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夏旅 5 九州旅 5日目 1 島原・道の駅 みずなし本陣ふかえ・土石流被災家屋保存公園
2017 / 10 / 05 ( Thu )
夏旅 5日目の朝は、島原にある「道の駅 みずなし本陣ふかえ」で明けました。

今朝もまた、夜明けとともに目が覚めました。

灰色の空の下、雨は止んでたけど、時折、強い風の音がしました。

台風12号接近の予兆にしては、柔らかい風だったけど。

雨も降ってないし、もしかして…。

目覚めて朝イチに、島原~熊本間のフェリーの運行状況を確認しました。

昨夜の時点で、全線全便、終日欠航となっていましたが…、
やはり、終日欠航のままでした、残念。

当初の計画では、島原から天草を経由して熊本まで行くつもりでした。

でも、海を渡れなくなったいま、熊本に行く方法はただひとつ、有明海に沿って延々、陸路を170キロ。

30分で渡れる距離を4時間、8倍の時間をかけて行くしかありません。

とほほ…。

でも、台風の接近が1日早かったら、昨日、軍艦島の上陸は叶わなかったんだよなぁ。

運がいいのか、悪いのか、分からないけど、アクシデントも旅の思い出のひとつ、そう思って今日を楽しもう。


一晩お世話になった第2駐車場。

 道に出ると、正面に、

雲仙岳が望めました。

この道の駅には、いろんなものがありそうだったので、そのまま、早朝散歩。

敷地の下っ側に、白い大型テントと不自然な姿の住宅がありました。


1階がほぼ埋没していました。


この不自然な住宅らは、雲仙普賢岳の土石流被害に遭った家屋を後世に伝える為、保存・公開している、
「土石流被災家屋保存公園」でした。

被災家屋11棟を、移築の1棟をのぞき、当時の状況のまま保存しています。

道の駅やこの公園周辺も、約2.8~3mも土砂で埋没したのでした。

お山から遠く、土砂の流れて来たスピードが緩やかだったので、家々は倒壊はせずに埋没したんだそうです。


屋根まで埋没した家もありました。

昨日、軍艦島で見た、ゆっくりゆっくり朽ちていった廃墟に対しては感じなかった、
直前まで生活があった空間を一瞬で封印した巨大な力の存在に、圧倒的な無力感を覚えました。

「お山へ行こう!」ででも、何度も使っている言葉ですが、ホント、自然は無慈悲です。

でも、人気の無い早朝にたったひとりで埋没した家々の中に立っていましたが、怖さは感じませんでした。

例えば、発掘された古代の竪穴式住居なども、こんな風に埋没して、
遺跡と呼ばれるものになったのかも知れないなぁ、なんてことも考えたりしていました。



売店や食堂は塀の中で、開店時間まで門が閉まって入れないようになってました。

トイレや観光・道路案内所前の広場。
観光・道路案内所の建屋は、屋上が展望所になっていて、
そこからも雲仙岳を真正面に眺めることができました。

大きな山嶺が雲仙岳、写真右裾のお山は眉山。

 うっすらと噴煙を漂わせている山頂をアップで。
雲仙岳は、「三峰五岳」と呼ばれる山体の総称で、写真の山頂部には、普賢岳、国見岳、妙見岳の三峰に、
平成3年(1991)の大火砕流の原因となった溶岩ドーム「平成新山」の四つの頂が集まっています。

最高峰は平成新山で、標高は1483mです。

平成2年11月に198年ぶりの噴火が発生、平成18年11月以降、火山性微動は観測されていないものの、
現在の噴火警戒レベルは、1(活火山であることに留意)、平成新山の火口周辺は警戒区域で、入山できません。


緑の薄い部分が、大勢の命を飲み込んだ火砕流が流れ下った場所。

道の駅で保存されている被災家屋を襲った土石流は、火砕流発生の翌年に発生、
火砕流などによる大量の火山噴出物や火山灰、土砂や木々が、大雨の影響で下流を襲いました。

けれど、さすがに予想ができていたので、人的被害はありませんでした。

 山頂左側に見えた、雲仙ロープウェイの仁田峠駅舎。


振り返って、海側のパノラマを。
台風接近で、対岸へ渡る船が全便欠航だというのに、熊本の山並みが見えていました。

海岸線がすぐそばにあるように見えたので、ちょっと、行ってみることにしました。

もう一度、保存公園を通ってクルマへ。

 テントの入口は開いてませんでした。

 内部には、外と同じ、
 土石流に埋没した家があって、
 献花台のようなものも見えました。

 屋外保存家屋、埋没した平屋。


地面から顔を出しているのは2階部分。


クルマを走らせ、訪問予定だった雲仙岳災害記念館などがある海岸部分へ。

 道端にヘリと装甲車が。
噴火災害時、1658日間、活動に当たった自衛隊が実際に使用した輸送ヘリと、同型の装甲車でした。


従事車両の後ろに、火砕流で命を落とした消防団員12名の功績をたたえ、冥福を祈願する慰霊碑がありました。


海岸端には、高い堤防に腰かけて糸を垂らす釣り人の姿がちらほら。

僕も堤防に上がり、有明海を眺めました。

こんなに熊本のお山が見えて、風もなく、海も穏やかなら、フェリーだって大丈夫な気がするけど。

この年、2016年は、7月まで台風がひとつも発生しなかった、珍しい年でした。

にもかかわらず、たった2ヶ月でもう12個目の台風が発生、大接近中。

台風12号は九州に向かってきていましたが、この日の朝、穏やかだったのは、
強風域がずっと小さいままだったためで、最接近まで風雨が強まらないのが特徴の台風でした。


すぐ近くに、「雲仙岳災害記念館」がありました。


駐車場は開いてたので、本館前へ。

9時の開館まで、まだだいぶ時間があったんだけど、無料かと思ったら、入場料1000円。

1000円はちょっと高いかな、と思ってしまい、あとで来れたら来よう、と言い訳して、道の駅へ戻りました。


 引き返す途中、巨大な青い龍馬が!


龍馬さん、サッカーの日本代表のユニフォームを着て、公式ボールに足を乗せてます。

 高さ約10メートル、強化発泡スチロール製。

2010年開催の南アフリカワールドカップに合わせ、代々木に「サムライブルーパーク」にオープンし、
目玉として設置されたのが、このサムライブルー像でした。

日本代表敗退と同時に早々とパークは閉鎖、像は分解され、埼玉県内の倉庫に保管されていました。

日本サッカー協会が寄贈先を探していたところ、島原市が手を上げたんだとか。

でも、龍馬が島原に来たのは、勝海舟と共に長崎入りした際、熊本から海を渡って上陸したときだけで、
印象的なエピーソードがあったわけでもないのに、島原市民は900万円も身銭を切って受け入れたのでした。


背中側は真っ平らで、巨大看板スペースになっていました。


再び、道の駅へ。

表側の駐車場に駐めると、保存公園にある白い大型テントの扉が開いているのが見えました。

 3軒ほどの民家が、
 当時の姿のままに。


家という、家族みんなの思い出の器を失った哀しみは計り知れない…。


千羽鶴のほか、秋篠宮殿下が視察に来られた際の写真や、噴火から復興・道の駅オープンに至るまでの写真解説。


この家は、被災当時の姿そのままに復元・移築されました。


自然はホントに無慈悲です。

平成3年(1991)は、ソビエト連邦が崩壊し、「東京ラブストーリー」の「ラブ・ストーリーは突然に」がヒット。

僕にとっては、スキー場でバイトしてスキーを覚えた、生まれて初めてのことばかりだった年。

四半世紀も経てば、火砕流に焼かれて灰色になった土地も緑に覆い隠され、
自然災害の恐ろしさを感じさせなくなってしまうけど、
こうして、被災した家屋を残すことによって、後世の人たちも、自然の無慈悲さを体感できます。

やはり、実物が一番の教訓になる。

思いがけず、いい勉強させていただきました。

土石流被災家屋保存公園は無料なので、島原を訪ねた際は、ぜひともお立ち寄りを。


さて、道の駅の方もオープンしたので、ちらっと覗いてみました。

 開門。

 宿場のように施設が並んでました。

 左にお土産屋、右に食堂、行き当たりに大火砕流体験館、右奥にホール。


大火砕流体験館はこの頃は有料でした。
 被災し骨組みだけとなった車両。


右に曲がって行き止まりは広場になっていて、多目的ホールがありました。


つづく。


夏旅 5 九州旅 目次

1日目
 松山→

2日目
 小倉港→宗像大社→マリンワールド
 太宰府天満宮→佐賀神埼

3日目
 佐賀神埼→祐徳稲荷神社→長崎

4日目
 長崎・軍艦島
 長崎市内観光→水族館→雲仙→島原

5日目
 島原・道の駅 みずなし本陣ふかえ・土石流被災家屋保存公園
 島原・原城跡
 島原・島原城
 島原→雲仙多良シーライン→佐賀城
 佐賀→三池炭鉱→道の駅 泗水

6日目
 熊本・道の駅 泗水→熊本城
 水前寺成趣園→球磨川
 球泉洞
 球磨→鹿児島

7日目
 鹿児島・多賀山公園→霧島神宮
 鹿児島市内・仙巌園→南州公園→鹿児島城跡
 鹿児島・知覧平和公園
 鹿児島・指宿

8日目
 鹿児島・山川港→フェリー→根占港
 鹿児島・佐多岬
 鹿児島・鹿屋航空基地
 宮崎・鵜戸神宮→極楽の湯→道の駅つの

9日目
 高千穂 1 高千穂峡
 高千穂 2 高千穂神社 天真名井
 高千穂 3 天岩戸神社 天安河原
 阿蘇→筋湯温泉→大分・湯布院

10日目
 大分・湯布院→九重夢大吊橋
 大分・宇佐神宮
 大分・中津 中津城→耶馬溪
 福岡・英彦山神宮
 福岡・小倉→愛媛・松山
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