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2年ぶりの石鎚山へ 1
2017 / 08 / 04 ( Fri )
7月末、石鎚山に登ってきました。

ここ数年、毎年登ってきた石鎚山、でも去年はついにお山歩できず、この夏やっと、頂を踏むことができました。

土小屋ルートで登りました。


朝5時に起床し、前日まとめておいた荷物を背負い、スクーターにまたがり、
熱帯夜の余韻が残る街を後に、ひとまず、三坂峠へ向かいました。

松山の空は青空に雲が散らかった、今日も暑くなりそうな夏空をしていました。


現在、国道33号線は三坂道路開通以降、峠越えの道ではなくなってしまいました。

でも、三坂道路は自動車専用道、50CC原付は通行不可です。

昔ながらにちんたらと峠越えを強いられます。

三坂道路、通れたら、久万まであっという間なんだけどね。

法定最高速度が時速30kmな原付がいたら、折角のバイパス効果が半減するかも、ってことくらい理解できるけど、
現実的には50kmまでスピードを出そうと思えば出せるエンジンなので、
自動車専用道区間だけ、最高速度を50kmまでOKにして通行可能にしてもらえないかな…、と夢想しながらの峠越えです。


 久万の町は霧の中に沈んでいました。

雲海に突っ込んでいく飛行機みたいに、下り坂を久万の町に向かって下って行きました。

経験上、下界の天気がいい朝ほど、久万の町が霧に覆われていたことが多かったので、
まるで雲の中を走っていても、天候に関して不安になるようなことはありませんでした。

大抵、旧面河村辺りでいつも雲海を抜け、青空と再会できたからです。

だからみなさんも、朝、久万の町でガスに巻かれても、あきらめたり、不安がるのはまだ早いです。


湿った空気は冷たく、下界の夏仕様な格好じゃ肌寒い。

石鎚山山頂の気温にあわせた服装だったけど、涼しい風が当たり続けてると、風邪を引きそうなくらい。

その一方で、熱帯夜で寝苦しい日々を過ごす下界の身には、エアコン入らずがなんとも羨ましい久万の町でした。


コンビニでお弁当と朝食のおにぎりを買った後は一気に、石鎚スカイラインまでノンストップ。


 石鎚スカイラインの入口、関門に立つ大鳥居。

あ、そうそう。

石鎚スカイラインの方へ左折する角、関門橋のたもとに建ってた、
 「面河観光センター」が無くなってました。

もうだいぶ前から営業はしてなかったけど、ランドマーク的建物だったので、無いなら無いでちょっと淋しい気持ち。


夏の石鎚スカイラインは、朝7時から夕方8時まで通行可能です。

夜間通行止め時間中はゲートが閉まっちゃうので、入山・下山時間は注意が必要です。

また、雨量が40mm、もしくは連続雨量200mmの降雨が観測された場合も通行止めとなります。


関門~土小屋間は約17.1km。

途中、短いながら下る区間があるけど、ほぼほぼ、上り傾斜。


この日最初に見えた石鎚山と、二ノ森・堂ヶ森に至る山並み。

 石鎚山山頂。


天狗岳・南尖峰、弥山山頂の石鎚神社頂上社。

鞍瀬ノ頭から二ノ森を経て石鎚山へ連なる山嶺のパノラマ。

 二ノ森山頂。

いいお天気です。


 関門から13.1km地点にある長尾尾根展望台。

 展望台からのパノラマ。

 ここから見る石鎚山は三角錐、ピラミダルに尖った姿。

今年は雨不足で水量が心配だったけど、
 「御来光の滝」を遠望することもできました。


土小屋ルートが通る石鎚山東稜線。


今年、中古だけどスクーターを買い換えました。

おかげで、前来たときより十数分も早く、土小屋に到着できました。


月曜日だったからか、駐車場はがらっと空いてました。

 ターミナル中央にある土小屋の碑。

 東屋と公衆トイレ前の空きスペースに駐車。

神社前の駐車場は空きもあるくらいで、今日は静かなお山歩が楽しめそう。


とっとと支度を調え、お山歩開始です。


まずは、石鎚神社土小屋遙拝社に参詣し、神様に入山の挨拶をいたします。


拝殿入り口に、入山者のための善人杖がたくさん用意してありました。

 2礼2拍手1礼、安全登山をお願いします。

 拝殿の横を通って、

石鎚山土小屋登山口へ。

ついに、念願の石鎚登山スタートです。

登山口ではなぜか、結界の中に踏み込むような心持ちになるのは僕だけでしょうか?

 登山口すぐは、木陰で薄暗い登山道。
下界は雨が少ないけど、石鎚周辺はスポット的な夕立が結構、発生するので、路面は湿っています。

そんなぬかるみを避けながら、両手ストックでひょこひょこ歩きます。

ここ数年、ちゃんとしたお山歩はしてこなかったので、どことなく、歩き方がぎこちない…。

早足にならないよう、大股にならないよう、どかどか地面を踏みつけないよう、
正しい歩き方を思い出しながら、しばし、一歩一歩、大切に歩きました。



枝葉の額縁越しに瓶ヶ森が見えます。

背後に湧きだした雲が気になる…。

夏の石鎚山は朝晴れていても、お昼には雲に覆われることが多々あります。

一日中、晴れているのは、春先は秋の頃。

夏の石鎚は、雲の山。

よくまぁ曇るので、できるだけ早く山頂に立ちたいのですが、いまの体力・持久力じゃ、急いでも疲労するだけ。

晴れた山頂に立ちたければ、一刻も早く、登山口を出発することが、一番の早道だったりします。

 よく整備された登山道。

 急傾斜地も安心です。

「ヤッホーーーーー!」

道の先から子供の楽しげな黄色い声が聞こえてきました。

夏休みに入ったばかりだし、親子登山かな。

石鎚山は西日本最高峰だけど、幼稚園児だって頑張れば登れるお山です。


最初の休憩地に到着。

エアコンが効いた部屋のように圧倒的に涼しいのに、久しぶりの登山で汗びっしょり。

ザックの中の2リットルのアクエリアスを、ハイドレーション・チューブでごくごく吸引。


この休憩所からしばらく、西側が開け、目指す石鎚山頂も視界の中に。

心拍数が落ち着いたら、再出発。

 しばらく、日陰のない急坂が続きます。

土小屋ルートで一番の踏ん張りどころです。

見晴らしを楽しみつつ、一段一段、焦らず、歩みを進めます。

風でもあれば気持ちがいい場所なんだけど、夏は直射日光にあぶられるから、汗タラタラになって登りました。

途中、坂の上に向かってカメラを構えている女性の横を通り過ぎました。

レンズの先には、さっきから何度も聞こえてるヤッホーの正体、数人の子供たちが手を振っていました。

 再び、休憩所へ。

ヤッホーの子供たちがお母さんらと休憩中でした。

黄色い声だったので、幼いだろうことは分かってたけど、思ったよりちびっ子でした。

後で分かったのですが、幼稚園年長の女の子3人、ちょっと大きいお兄ちゃんは小2。

「こんにちは」と声を掛けると、「こんにちは」とめっちゃ元気なお返事。

その元気が山頂まで保つといいけど、心の中で思ったり。

再び、太陽燦燦の急坂パート2へ。

急坂は休憩地をはさんで2部構成です。

えっちらおっちら、高度稼ぎの坂を登り終え、
 峠のような場所へ。

 下り階段、尾根の反対側へ導かれます。

 気持ちのいい木陰が続きます。
おまけに、傾斜も緩やかで助かります。

 ああ、山頂後ろに雲がもくもくと…。

 山頂にもうっすらガスが…。
今日の雲は足が早そうだ。


 東陵分岐にある休憩地。

距離的には、土小屋ルートの3分の2くらい、来た場所にありますが、体感的には、本番はこれから。

ザックから、2割引シールが貼られた塩大福を取り出し、間食タイム。

塩大福、美味しかったけど、どちらかと云えば喉が渇く系な食べ物だったので、食べづらかったなぁ。


自然解説板の後ろに、ヤマアジサイがたくさん咲いていました。

撮ってると、ヤッホーの子供たちが追いついて、でも、子供ら自ら休憩パスして先に行ってしまいました。

ベンチ、当分無いのに、大丈夫かな?

僕は充分に休憩を取って出発しました。

 東陵分岐からずっと日陰・木陰の道。

 天狗岳直下の急傾斜地をゆるゆると高度を稼いで行きます。


整備用の丸太が積んであるところもありました。

いつかのときのために、一本一本、背負い、担いで運び込まれた丸太です。

足下の木道も、地形に合わせて丸太を一本一本、加工し、設置されたものです。

ヤッホーの子供たちすら安全に石鎚山に登れるのは、全然、当たり前なんかじゃないんです。

親子登山される方は、近くの花や遠くの景色ばかりじゃなく、足下のことも話題にして欲しいなぁ。

当たり前は当たり前じゃないって。


 柔らかいスカートの裾の細かいひだのような小さな谷が連続、
地形に沿って巻く木道を進みます。

急坂ではないけど、常に登り勾配なので、疲れもたまります。



落石注意ゾーン、さっさと通過します。

通過後、ちょっと気になり、落石ゾーンを見下ろせるカーブで立ち止まっていると、
案の定、ヤッホーの子供たちが見晴らしがいい場所だからと崖下で記念写真を撮り始めました。

そこで立ち止まらないで、と声をかけようか迷ってるうちにまた歩き始めてくれたけど、ハラハラしました。

お母さんたちは、先を歩く子供の背中が見えなくなると「ストップ! ストップ!」と必ず声を掛けてたくらい、
単独行動にならないよう、子供の動向には気を払っていたので、その点は安心でした。

過去、足の遅い親を後に、先行した子供が結果的に単独行となって遭難する事例が多々あります。

合流するはずだった山頂に子供の姿はなく、実は途中で滑落していて、親は気づかず現場を通り過ぎていた、
そんな遭難事例が、それは石鎚山での話じゃないけど、ありました。

お山では、パートナー、メンバーみんな一緒に行動するのが基本です。

ましてや、小さな子供からは目を離さないのは、下界と一緒です。

ただ、下界には落石注意なところはそうそう、ありません。

上から落ちてくるのは、洗濯物か、カラスの糞くらい。

お山は気をつけて欲しい、危険な場所だらけだけど、落石注意看板がある場所くらいは素直に気をつけて欲しいです。

立ち止まって写真なんか撮ってたら、落石一発で家族全滅、なんてこともあり得ます。

 落石注意な谷は、立木がなくて、こんな風に抜けがいいので、
立ち止まりたくなる気持ちは分かるけど、神経は崖側に向けてとっとと通過して下さい。


土小屋ルートは、東陵休憩地以降、天狗岳の切り立った東壁をずっと移動するので、
木々に覆われた部分でも、基本的には常に落石には注意すべきだけど、

 分かりやすい落石ゾーンはもう一カ所あります。

また立ち止まって記念写真やられたら危ないので、ゾーン手前で立ち止まり、
 蝶を撮るフリして、一団が通り過ぎるのを見守りました。

今回は記念写真無しで通過してくれ、ほっとしました。


つづく。
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