「残念ながら」は何度目だろう…。

凸凹だらけ、クルマが一台も駐まっていない大駐車場を突っ切り、博物館へ。

石炭とはまるっきり関係ない、ロボット館は駐車場の脇にありました。
身長12mもの巨大ロボットがお出迎えしてくれたロボット館、好きでした。
子供の頃に読んだSFや科学雑誌に出てきたようなロボットがたくさんいました。
多くの子供に夢を与えた100体を越えるロボット達は、オークションで売り払われました。
老朽化した建物は巨大ロボットごと、解体されてしまったそうです。
ちなみに、ロボット館が開館した昭和63年(1988)は、青函トンネルが開通した年です。
日本中が行け行けで、北海道も景気がよかったのです。
過ぎたことを責めるのは簡単です。


このレンガのトンネルが歴史村の入口です。
 歴史村のキャラクター「ゆうちゃん」。

クルマはこの壁の右にあるスロープから入場、もうちょっと奥まで行けます。

 クルマはここまで入れました。
写真右の建物は「炭鉱(やまの)生活館」、炭鉱住宅街の様子を再現した展示がありました。
施設の老朽化で残念ながら閉館してました。
その隣は「ゆうばり化石のいろいろ展示館」、残念ながら、開いてませんでした。

この駐車場から数分の距離にあるのが、
 石炭博物館です。
もう一度来たかった場所です。
 この塔は「竪坑ゲージの巻き上げやぐら」を模したものです。


石炭博物館のご案内

 石炭博物館は、失われようとする石炭産業の設備や資料を保存し、石炭と炭鉱の歴史を広く紹介するため付属の模擬坑施設「史蹟夕張砿」や、北海道指定天然記念物「石炭の大露頭」などを含めた産業博物館として、1980年7月に、旧北炭夕張会館跡地に建設されました。
 館内は、本館1・2階と地下の坑道展示や実際に使用していた小規模炭鉱「史蹟夕張砿」などからなりたち、石炭の生成から発見、採掘・利用に至るまで、多くの資料が展示されています。
 ※まっくら探検「史蹟夕張砿」
 史蹟夕張砿の坑道を、キャップランプの灯りだけで見学する貴重な炭鉱体験ができます。
国内で唯一の見学炭鉱として実物の坑道や採炭現場・石炭層をまぢかにみることができます。

※見学所要時間約50分


 「まっくら探検実施中!」
 入場料ですが、大人1230円! 結構高いでしょ。
ただの博物館じゃないから維持費もかかるし、いまの夕張の事情じゃ仕方ないかも。
でも、家族連れだったら、回れ右、しちゃうかもね。
札幌のテレビ塔の720円は正直、出し惜しみしたけど、ここの1230円は別。
お安いものです、入ってみれば分かります。

開館の10時まで、15分くらいありました。
表で待ってる間、初めて来たときのことを思い出しました。
あの日は大粒の雪が静かに降っていて、僕は一人でとぼとぼ歩いてきました。
歴史村がどんなところか、よく分からずに、です。
遊園地は冬期閉鎖中だし、売店も早仕舞い、駐車場もガラガラ。
やっとたどり着いた博物館も、あまり期待していませんでした。
だけど、帰りはとても満足していました。
ホテルに帰って、寮に帰って、いろんな人に話しました、「博物館、よかったよ」って。
北海道を離れてからも、夕張にもし、もう一度行くことができたら、あの博物館にも、と思っていました。
ようやく…。

「どうぞ」と声がして、受付のおじさんが、5分前だったけど、ドアを開けて招じ入れてくれました。
料金を払い、半券を受け取って、展示スペースへ、一番乗り。
大きなエアコンプレッサーのあるエントランスホールの先、「黒いダイヤ」「森林と石炭」コーナーでは、
 「黒いダイヤ」大きな石炭塊がお出迎え。
重量3トンの原石です。


いかにして石炭ができたのか、その大本となった原始の巨木メタセコイヤの再現模型など。

「夕張と石炭」「夕張の自然」コーナーは、石炭の発見から最盛期までを紹介。
 「最盛期の夕張」の航空写真。
山裾にしわのように建ち並ぶ「炭住」の多さに驚きます。

階段を上がって2階へ。

「石炭エネルギーの利用」コーナー。
 石炭エネルギー利用の歴史と今後の可能性。

「炭鉱に生きた人々」「炭鉱に働く」「これが炭鉱だ」コーナー。
1987年10月に閉山した北炭真谷地炭鉱で命がけで働くヤマ男たちを撮った写真を展示してあります。

一枚一枚、生き生きとした姿が収められていて、とくに表情、レンズに向けられた笑顔が素晴らしいです。
僕は人を撮るのが苦手だから、こういう写真を見ると、嫉妬に似た羨ましさで一杯になります。

 銭湯で撮られた写真、顔まで真っ黒。
炭塵を洗い流すと、生き返ったような心地になったそうです。
 網目状に掘り下げられた地下坑道の模型。
 会社や通洞口の写真、書籍など。


昭和56年(1981)10月16日に北炭夕張新炭鉱で起きたガス突出・坑内火災事故の写真たち。

死者数は93人、戦後3番目の大惨事となった事故でした。
国からの圧力の下、人命無視で生産し続けた坑道の奥底でガスが噴出。
34名の遺体を収容後、ガス爆発による坑内火災が発生、救護隊も巻き込まれる二次災害に発展しました。
火災は一向に収まらず、59名の安否不明者がいる坑内に夕張川の水を注水する鎮火作業が行われました。
最後の遺体が収容されたのは事故から163日後だったそうです。
新炭鉱は事故から1年後に閉山しました。

「炭鉱の移り変わり」「炭鉱を守る」「夕張100年史」コーナー。
炭鉱の技術や歴史、など、実際に使われていた道具などで紹介しています。

炭鉱特有の「友子制度」を再現した、突然現れる、リアルな人形にビックリ!

「友子制度」とは、戦前まであった、日本の伝統的な鉱山労働者の組織です。
見習い期間を終えた坑夫は、「親分・兄分・子分」の徒弟制度を基礎とした関係を、盃を取り交わして結びました。
技術の伝承から冠婚葬祭の世話まで、互いに助け合う互助会のような密接な関係でした。
社会保障や教育が不満足だった時代、絆を結び、助け合うことこそがもっとも安全な手立てでした。
戦後は労働組合や保険制度の充実などにより、消滅しました。


「鉄製人車」、いわゆるケーブルカー、坑内や急傾斜地に立つ炭住街の移動手段に使われました。
 ガスに備えた装備。
夕張の炭鉱はガスが頻繁に発生、開山当時からガス爆発事故が続出していました。
これらの装備のなかった戦前は、いかほどの死傷者が出ていたことか…。

2階の展示は以上。
 一旦、外光射す通路に出ます。
 次は「立坑エレベーター」に乗車します。
この場所は外で見た「竪坑ゲージの巻き上げやぐら」を模した塔の部分です。
 地下1000mにある地下坑道まで下ります!

エレベーターに乗り込むと、中は全面鏡張り。
ドアが閉まると、アナウンスが流れ、照明が暗くなり、壁がぼわっと明るくなります。
壁は光を通すマジックミラーな鏡張りだったようで、下降開始とともに、下から上へ、いくつもの影が急速に移動。
約3分かけ、地底へと下降して行きます。

ウィーーーーン…


つづく。


青春18きっぷ旅 メニュー

1日目
松山→岡山→相生
相生→大阪→福知山→東舞鶴

2日目
東舞鶴→
東舞鶴→小樽
小樽港→小樽駅

3日目
小樽
キロロリゾート
キロロ→小樽
札幌→由仁町

4日目
由仁町→夕張
ホテル マウントレースイ
マウントレースイスキー場
夕張本町
石炭の歴史村 石炭博物館 1 2
夕張
夕張~由仁~新千歳~苫小牧
苫小牧東港~

5日目
秋田港~秋田駅~千秋公園
千秋公園 1 2
秋田市内 1 2

6日目
秋田~酒田~新潟

7日目
新潟~長野
長野
長野~松本~穂高
穂高
諏訪~茅野~諏訪

8日目
諏訪~茅野
小淵沢~清里
川上村
八千穂~蓼科
白樺湖~諏訪

9日目
諏訪大社 上社本宮
松本~大坂
大坂~
~東予港
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