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青春18きっぷ旅 4 東北旅 4日目 3 松島 2 瑞巌寺
2017 / 04 / 07 ( Fri )

観光船桟橋のすぐ目の前、国道を渡ったら「国宝 瑞巌寺」の参道がありました。

 総門。

 門をくぐると、途端に山中に分け入ったかのような境内。

突き当たりで「ガイド、いかがですか」と声をかけられました。

 ガイドさん等が詰めてる小屋。
少人数でもOKなガイドさんが常駐されてるようです。

本堂に続くまっすぐの参道は工事中で、突き当たりを右に曲がり、
 洞窟遺跡群へ。

瑞巌寺洞窟群

 元来、納骨や供養の為の施設で、造営は鎌倉時代に遡り、江戸時代まで続いた。

 松島は古来「奥州の高野」と呼ばれ、浄土往生を祈念する神聖な霊場であった。




松島一帯は火山灰などが主成分の凝灰岩でできていて、凝灰岩は軟らかく加工がしやすかったりします。


削ったり、くり抜いたり、うがったりして、岩屋や石像、トイレなども造られたようです。

 シルクロード遺跡みたい。

 石碑のようなレリーフが壁一面に。

 こちらはトイレとして使われたみたい。


洞窟遺跡群を迂回して総門からの参道に戻ると、料金所がありました。


拝観料は、大人700円。

 訪問時は大修理の真っ最中でした。

伊達政宗のお位牌を安置する仏間や絢爛豪華な襖絵に囲まれた数々の部屋のある、国宝の本堂は見られませんでした。

そのことに不満の声を漏らす観光客も実際いたけれど、僕は基本情報が一切ない状態で来てたので、
700円はちょっと高いかな、くらいの不満しかありませんでした。

 拝観出入り口。

 本堂への参道から右へ、壁に沿って進むと、
 本堂の代わりに公開されてる庫裏へ。

 普段は非公開の庫裏は、お寺の台所、食料庫です。

国宝だったりします、国宝指定されている庫裏は3つしかないそうです。

普段は非公開なので、大修理が終わればいつでも見られる本堂より、ある意味、貴重な体験だったかも。

 屋根の上の小屋根は、煙の出口。

 靴を脱いであがりました。

 出迎えてくれたのは、高村光雲作の「光雲観音」。

順路案内に従って廊下を奥へ進みましたが、お寺のバックヤード的存在なので、内部は正直、地味でした。


伊達家歴代のお位牌が一堂に会していました。


仙台初代藩主・正宗から数えて3代目綱宗から12代斉邦までの大位牌だそうです。

 駕籠なんかも展示してありました。

 窓から見た本堂。

 足場がたくさん組まれた内部。
キレイに修復された本堂、いつか絶対、見に来るぞ!

 別の窓から見下ろした、庫裏敷地内の白洲。
これも枯山水の一種でしょうか、等間隔に整ったまっすぐな掃き目が印象的で、つい、シャッターを押しました。

瑞巌寺は臨済宗妙心寺派の禅寺ですが、枯山水は禅宗寺院で特に見られるものです。

 庫裏の裏の建物も拝観順路。


渡り廊下突き当たりには、写真復元された「墨絵の間」の襖が展示してありました。


ぶひぶひ。

写真復元襖の裏側の部屋は、
もっと絢爛豪華な写真復元襖に囲まれた、本堂代わりの大書院。

本堂の鷹の間や孔雀の間の襖絵を写真復元したものでしたが、本物はもっと迫力あるんだろうなぁ。


なんと、ご本尊も間近で見ることができました、ありがたや×100。

 瑞巌寺を開山した(左から)東初、法身、希膺の像。
なにげに、一番右の雲居希膺は、愛媛の伊予市出身でした。

伊達政宗公や二代忠宗公のお位牌など、普段は遠目でしか見られないもの、非公開のものも展示してあり、ラッキーでした。

でも、美術館や宝物館のような見せる展示ではなく、お引っ越しの間の一時保管所みたいなラフな展示の仕方だったので、
いい意味、とても身近すぎて、もの凄く貴重な展示物って感じがあまりしなかったのが残念と云えば残念でした。


庫裏の廊下に一画に、羅漢の間のお位牌が一堂に。

 玄関に戻ってきました。

 庫裏の真ん前には宝物館の青龍殿。


次は、こちらも今回だけの特別公開、政宗公の正室である愛姫の御霊屋「宝華殿」へ。


凝灰岩地層そのままに塀になっていて、その一部が、
 僧堂側へ抜けるトンネルになってました。

 非公開の僧堂の脇の坂道を登ります。

 1、2分ほどの距離。

 石段の上にちらり。

 愛姫の7回忌に綱宗が建立した霊屋、宝華殿。

霊屋は、死者の霊魂を祭ってある堂のことです。


小さな建物だったけど、黒漆塗に極彩色の飾金具がちりばめられた優美なお堂でした。

 横から。


別角度から。

 周囲には石碑や石仏も。


一通り拝観を終え、拝観出入り口の売店に立ち寄りました。

お土産のお守りを買ったついでに、ついに納経帳を買い求めました。

これまでに数多くのお寺や神社を訪ねてきましたが、納経帳=御朱印帳の類いは一度も持ったことがありませんでした。

巷では御朱印集めがちょっとしたブームになってるし、始めてみたく思ってたところでした。

御朱印始めに、日本三景松島にある国宝瑞巌寺はまたとない場所でしたし。

瑞巌寺特製のご朱印帳1200円、朱印代300円。


お土産屋さんの前を通り、観光船乗り場の方へ戻りました。


観光船に乗ろうか、どうしようか、まだまだ迷いつつ、
 乗船券発券所と同じ建物にあるレストハウスにお邪魔しました。

 「松島復興ギャラリー」。
被災時と復興時、それぞれ同じ場所で撮った写真が展示してありました。

 「津波はこの高さまで来ました。」

震災当時、津波は瑞巌寺の参道まで達し、本堂の目の前まで泥で覆われたそうです。

周辺にいた観光客らはすみやかに境内に避難し、大勢が救われましたが、交通が遮断され、陸の孤島となった松島、
観光客、住民ら約300人は修行道場に寝泊まりし、修行僧らが食事の世話やトイレの水くみをしてくれたんだとか。

お土産屋さんの店内も泥に覆われ、商品は根こそぎ、津波に押し流されてしまいました。

震災から4年の月日が流れ、泥はすべて洗い流されたかに見えました。

けれど、そこまでに至る、この4年の歳月に流された血と汗と涙は想像を絶するものだったに違いありません。

時間が解決する、などと云う人がいますが、血も汗も流していないよそ者が使っていい言葉ではないと思いました。


今回の夏旅は、東北で(ホントにわずかばかりだけど)お金を使うことも旅の目的のひとつでした。

震災以降、四国からは遠すぎて…と言い訳して、ボランティアすらしてこなかったし。

どうせなら、お金、楽しく使わせてもらうのが一番。

観光船に乗ることに決めました。


つづく。


青春18きっぷ旅 4 東北旅 目次

1日目 松山→岡山 / 岡山→名古屋

2日目
名古屋リニア・鉄道館 / 名古屋城 / 名古屋フェリー埠頭→

3日目
フェリーいしかり / 仙台

4日目
仙台→松島 西行戻しの松公園 / 松島 1 五大堂 / 松島 2 瑞巌寺 / 松島 3 松島湾一周 / 
石巻→南三陸 / 奇跡の一本松→夏虫のお湯っこ→宮古

5日目
浄土浜 / 龍泉洞 / 堀内駅→小袖漁港 / 小袖漁港 / 久慈 / 久慈→盛岡→花巻

6日目
花巻→平泉 1 中尊寺 / 平泉 2 毛越寺 / 仙台 1 瑞鳳殿 / 仙台 2 竜泉寺の湯

7日目
仙台→ フェリーきそ

8日目
→名古屋→大阪

9日目
京都 1 金閣寺 / 京都 2 晴明神社 / 四条通~清水寺 / 京都→大阪

10日目
大阪→ 高松→松山
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