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石鎚山で母娘道迷い遭難
2015 / 10 / 19 ( Mon )
石鎚山 で昨日18日、高知から登山に来ていた母娘が下山中、道迷い遭難。
明けて今朝、ヘリが二人を発見。
現在、救助活動が行われている模様です。

まず、第一報。

NHKから、

石鎚山で母娘の親子遭難

西条市の石鎚山で、18日、36歳の母親と小学生の女の子が下山途中に道に迷ったと通報があり警察と消防は、遭難したとみて付近を捜索しています。
行方が分からなくなっているのは高知市から登山にきていた36歳の母親と小学5年生の長女11歳で、18日午後4時半ころ、母親から携帯電話で「石鎚山を降りていて夜明峠付近で道に迷った」と消防などに通報がありました。
消防が携帯電話で確認したところ母親は
「けがはないものの子どもがすこし衰弱している」
と答えたということですが途中で携帯の電池が切れ現在は、連絡がつかない状態だということです。
また女性の夫によりますと2人は軽装だったいうことです。
警察と消防は、18日、防災ヘリを出動させて空から捜索すると共に、捜索隊を派遣し標高およそ1650メートルの西条市の「夜明峠」付近を中心に夜遅くまで2人を探しましたが、見つかりませんでした。
このため警察は、19日朝から再び防災ヘリを出して捜索を再開することにしています。



発見の朗報。

TBS News-i から、

愛媛・石鎚山で登山中に不明の母子見つかる

 18日、愛媛県の石鎚山で母と娘2人が遭難し、警察と消防が捜索していましたが、上空から発見され救助に向かっています。

 警察などによりますと、遭難しているのは高知市の理学療法士で母親(36)と11歳の長女の2人で、18日午後4時半ごろ、自ら携帯電話で
「下山中に道に迷った」
と119番通報しました。

 警察と消防で18日から捜索していましたが、午前9時10分過ぎに県警のヘリコプターが上空から親子の姿を確認し、救助作業を始めるということです。



石鎚山山頂は紅葉前線もすっかり通り過ぎ、5日ほど前には初氷の便りも届きました。

松山の街にいても日が沈んだ途端、上着が必要なほど、秋が進んでいますから、
標高の高い石鎚山周辺は夜はとてもとても冷え込んだことでしょう。

また、今朝も抜けるような青空が広がり、放射冷却でことさら、気温が低下したと予想されます。

母娘は軽装だったそうで、特に衰弱していると通報のあった娘さんのことが気になります。

報道によると、夜明かし峠付近で道迷いしたとのこと。

夜明かし峠周辺は過去にも道迷い遭難が発生しています。

大きな原因は、登山道が分岐・合流していること、です。

2015101911.jpg 夜明かし峠周辺。
1652mの標高点がある場所が夜明かし峠です。

そこで道が分岐・合流しているのが分かると思います。

石鎚登山ロープウェイ、成就からの表参道登山道は地図の右上から左下へ延びる破線で表されています。

1652m標高点から右下へ、ジグザグ下っている破線はサブルートな登山道で、
下ると、天柱石、刀掛を経由して山麓の西之川地区、石鎚登山ロープウェイの下谷駅方面に通じています。

現在は歩く人もまばらで、表参道に比べれば荒れている箇所も少なくありません。

夜明かし峠にて下山方向から見た、天柱石へ下る登山道は、
 こんな感じです。

表参道の方が道がはっきりくっきりしていて往来も多く、下山者の視点から見ると直進方向、
それにくらべ、天柱石へ下る登山道は、道幅も狭く、斜めに分かれ下っています。

山慣れ、道慣れた人ほど、どうしてここで間違えるかなぁと思うことでしょう。

でも、「人は自分の見たいものしか見ない」生き物です。

こうなりたい、という願望に即した現実しか見ようとしない傾向が人の脳にはあります。

例えば、探し物。

部屋中、あれこれ探し回ったものが、実は、さっきまで座ってた机の上にあった…。

例えば、人間関係。

ダメ彼女、ダメ彼氏のいいところばかり見て辛い現実を無視、ズルズル、関係を続けている…。

石鎚山慣れした登山者からしたら、あんな脇道みたいな登山道になぜ入り込むんだ?、と不思議で仕方ないでしょう。

分岐点にはちゃんと道標もあるし、間違えるわけないと。

でも、そこで間違うのが人間(の脳)です。

「こっちだ…」と思い込んでしまったら仕方がないのです。

と云うか、その時点では「思い込んで」という自覚もないので、
思い込んでしまったことにさえ気がつけるのは、間違いに気づいた後のことです。


また、もしかしたら、母娘のすぐ前に、天柱石へ下って下山しようとした登山者がいて、
「あの人が降りていった方が登山道…」と深く考えず、背中を追いかけてしまったのかもしれません。


夜明かし峠ではよく道間違いが起きます。

それも下山方向で。

一般的に道迷い遭難の多くは下山時に発生しています。

それは、なぜでしょう。

山頂に向かう場合、登り坂を登って行けば、(大抵の場合)いつかは山頂にたどり着けます。

でも、下りは、山頂を中心に360度、どの方向にでも下ろうと思えば下れてしまいます。

北にでも南にでも下れちゃいます。

その上、下ってる途中で道はあみだくじのように分かれて行きます。

それぞれの登山口に向かって。

山頂で、分かれ道で、意識して選択していかないと、ちゃんとゴールにたどり着けない仕組みになっています。


道を間違えたと分かったら、間違えただろう場所まで戻ればいいのですが、
ひと山登ったあとに登り返すのは気が重いので、大抵の人は一縷の望みを抱いて下ってしまいます。

方角があっている場合は特に。

そうやって人はどつぼにはまってゆきます。

で、崖とか急傾斜、密生したヤブ、深い谷川…、物理的に進むのが困難な地形に行く手をふさがれ、ジ・エンド。


僕は思うのですが、
夜明かし峠の分岐を、現在のY字路から丁字路に変更すれば、道迷いする人も少なくなるのではないでしょうか。

下山者の視点に立って、本道とサブルートをはっきり区別できる分岐にしてはどうでしょう。

なんなら、天柱石方面の登山道は、一旦、階段で降りる段差のある構造にしたり。

疲労困憊な状態でぼーっと歩いてても入り込まない構造にするのが一番じゃないでしょうか。

まぁ、天柱石方面に下りたかった人がスルーしちゃう割合は高くなっちゃうけど、
スルーしちゃった時点で、一般登山道じゃない方へ下る資格(注意力)が無い現れってことで。


明かりひとつない、灯りひとつ見えない真っ暗な森の中で一晩明かすなんて、想像するだけでも恐ろしい。

さらには凍えるような寒さに襲われ、携帯電話もバッテリー切れ…。

真っ暗で真っ暗で、携帯電話の明かりだけが唯一の救いだったのかも。

でも、スマホのバッテリーは1日保つくらい。

途中、写真とかバシャバシャ撮ってたら、バッテリー、余計に消耗してます。

石鎚の深い森は電波も届きにくいので、携帯電話は電波を補足しようと、さらに消耗。

できればですが、スマホは電源をオフにして、生存報告も数時間おきにとどめ、
さらなる事態に備えてバッテリーを残しておくのが賢明です。

例えば、遠くに見える捜索ヘリに居場所を告げるためにも必要です。


遭難は誰にでも起こりえます。

人間はミスする生き物です。


明日は我が身。



…と、書いてる間に、無事救助されました!

TBS News-i から、

愛媛・石鎚山で登山中に不明の母子、無事保護


 18日、愛媛県の石鎚山で母と娘2人が遭難し、警察と消防が捜索していましたが、19日午前ヘリコプターで無事救助されました。

警察などによりますと、救助されたのは、高知市の理学療法士で母親(36)と11歳の長女の2人で、18日午後4時半ごろ、自ら携帯電話で
「下山中に道に迷った」
と119番通報しました。

 警察と消防で18日から捜索していましたが、19日午前9時過ぎに、警察のヘリコプターが山頂から北東3キロ付近で2人を発見し、ヘリコプターで救助しました。
消防によりますと、2人は意識がはっきりしていて、目立った外傷もなく自力で歩ける状態だという事です。



よかった、ヨカッタ (^_^)

「山頂から北東3キロ付近」と云うことは、刀掛の辺りかな。


ちなみに、

「いつか自分も遭難するかも知れない」=「明日は我が身

ですが、

「自分も無事救助されるだろう」

については、「明日は我が身」と楽天的になってはいけません。


※個人名はカットしました。
個人名と遭難の間には因果関係も相関関係もないので。
(「○○という名前・名字の人は遭難しやすい」なんてことはあり得ない、と云う意味で。)
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