青春18きっぷ旅 4 東北旅 3日目 1 フェリーいしかり
2017 / 03 / 20 ( Mon ) 昨夜は、タブレットで邦画を見つつ、就寝しました。
寝始めは暑かったけど、いつしか肌寒くなり、無意識に掛け布団にくるまって寝ていました。 がさごそ、がさごそ…。 出入口近くにいる客が立てる物音、コンビニ袋が立てる音などがして目が覚めました。 時計は見なかったけど、5時くらいだったと思います。 コンビニ袋って、静かな場所で触ると、結構、耳障りで大きな音を立てます。 雑魚寝する山小屋では、コンビニ袋が立てる音は、特に早朝、周りの人が起きてしまうほど、迷惑になるので、 マナーとして、持って来ちゃいけないもののひとつとされています。 でも、安上がりの旅をしていたら、他人に対して無頓着、がさつな人に出会ってしまう確率はとても高いです。 あきらめて、二度寝しました。 7時にレストラン開店を告げる船内放送があったけど、横になったままで、8時の放送でようやく起床しました。 テレビのチャンネルを、エントランスのモニターと同じ現在地表示が流れるチャンネルにせっと。 犬吠埼の沖に船のアイコンがありました。 い、犬吠埼って、千葉じゃん! 九十九里浜の北の出っ張ったところじゃん! 船、早っ! ![]() ![]() 洗面所に行ったついでに、コインランドリーもチェック。 ![]() 乗船したことがある日本海フェリーや瀬戸内海航路のオレンジフェリーなどに比べても少ないです。 ついでに云えば、ウォシュレットなトイレも少なかったですね。 それから、展望大浴場に行って朝風呂しました。 先客がいましたが、すぐに出て、僕ひとり、貸切り状態になりました。 海が見える大きな窓があって、航路的には陸側なのですが、曇った空と海しか見えませんでした。 波が穏やかだったので、船の揺れも小さく、湯船のお湯は一度もあふれませんでした。 風呂上がりにコインランドリーへ行って洗濯。 旅行中のコインランドリー探しは意外と手間、タイムロスになるので、少量でも済ませておくとあとが楽です。 洗濯機、200円で約40分。 6階プロムナードのお気に入り席へ行こうと、コインランドリーから後部デッキへ出て外階段で、と思って外に出たら、 そこはドッグハウスと呼ばれる、お客さんと一緒に乗船したペット用のスペースでした。 急に大きな犬がいてびっくり。 昨日、港で、家族と一緒に大きなケージに入れられて乗船するのを見かけた犬でした。 そこは行き止まりのような小さな空間で、手すりには飛び出し防止用のネットが張ってありました。 ここがドッグハウス…と気がついたときにはもう、大きな犬が近づいて来てました。 リードはしてなくて、でも、一目で人懐こい犬だとすぐ分かったので、なでなで。 飼い主だろうおじさんに気づいたのはそのあと。 軽く会釈して、出てきたドアから中に戻りました。 結局、エントランスまで戻って6階に行きました。 運良く、昨夜と同じ席が空いてて、でも、充電ケーブルを忘れてたので、急いで部屋に取りに帰りました。 さて、朝食です。 ![]() ![]() 軽食コーナーで、タラコ入りおにぎりとお味噌汁を注文、300円。 お味噌汁、美味しかった。 ![]() タブレットを充電しつつ、日記をぽちぽちっと。 でもすぐに洗濯終了の時間が来て、すべての荷物を持ってコインランドリーへ。 乾燥機、100円、30分。 まだあの犬いるかなぁ、と思って後部デッキに行ったけど、ドッグハウスに通じるドアは閉まってました。 ![]() ![]() 普段は閉まってるみたいでした。 ![]() それからふたつ上、7階デッキに上がって、海風に当たりに行きました。 ![]() 海はまるで瀬戸内海のようにとても穏やかでした。 ![]() ![]() 曇っていましたが、雲はそう厚くなく、空は明るくて、時折、波しぶきが舞い上がって来たかのような雨粒が少し。 ![]() ![]() ![]() ![]() 6階へ戻ろうと、ラウンジ側から中に戻ったら、ラウンジではちょうど、邦画が上映中でした。 それからコインランドリーへ下り、乾燥が済んだ洗濯物を回収。 ハンドタオルはわずかに湿ってる気がしたけど、あとは大丈夫。 洗濯物を部屋に戻し、6階のなじみの席へ。 先客にとられてたけど、すぐ空いて、着席。 ![]() ![]() タブレット(Nexus7)は電話回線・SIMカードが使えない機種で、その代わり、モバイルルーターを介して通信していたのですが、 モバイルルーターの電源を入れてみたけど、陸が遠いせいで、ずっと圏外でした。 しばらく、丁寧に読書しながら、ふと顔を上げると、水平線の彼方に陸地だろう、濃淡のある大きな影が見えた。 今日、初めて見た陸。 時計を見ると、11時29分。 試しにモバイルルーターの電源を入れてみたら、繋がりました。 電波は微弱ながら、ゲームをする分には問題なく、昼過ぎまで、ゲームをして過ごしました。 お昼ごはんは、昨日買ったカップラーメンなどなど。 お湯は、後部にある給湯室で調達。 海を見ながら、ずるずる、むしゃむしゃ。 5階のモニター前に、「いま、どこ?」と題した、航路マップが書かれたチラシが置いてあり、 岬や海岸都市などの沖合を通過する時間が地図上に描かれています。 「いま、どこ?」マップで現在地を推定したら、福島県いわき市の塩屋岬沖をとっくに通過。 船は、東日本大震災で何度も見聞きした地名が並ぶ福島県の沿岸部を航行していました。 しばらく前から見えている海岸部に、白い大きな建物が見えました。 もしや…と検索したら、東京電力の広野火力発電所でした。 また、白い建物が見えてきて、検索すると、福島第二原子力発電所でした。 「あれは…」と声がした方を見たら、高いコック帽子を被った、コック長みたいなエプロン姿の人が、お客さんに説明してました。 逆の意味で有名な場所になってしまった福島の原子力発電所。 ![]() メルトダウンした第一原子力発電所が見えたのは、午後1時すぎでした。 ![]() 背後に多数のクレーンのアームが林立していたのが特徴的でした。 7階の外デッキに出てみましたが、離れた沖合からだし、メルトダウンした建屋も区別が付きませんでした。 日本人が決して忘れてはいけないものを思いがけず、見ることができました。 仙台に到着後、温泉探しをしなくて済むよう、おまけに充分、暇だったので、またお風呂に入りました。 昼間に入浴する人はいなくて、大きな湯船を満喫することができました。 部屋に戻って横になりながら日記をつけていたら、姉妹船があと10分ほどで左舷を通過する旨の放送がありました。 ![]() ![]() ![]() 10分ほどって云ってたのに、すでに大きな客船が間近に迫っていました。 ![]() あとで調べたら、日本クルーズ客船のクルーズ船「ぱしふぃっく びいなす」でした。 大型客船が通過後、まもなく…と放送があって、 ![]() ![]() ![]() 真横ですれ違う直前、「きそ」が汽笛を鳴らしました。 こちらの船も汽笛をお返し。 エールみたいな汽笛が海に鳴り渡り、不思議と胸がぐっと切なくなり、目頭が熱くなりました。 ![]() ![]() この旅の終盤、仙台からの帰りも船、多分、あの「きそ」に乗船することになります。 数日後の僕はあちら側の船の上で、入れ替わり、北へ行く船を見送るんだ。 昨夜、名古屋港を出港する際、船のスクリューで海底のヘドロが巻き上がり、海が濁ったけど、 あんなふうに、胸の奥に溜まっていた、旅の記憶が、大きな汽笛に揺さぶられて、ぶわっと甦り、 まだ旅は始まったばかり、折り返し地点にすら到達していないというの、早速、たまらなく、きゅんとなっていました。 ![]() ![]() 午後2時45分から、6階のピアノステージで生演奏会、、ピアノ、ウッドベース、ドラムの見事なジャズセッションでした。 ライブは30分間ほどもありました。 そして、いよいよ、仙台港到着の時間となりました。 つづく。 青春18きっぷ旅 4 東北旅 目次 1日目 松山→岡山 / 岡山→名古屋 2日目 名古屋リニア・鉄道館 / 名古屋城 / 名古屋フェリー埠頭→ 3日目 フェリーいしかり / 仙台 4日目 仙台→松島 西行戻しの松公園 / 松島 1 五大堂 / 松島 2 瑞巌寺 / 松島 3 松島湾一周 / 石巻→南三陸 / 奇跡の一本松→夏虫のお湯っこ→宮古 5日目 浄土浜 / 龍泉洞 / 堀内駅→小袖漁港 / 小袖漁港 / 久慈 / 久慈→盛岡→花巻 6日目 花巻→平泉 1 中尊寺 / 平泉 2 毛越寺 / 仙台 1 瑞鳳殿 / 仙台 2 竜泉寺の湯 7日目 仙台→ フェリーきそ 8日目 →名古屋→大阪 9日目 京都 1 金閣寺 / 京都 2 晴明神社 / 四条通~清水寺 / 京都→大阪 10日目 大阪→ 高松→松山
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