夏旅 5 九州旅 2日目 2 太宰府天満宮→佐賀神埼
2017 / 10 / 02 ( Mon ) 海の中道にあるマリンワールドを出発、次に向かったのは「太宰府天満宮」。 博多の街をかすめるように南下、福岡空港の真横を通りました。 道はしばらく、都市高速の高架の下を走っていて、渋滞気味だし、信号は多いで、時間がかかりました。 上の道を走ってたら、とっくに着いてるなぁ…。 そんなこと思いながら、ハンドルを握っていました。 太宰府天満宮の駐車場に着いたのは、午後4時近い頃でした。 駐車場代、500円。 ![]() 夕方間近な時間帯でも、たくさんの観光客が往来していました。 太宰府天満宮には20代の頃に一度、来たことがありました、あの頃も参拝客がたくさんいました。 あの頃と変わらぬ風景に出会えたことがまず嬉しかったです。 ここでもやはり、アジア系の観光客がとても目に付きました。 自撮り棒でパシャパシャやるのはアジア系の観光客だけ、声を聴かなくてもすぐに見分けが付きます。 ![]() 前来たときは、電車で来たんだっけ? バスだったっけ? 駅から先は、昔ながらって感じの土産物を扱う店が並んでます。 太宰府天満宮の名物、梅ヶ枝餅の老舗は、 ![]() 呼び込みも互いに威勢よくて笑っちゃいました (^_^) ![]() ![]() この石の鳥居から境内で、参道の石畳は鳥居をくぐってすぐ、 ![]() ![]() ![]() 漢字の「心」の字に形造られた「心字池」に架かる御神橋。 太鼓橋、平橋、太鼓橋の三つの橋から成り立っていて、過去・現在・未来も表しているそうです。 20代の頃に来た記憶で唯一、覚えているのがこの橋でした。 ![]() ![]() 水をたたえている岩は、一枚岩でできてます。 ![]() ![]() 楼門も朱が鮮やかでした。 ![]() 九州の名だたる神社は、特に本殿前の広場が広大ですね。 ![]() 2礼2拍手1礼、合掌。 ![]() ![]() ![]() 菅原道真を慕って京の都から飛んできた「飛梅」。 太宰府天満宮は、平安時代の貴族であり、学者であり、漢詩人、政治家でもあった菅原道真をお祀りする神、社です。 わずか5歳で和歌を詠み、神童と呼ばれた道真は、長官として赴任した讃岐国を善政によって立て直し、 時の天皇・宇多天皇からの信任篤く、右大臣に任じられましたが、 左大臣・藤原時平の政略によって醍醐天皇廃立と云う濡れ衣を着せられ、大宰府に突如左遷されました。 太宰府で失意のうちに亡くなった道真は、死後、怨霊となって京の街に数々の災いをもたらしました。 疫病や飢饉が襲い、あの藤原時平も39歳の若さで死に、失脚を防げなかった宇多法皇も死去。 そんなこんなで、道真は、平将門、崇徳上皇とともに、日本三大怨霊のひとりに数えられています。 荒ぶる霊を鎮めるために、道真の墓所の上に造営された社殿が、太宰府天満宮です。 でも、単に鎮めただけじゃありません、学問の神様として信仰スタート、御利益もちゃんといただいちゃうのです。 国家を転覆させかけたほどの怨霊・祟り神を神に祀り上げ、鎮め、無難なパワーだけ上手にいただくという、 日本という国の宗教観はまったくもって不思議で、懐深いと云うか、タダでは転ばないと云うか。 ![]() ![]() 学業に関することを祈願した絵馬がずらり。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() こちらで、御朱印もいただきました。 ![]() 開いてても入らなかった、かな (^_^;) と云うことで、太宰府天満宮、参拝終了です。 ![]() ![]() 帰り際、境内出てすぐの寺田屋さんで、名物の梅ヶ枝餅を買いました。 焼きたて、ほふほふっ! あんこの甘さはちょうどよく、焼けて少し香ばしくなったお餅の歯ざわりもたまらない (^_^) 美味しかったなぁ、また食べたいなぁ。 時計を見ると、午後4時をまわっていました。 自然景観以外はほぼ、見学時間が終わり始める時間です。 今日の予定はほぼ、こなしたし、今日の最終目的地・佐賀にある車中泊予定地までたどり着くだけです。 佐賀まで行く途中、車中泊用の布団か毛布を買い、よさげな温泉をチョイス、晩ご飯はどうしよう…。 ネット検索し、夏旅でいつも毛布か夏掛け布団を買ってるニトリをチェック。 幸いなことに、天満宮の目と鼻の先にありました。 ![]() ニトリ店内を一通り見て回ったけど、去年の夏旅で役立った夏掛け布団が置いてありませんでした。 どうしよう…と思いつつ、隣接する「ルミエール」と云うスーパーを訪ねてみました。 福岡県内に何店舗も展開してるスーパーで、道中でも、「安売王 ルミエール」と書かれた看板を何度も目にしていました。 店内は、一昔前のディスカウントショップを思い出させる、多種多様な品物が山のように陳列され、 たくさんのお客さんで賑わっていました。 美味しそうなお総菜やお弁当の誘惑を振り切り、499円の低反発枕を購入。 ニトリへ戻り、北海道は小樽のニトリでも買った毛布を購入しました。 クルマに戻り、今夜の車中泊予定地、吉野ヶ里、神崎近辺の温泉を検索すると、 日帰り入浴施設だけでも、ざっと、7カ所ほど、ヒットしました。 九州は温泉、うじゃうじゃ湧いてますから、迷うくらい選び放題です。 出発直前、パラパラと雨が降ってきました。 国道3号線を南下。 この旅、2県目の佐賀県に入り、鳥栖市で34号線に移行。 鳥栖までは専用道みたいなバイパス路で快適でしたが、次第に地方都市的な雑多な国道に戻りました。 雨はあれからずっとパラパラ降るのみで、信号待ちにワイパーを動かすくらいでした。 雨雲は夕暮れを早く連れてきました。 道なりに走って、走って、たどり着いた温泉が、 ![]() ![]() 「吉野ケ里温泉 卑弥呼乃湯」です。 同じ敷地にホテルもある、松山で云えば、たかのこの湯みたいな感じかな。 ![]() ![]() ![]() 入浴料は700円と少し高めでした。 ![]() ![]() ![]() ![]() 食堂スペースと温泉の入口がありました。 大浴場にはいろんな湯船があり、熱い源泉は体に染みいるようで最高でした。 庭園の中、岩風呂風な露天風呂は雰囲気あって湯は熱くなく快適。 打たせ湯やジェット噴流で強ばった筋肉をほぐし、洗い場で旅の穢れも落とし、 ぬるめのお湯に長居して、ぷかぷかと浮き沈みを繰り返していたら、いい加減、ふらふらしてきました。 今日はここまで、きちんとしたものを食べてなかったから。 すっかり、リフレッシュできました。 ![]() 晩御飯は、ここまで来る途中に見かけたとんこつラーメン屋にしようと、お風呂するまでは思っていたけど、 長風呂したせいで、もう移動したくなくて、このまま、ここで食事することにしました。 一旦、車に戻り、車内にタオルとか干すと、家から持ってきた小さな無線キーボードを持って再び、館内へ。 壁に貼られたメニュー写真を見て、チキン南蛮定食700円にしました。 家族連れなど数組の客が、思い思いにくつろいでいました。 呼ばれて取りに行ったチキン南蛮定食は、メニュー写真ほど量はなかったけど、空腹はちゃんと満たされました。 食後は、キーボードを使って日記を打ち込みました。 さて、最後は寝るだけです。 車中泊が基本の夏旅では、毎度のことながら、寝る場所に困ります。 十数年前、この地に来たときは、程無い山中にある仁比山公園のキャンプ場にテントを張りました。 またあそこでも良かったのですが、警備員が夜中に訪ねてきて、少し面倒でした。 だから、ネットで見つけた「道の駅 吉野ヶ里」へ行ってみました。 山上、福岡方面へ抜けられる有料トンネルの入口に位置する道の駅です。 広い駐車場の、街灯の当たらない場所に停車しました。 また雨が降ってきました。 雨音で寝付けないかも、と心配になるくらい、静かでした。 歯磨きしにトイレへ行き、クルマに戻ったときでした。 あきらかに族車な、騒々しいクルマが駐車場に入ってきました。 実は、ネット検索したとき、「暴走族が来てうるさかった」旨のクチコミが散見されていました。 駐車場の奥に駐まった族車のアイドリングが、静けさと相まってよく響き、 ああ、やっぱり来たな、とがっかりしたものです。 雨も降って来たし、走り屋も来ないだろう、と浅はかな希望は、速攻で打ち破られました。 1台来たら、連れも来るだろう。 昨夜のフェリーは熟睡できなかったし、今夜も寝られなかったら最悪。 佐賀の夜景が綺麗に見える場所だったから、族車や走り屋じゃなくても、夜景見物の客は真夜中まで続出入りするだろう。 下山することにしました。 そして向かったのは、勝手知ったる、仁比山公園でした。 神崎町の町から少し山間に入った場所にある、川沿いの公園、仁比山公園は、 十数台は停車できる駐車場は閉鎖されてなく、トイレも電気がついていて、車中泊にはもってこいの場所。 くらがりに停車し、フラットにした後部座席に移動し、すぐに横になりました。 あの日のように警備員が来るかもと思うと不安でしたが、ポケモンGO目的だろうクルマが1台来たくらいでした。 朝まで起こされないことを祈りつつ、うとうとしていたときでした。 ついに警備の車が来てしまいました。 制服姿が二人降り、公園を一回りした後、こちらに来ました。 居留守をここうかと思ったけど、自分から車外に出て対応しました。 警備員曰く、ゲートのチェーンを閉めるから出て欲しい、と。 ああ、やっぱり。 ここを追い出されたあと、さて、どうしたものか、さっぱり、アテがありませんでした。 そのときの僕はよっぽど困った顔色を浮かべていたのでしょう。 20代だろう警備員の一人が、「代わりにいい場所、ありますよ」と、なんと代替地を教えてくれたのです。 ありがたい! 職業上、僕みたいに車中泊しようとした人に出会ったことが、たまにあったのかも知れません。 または、職業上、たまたま、よさげな場所を知っていただけかも知れませんが、 穏便に出て行ってもらう策としては最高でした。 タブレットに開いたGoogleマップにブックマークしてもらいました。 ありがとう、と心からお礼を云って早速に山を下りました。 ![]() そこはトイレも自販機もあり、街灯も最小限で、小川をはさんだ場所に民家がある程度で、 線路と踏切が近くにありましたが、列車は一瞬で通り過ぎ、後は静かなものです。 ホントにいい場所を教えてもらったと思いました。 心のなかであの警備さんに感謝し就寝、安心して朝まで寝られました。 つづく。 夏旅 5 九州旅 目次 1日目 松山→ 2日目 小倉港→宗像大社→マリンワールド 太宰府天満宮→佐賀神埼 3日目 佐賀神埼→祐徳稲荷神社→長崎 4日目 長崎・軍艦島 長崎市内観光→水族館→雲仙→島原 5日目 島原・道の駅 みずなし本陣ふかえ・土石流被災家屋保存公園 島原・原城跡 島原・島原城 島原→雲仙多良シーライン→佐賀城 佐賀→三池炭鉱→道の駅 泗水 6日目 熊本・道の駅 泗水→熊本城 水前寺成趣園→球磨川 球泉洞 球磨→鹿児島 7日目 鹿児島・多賀山公園→霧島神宮 鹿児島市内・仙巌園→南州公園→鹿児島城跡 鹿児島・知覧平和公園 鹿児島・指宿 8日目 鹿児島・山川港→フェリー→根占港 鹿児島・佐多岬 鹿児島・鹿屋航空基地 宮崎・鵜戸神宮→極楽の湯→道の駅つの 9日目 高千穂 1 高千穂峡 高千穂 2 高千穂神社 天真名井 高千穂 3 天岩戸神社 天安河原 阿蘇→筋湯温泉→大分・湯布院 10日目 大分・湯布院→九重夢大吊橋 大分・宇佐神宮 大分・中津 中津城→耶馬溪 福岡・英彦山神宮 福岡・小倉→愛媛・松山
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