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夏旅 5 九州旅 5日目 4 島原→雲仙多良シーライン→佐賀城
2017 / 10 / 05 ( Thu )


台風接近でフェリーが終日欠航、島原から熊本まで、
急遽、陸路で大迂回しなければならなくなった、夏旅5日目。

島原城を見学の後、北上再開です。

海っ端の国道で行くのも良かったのですが、時間短縮を狙って、
カーナビの指示通り、山腹の広域農道を選択しました。

南島原から島原まで通ってきた広域農道の続きみたいな道です。

民家が集中する海岸線沿いに比べたら、ずっと農村風景ばかりで、
停車したくなるような名所はありませんでした。

おかげで、距離は稼げました。

ナビに従い、吾妻町と云うところで広域農道とお別れし、海へと下りました。

国道に出る直前、右折し、雲仙多良シーラインと云う名前の道路に入りました。

左カーブのランウェーを抜けると、海の真っ只中に一直線に築かれた堤防の上に出ました。

それは、ニュースでも度々登場した諫早湾干拓事業で建設された潮受堤防でした。

食糧難解決を目的に、広大な干拓地が得ようと、諫早湾に築かれた潮受堤防の上に開通した、
諫早市高来町と雲仙市吾妻町を結ぶ全長約8kmの堤防道路が、雲仙多良シーラインでした。

漁業被害で、堤防を開ける・開けないで裁判沙汰になっている潮受堤防を、まさか、クルマで走れるなんて!

諫早市経由に比べれば、圧倒的にショートカットになるし、おまけに無料。

自動車専用道でもないので、自転車で渡ることも可能です。

ここがあの潮受堤防かぁ、と、ちょっと感動しながらアクセルを踏んでいました。

通行量は少なかったけど、僕みたいに、フェリーの欠航で仕方なく走ってきた人もいるんだろうなぁと思ったり。

右側、外海側はずっと土手が高く、見晴らしがまったくなかったのが残念で、
余地がほとんどなく路上駐車もしづらく、クルマを駐めて写真を撮ることができませんでした。

でも、どこかで撮りたいなぁ、と思いながら走っていると、中間地点付近に陸橋を備えたパーキングスペース発見。


クルマを駐め、トイレしたあと、干拓事業についての解説板を見たり、歩道橋に上がってみたり。

 歩道橋に上がってみてやっと、外側の海を見ることができました。

 走ってきた、雲仙市吾妻町方面。

 これから向かう、諫早市高来町方面。

外海は台風の影響を色濃く受けた灰色の雲に覆われていました。

歩道橋の上からは、雲仙普賢岳や多良岳も望むことができます。

さっきまで、あんなに大きくそびえてた雲仙岳が、もう、遠くに見える山並みのひとつになっていて、
それがちょっと寂しかったです。


海だけでなく、この地域に住む人たちの絆も分断した潮受堤防。

いまだ係争中の潮受堤防、存在の善し悪しは横に置いておいて、ひとまず、距離を稼げて助かりました。

堤防道路を渡りきり、対岸の高来町へ。

海沿いの国道207号線を走り、長崎と佐賀の県境近くまで来ました。

途中、前を走っていたクルマ数台が「←レインボーロード」と書かれた看板のある交差点で左折して行きました。

レインボーロードって、なんだろう?と思っていたら、僕のカーナビも、左折を指示してきました。

気分的には、海岸線をずっと走っていたかったけど、近道らしいから曲がってみました。

それは、長崎県と佐賀県の県境に位置する標高996mの多良岳の山腹を横掛けする広域農道で、
長崎県内は「多良岳レインボーロード」、佐賀県に入ると、「多良岳オレンジ海道」と名を変えました。

多良岳オレンジ海道を走ったが、これまた快適な道。

島原で走った広域農道より、もっと山懐を走り、上下にうねる直線、深い谷に架かる橋も多く、
緑豊かな車窓風景がいつまでも続く、快適な道でした。

快適すぎてスピードを出し過ぎないよう、ネズミ取りにも注意しながらに走りました。

多良岳オレンジ海道は、鹿島市で終点を迎えました。

やがて、先日、祐徳稲荷神社まで足を延ばしたときに通った道路に出ました。

また同じ場所を通るなんて思ってなかったなぁ、台風のせい、と云うか、おかげ、と云うか。

バイパス沿いの弁当屋さんでほか弁を買い、これまた、再訪するとは思ってなかった、
祐徳稲荷神社の前に小休憩利用させてもらった有明スカイパークふれあい郷に立ち寄り、
駐車場で弁当を食べました。

ほか弁でお昼ご飯しましたが、ダッシュボードの時計を見たら、15時半を過ぎていました。

おまけに、Googleマップで現在地から熊本市内までの距離を調べたら、残り100キロ弱。

むむむ…、急がねば。


と云いつつ、来た道を戻る感じで佐賀市入りしたところで、佐賀城が見たくなり、寄り道。

佐賀市市内は、まったく、土地勘がなかったので、すべてが新鮮でした。

水路だらけの街をナビに従って走り抜け、
佐賀城址前の駐車場に到着。

佐賀城は、今治城や高松城と同じ、起伏のほとんどない平地に築かれた平城でした。

お堀の内側、昔、本丸や二の丸と呼ばれたエリア以外は市街地化され、普通に民家があったりして、
城内にいるのに、城跡らしさをあまり感じないのが、第一印象でした。

幸い、雨は止んでいたので、折り畳みの傘をバッグに忍ばせ、入城口へ。

入城口。

 「鯱の門」。
佐賀城は、維新後すぐ、江藤新平や島義勇らが起こした不平士族による大規模反乱「佐賀の乱」でほぼ焼失、
当時のものは、現在、重要文化財に指定されているこの鯱の門と続櫓が残るのみです。

 鍋島氏の家紋「杏葉紋(ぎょうようもん)」。

 門内部の石垣。

本丸へ。

きょろきょろ見回したけど、天守はありませんでした。

佐賀の乱で焼失して、天守台の石垣しか残ってないようでした。

その代わりと云っては何だけど、

立派な本丸御殿が復元されてました。

御殿は、「佐賀城本丸歴史館」となっていて、なんと、入館料は無料でした。

 正面玄関。


玄関脇に展示してあった大砲。

 アームストロング砲も。

 靴を脱いで中へ。

復元から十数年経ってたらしいけど、柱や建具、畳も新品みたく真新しく、気持ちのいい館内でした。

45メートルも続く畳敷きの長い廊下があったり、320畳の大広間があったり、
旅先で出会った御殿と呼ばれる建物のなかでも、佐賀城址の御殿は素晴らしかったです。

大広間では、観光客を前に、ローカル劇団の劇団員が歴史上の人物に扮して佐賀藩の歴史を物語るイベント中。

常設展示は、佐賀藩・佐賀城の歴史から、幕末・維新期の佐賀藩や活躍した人々について、
実物資料や模型、映像解説も豊富で、なかなかに興味深いものがありました。

幕末期の佐賀鍋島藩は、西洋文明をどんどん取り入れ、近代化された軍隊制度を整え、
国内初の反射炉を建設、玄関にあったアームストロング砲も自前で建造したほど、
当時の日本で最先端の近代化を果たし、最もモダンな藩でした。

旅行に出る少し前、ラジオドラマで聴いた、司馬遼太郎の「アームストロング砲」を思い出し、
ああ、あの話の舞台はここだったのかと、はたと膝を打ったような心持ちになりました。

大隈重信、江藤新平ら「佐賀の七賢人」と呼ばれる佐賀出身の偉人についての解説もありました。

窓から眺めた、御殿裏の庭のような本丸跡。

 モザイク状の石垣は「南西隅櫓台」。

建物に囲まれた一画には、復元されなかった遺構の間取りが再現してありました。

百名城スタンプを押印し、御殿を出ました。

資料のひとつひとつ、ゆっくり吸収したかったけど、急ぐ旅が恨めしい瞬間でした。


クルマで駐車場を出、城址の中央を縦に貫く本丸通りを南下中、
御殿から見えた南西隅櫓台の真横を通ったので、ちょっち、一時停車。

亀甲型の切り石による「亀甲乱積」という手法で積まれた珍しい石垣でした。

接続する長い石垣は天守台跡から続いています。

南側の堀。


と云うわけで、佐賀城寄り道終了です。


つづく。


夏旅 5 九州旅 目次

1日目
 松山→

2日目
 小倉港→宗像大社→マリンワールド
 太宰府天満宮→佐賀神埼

3日目
 佐賀神埼→祐徳稲荷神社→長崎

4日目
 長崎・軍艦島
 長崎市内観光→水族館→雲仙→島原

5日目
 島原・道の駅 みずなし本陣ふかえ・土石流被災家屋保存公園
 島原・原城跡
 島原・島原城
 島原→雲仙多良シーライン→佐賀城
 佐賀→三池炭鉱→道の駅 泗水

6日目
 熊本・道の駅 泗水→熊本城
 水前寺成趣園→球磨川
 球泉洞
 球磨→鹿児島

7日目
 鹿児島・多賀山公園→霧島神宮
 鹿児島市内・仙巌園→南州公園→鹿児島城跡
 鹿児島・知覧平和公園
 鹿児島・指宿

8日目
 鹿児島・山川港→フェリー→根占港
 鹿児島・佐多岬
 鹿児島・鹿屋航空基地
 宮崎・鵜戸神宮→極楽の湯→道の駅つの

9日目
 高千穂 1 高千穂峡
 高千穂 2 高千穂神社 天真名井
 高千穂 3 天岩戸神社 天安河原
 阿蘇→筋湯温泉→大分・湯布院

10日目
 大分・湯布院→九重夢大吊橋
 大分・宇佐神宮
 大分・中津 中津城→耶馬溪
 福岡・英彦山神宮
 福岡・小倉→愛媛・松山
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