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青春18きっぷ旅 4 東北旅 6日目 2 平泉 2 毛越寺
2017 / 04 / 10 ( Mon )
次の目的地は、中尊寺から指呼の距離にある「毛越寺」です。

広い駐車場は、中尊寺の駐車場でもらった割引券で100円引きになりました。


毛越寺は、広大な庭園、「国指定特別名勝 毛越寺浄土庭園」が観光の目玉です。

中尊寺みたいな高低差はありません。


整備された歩道をちょこっと歩いて、
毛越寺の山門へ。

朝の10時でしたが、無人な雰囲気で写真が撮れました。

元は、一ノ関藩田村家藩邸の中門だそうです。


特別史跡と特別名勝、そして世界遺産の3つの額がかかっていました。

 山門で拝観券を買い、改札してもらいます。
拝観料は、大人500円でした。

境内へ。

 左に宝物館。


大きなマツの木が縁取る参道を進むと、
 本堂が見えてきました。
 こちらは、往時の毛越寺を描いた復元図、でも、なんかウマヘタ。


とても立派な本堂。

中尊寺の創建と同じ年、嘉祥3年(850)、円仁、、またの名を慈覚大師が創建しました。

白い鹿に導かれ、白髪の老人に姿を変えた薬師如来にお堂を作るようにと告げられ、建立したのが初まりだそうです。

その後、焼失、荒廃しましたが、藤原氏二代基衡、三代秀衡が多くの伽藍を造営、再興されました。

往時、堂塔40、僧坊500を数え、中尊寺をはるかにしのぐほどの規模だったそうです。

奥州藤原氏を滅亡させた鎌倉幕府にも保護されましたが、火災や兵火に遭って、すべての建物が焼失しました。

しばらくは、土壇と礎石が残るだけの遺跡のような姿だったそうです。

江戸時代には水田にもなっていましたが、伊達藩によって経済的援助や保護が行われていました。

本堂がいまの位置に建立されたのは、明治後半のことです。

現在の本堂は、平成元年(1989)、平安様式に則って再建されました。


本尊は、薬師如来さまです。


南大門跡から、庭園を望んで。

日本最古の浄土式庭園で、仏教の浄土思想の影響を大きく受け、極楽浄土世界を再現した、
寺院建築物の前に園池が広がる形で造園された庭園です。

庭園の中心にある、大泉が池。

東西約180メートル、南北約90メートル、ほぼ、庭が造られた当時の姿で、
中央に、東西約70メートル、南北約30メートル、勾玉状島、中島が浮かんでいます。

 時計回りに見て回ることにしました。

 岩山を模した「築山」。

 緑の道。


右は池の西の端、左は花菖蒲園。

西端から見た池。

 花菖蒲園の近くに「開山堂」。
大師像や両界大日如来像、清衡、基衡、秀衡の画像が安置されているそうですが、
 内部は窺い知ることができませんでした。

緑地を抜けると、
 一段高いところがあって、

巨大な礎石が完存する、「嘉祥寺跡」です。

池の北側は、かつて、七堂伽藍が建ち並んでいたエリアですが、いまは建物は一切なく、緑の野が拡がっています。


次にあったのは、ほぼ方形の土壇、「講堂跡」です。


その横に、毛越寺の中心伽藍だった「金堂円隆寺跡」です。

創建当時の本堂は、ここにありました。


池に水を引き入れるために造られた「遣水」。

遣水から池の方角を見やると、ほとりに大きなマツの木と、
 遺構が見えます。

 「鐘楼跡」と伝わる場所でした。

鐘楼跡からのパノラマ。


遣水の小川を越え、左に曲がると、「常行堂」が見えてきますが、

その手前に、穏やかな微笑みをたたえた石仏が苔むしてました。

 「常行堂」。
江戸時代、仙台藩主伊達吉村の武運長久を願って再建された建物です。

常行堂の横に拡がる空間は、発掘調査で判明した、常行堂と法華堂の跡です。


池の東端にある「東門跡」まで来ると、「○○跡」はほとんど終わりです。

 北東隅からの眺め。


向こう岸の奥に本堂が木立の間に見えてました。

 山門方向へ戻る順路。

 「出島石組と池中立石」。


2mはある石が突きだして、荒磯風の出島を形成した、すごく絵になる風景なんだけど、
僕は絵心がないので、写真でも絵になるような上手に撮れませんでした。

 山門脇の札所。
お寺に入ってすぐ、こちらの朱印所に御朱印帳を預けておきました。

引き替えにもらった番号札を、帰りにお金と一緒に渡して納経帳を引き取りました。

金色堂でも同様でしたが、この方式なら待たなくていいから、参拝者の多いところは、どんどん真似して欲しいなぁ。


以上で、毛越寺の拝観は終了です。

日本庭園など、お庭に興味がある人にお勧めです。


 先になにかあるなぁ、と思って行ってみたら、
「観自在王院跡史跡公園」と云う、毛越寺に匹敵するほど広大な庭園がありました。

藤原基衡の妻が建設した寺院の跡だそうで、国指定特別史跡だそうでした。


クルマに戻る途中、ついに雨が降ってきました。


岩手観光はこれで終了です。

あとはもう、仙台に向かって帰るのみです。

時計を見ると12時少し前。

岩手最後の思い出に、もう一度、冷麺を食べたいなぁ…。


そうして、たどり着いたのが、一関インターのそばにある焼肉屋「やまなか家」。

日曜のお昼時ですから、家族連れで焼肉屋さんは行列もできるほどの大盛況。

松山で昼から行列ってるの焼肉屋さんって、食べ放題の店以外にあるかなぁ…。

冷麺だけの注文で、テーブルを独占するのは申し訳ないけど、岩手じゃ普通なんだ、と言い聞かせ、順番待ちしました。


待合ベンチから窓越し、冷麺専用の圧力式製麺機が見えました。

こんな専用機械があるなんて、岩手冷麺、さすが!

 10分くらいで、案内されました。

冷麺だけ食べて帰るつもりだったのに、
 お笑い芸人のサンドイッチマンもいるメニュー見てたら、

ついつい、お肉も頼んじゃいました (^_^;)

冷麺もホルモンもワンコインなんだもん!

 この旅で一番の昼食となりました。

満腹満ぞうでごんす。


食後、国道4号線を一気に南下しました。

途中、満腹からか、眠くなったので、コンビニの駐車場で少し仮眠しただけで、
誘惑みんな振り切って、仙台市内へと戻ったのでした。


つづく。


青春18きっぷ旅 4 東北旅 目次

1日目 松山→岡山 / 岡山→名古屋

2日目
名古屋リニア・鉄道館 / 名古屋城 / 名古屋フェリー埠頭→

3日目
フェリーいしかり / 仙台

4日目
仙台→松島 西行戻しの松公園 / 松島 1 五大堂 / 松島 2 瑞巌寺 / 松島 3 松島湾一周 / 
石巻→南三陸 / 奇跡の一本松→夏虫のお湯っこ→宮古

5日目
浄土浜 / 龍泉洞 / 堀内駅→小袖漁港 / 小袖漁港 / 久慈 / 久慈→盛岡→花巻

6日目
花巻→平泉 1 中尊寺 / 平泉 2 毛越寺 / 仙台 1 瑞鳳殿 / 仙台 2 竜泉寺の湯

7日目
仙台→ フェリーきそ

8日目
→名古屋→大阪

9日目
京都 1 金閣寺 / 京都 2 晴明神社 / 四条通~清水寺 / 京都→大阪

10日目
大阪→ 高松→松山
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