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夏旅 5 九州旅 6日目 3 球泉洞
2017 / 10 / 06 ( Fri )


球磨川とJR肥薩線と並んで走る国道219号線を人吉方面へ。

国道219号線を選んだのは、今日の最終目的地・鹿児島への近道でもあったけど、
一番の理由は、九州最大の鍾乳洞「球泉洞」に行きたかったからです。


球泉洞は国道沿いにあり、難なくたどり着くことができました。

左側の山沿いに施設が建ち並んでいました。

手前に駐車場入口があったのですが、もう少し先にもあるはずだと思い、なにげに通り過ぎたら、
ガードレールに延々と遮られ、そのまま、トンネルに入ってしまいました。

ええっ、どうして!って感じで、ぷちパニック。

長いトンネルを抜けてから、Uターン。

トンネル出口に駐車場出入り口があったら危ないから、離れた場所にしか出入り口がなかったんだと気がつきましたが、
ちょっと自分にイライラしながら戻って来ました。

トンネルに近い場所に球泉洞の入洞口があります。

 入洞口。

洞窟好きの僕にとって、日本第6位の総延長を有し、九州最大の鍾乳洞・球泉洞はあこがれの洞窟でした。

今回の九州旅行を計画する段階で、軍艦島と球泉洞は絶対、行こうと決めていました。

だからもう、急いでクルマを降りて、
 入洞券発売所へ向かいました。

球泉洞には、延長800mを30分間、鍾乳洞見学が楽しめる一般周回コースと、
長靴にヘッドランプ、ヘルメットを装備して、一般は立入禁止のエリアを堪能できる「探検コース」があります。

あらかじめ下調べして来ていたので、「探検コース」を申し込みました。

探検コースは、一般コースの大人料金1100円に、たった800円追加するだけでOKです。

安い!


隣の「探検コース受付」で、書類に署名などして、長靴とヘルメットを借り、身に付けます。

球泉洞の探検コースは、ガイドさんが案内してくれます、ほったらかしじゃありません、めっちゃ親切です。

一般コースの途中に、探検コースの入口があるらしく、そこで待ってます、とスタッフの男の人。

じゃあ、後ほど、と、入洞口へ向かいました。

 冷気が吹き出してくる入洞口。
正直、熊本からこっち、天候回復で気温がみるみる上昇していたので、天然のクーラーはめっちゃ爽快でした。

ヘルメットと長靴姿で入洞しましたが、探検コースの存在を知らない人に、
「見て、見て、あの人、観光鍾乳洞なのに重装備して恥ずかしい」とか、後ろ指さされてたかも。


「鍾乳洞ができるまで」などなどの解説。

 数十mもある電飾のトンネルを抜けると、
 鍾乳洞が始まります。

探検記

 この鍾乳洞は昭和48年から2年余りにわたる愛媛大学探検部の調査により、その全容が明らかにされたもので、この真上70Mに最初に降りてきたタテ穴が口を開けています。




地理的に説明すると、球泉洞は、国道から100mほど離れた山の内部に存在しています。

現在の入洞口は、観光用に後から作ったもので、トンネルを掘って、調査時に見つかった縦穴と接続しました。

それにしても、愛媛大学探検部、ここでも大活躍。

日本の洞穴学とケービングの元祖、故・山内浩先生が指導していた当時の探検隊が全貌を明らかにしていたとは!


通路の右側を進み、周回コースの往き帰りの分岐をそのまま、右に進みます。

 暗い隘路を抜けると、

はがれた岩が橋のように見事にはさまった「天然橋」と「滝状のフローストーン」。

フローストーンは、岩の表面を流れた水によってできた、薄く覆い被さったような鍾乳石です。

 階段があったり、鋼鉄の通路があったり立体的な周回コース。


「中央ホール」と呼ばれる、高さ20mにも及ぶ縦穴に出ました。

 見上げると、階段が上へ上へ続いています。

第1本洞は、この先、3000mも続いていますが、見学できるのはここまで。

 階段を上がります。

残念ながら、鍾乳洞でバリアフリーは期待してはいけません。

例えば、鍾乳洞には、肩幅より狭い、岩の割れ目のような通路も存在しますが、
そこに車椅子用の通路を通そうとすれば、自然を破壊するしかありません。

エレベーターやエスカレーターなども同様です。

アップダウンする通路や階段の上り降りは大変ですが、コースが立体的であるほど、探検気分が高まります。

 目もくらむような高さを登ります。

 水滴がうがった穴。


階段を登り切り、大きな石筍を右に見ながら左奥へ進みます。


通路の脇に、結晶が平行に並んでできた「オニックス」。


固い岩盤「チャート」、水の流れた跡が見られる「洞穴形成層」。


石柱やつららのような鍾乳石は、心ない見学者の欲望から守るため、ネット越しの見学となっています。


自然保護の意識がまだまだ希薄だった頃は、このような鍾乳石を折り盗って記念に持ち帰る人がたくさんいました。

売店で堂々と石筍を売っていた観光鍾乳洞も昔は存在しました。

監視の及ばない小規模の洞穴は、盗掘に近い破壊が進んでしまったところもあります。

数百年、数千年単位で成長する鍾乳石ですが、破壊は一瞬です。

保護ネットがなければ、後世まで残すことは不可能でしょう。

 「コウモリのアパート」と名付けられたホールで折り返しです。

 鍾乳洞はさらに続きますが、一般見学コースはここまで。


通路は下りながら、入口方面へと戻って行きます。


天井からサルノコシカケみたいに成長した円板状の鍾乳石「シールド」。


通路の間に、フローストーンと石筍が結合した大きな鍾乳石がありました。

 いろんな鍾乳石の図解。


カーテンのようなひだひだが見事な鍾乳石。

 階段を下っていくと、

「探検コース」のゲートが現れました。

写真には写ってませんが、受付にいたスタッフさんがゲートの前で待っておられました。

ここまで、ゆっくりと見学してきたので、ちょっと、待たせちゃった感じでした。

訪問時、僕のほかに誰も申し込まなかったみたいで、マンツーマンでガイドしてもらえることになりました。

ラッキー!

ヘルメットなど、装備を確認し、一般コースのようには整備されていないので気をつけるように、とか、
注意事項をいくつか聞いたのち、ようやく、出発となりました。

ゲートをくぐってすぐ、どんどん、どんどん、階段を登りました。

上から見下ろして。

第1本洞から逸れて、僕たちは、第2本洞と呼ばれる洞穴へ入って行きました。

 スタッフさんの背中を追って、狭い通路を進みます。
この先の通路や手すり、階段は、建築用の足場材で組まれています。


探検コースにお客さんが来たときだけ、照明が灯るようにしているそうですが、その理由は後ほど。

さて、7メートル下る階段が3つ連続していて、ガイドさんに続いて、どんどん下ります。

写真は下から撮っています。

 天井が低くて、ヘルメットを何度もぶつけました。

 足場板でできた通路を下り進むと、

最初の見所、地下の滝に到着。

 地下の川の流れに沿ってさらに下ります。

 手が届くところに、こんな鍾乳石があります。


見た目はぬるっとしてる鍾乳石。


足場な通路を進んだり、川の中をバシャバシャ、歩いたりしてると、

パイプを横に渡した行き止まりになりました。

 つらら状に垂れ下がる多数の鍾乳石に出会いました。


よく見ると、真っ白い鍾乳石があります。

鍾乳石は簡単に変色してしまうそうで、照明のライトが当たるだけでも黄色くなってしまうんだそうです。

先の問題、探検コースにお客さんが来たときだけ、照明が灯るようにしている理由は、変色を防ぐためでした。

たばこの煙でも変色してしまうそうで、洞内が禁煙じゃなかった頃、かなり変色が進んでしまったそうです。

これまでたくさん、鍾乳洞を訪ねてきたけど、この探検コースの終点で見たような真っ白い鍾乳石は見たことがなかった。

どれもみな、茶色系のクリーム色してました。

鍾乳石って、クリーム色してるんだと思ってました。

でもあれは、照明で灼けたり、たばこの煙で変色しちゃった姿だったんですね。

そんな、鍾乳洞の秘密を教えてくれるスタッフさんのガイド付き探検コース、参加して、よかったです。

引き返す間際、なんと、探検コース参加者だけの特権です、と、
 石筍に成長中の鍾乳石に触らせてもらえました。
人が触るだけでも変色しちゃうので、すでに変色が進行したものを触らせてもらえました。


探検コースはここまででしたが、地下の川はこの先、球磨川に合流しているそうです。


美しい地下世界に別れを告げ、名残惜しい気持ちいっぱいで、来た道を戻りました。


たくさん下ってきた階段を、帰りは慎重に登り返します。

帰り道もスタッフさんといろんな話をしました。

去年訪れた岩手岩泉の龍泉洞のことや、ここしばらく訪れてない高知の龍河洞や山口の秋芳洞。

それらの洞窟の全貌をあきらかにしてきた、故・山内浩先生のこと。

そして、素晴らしい体験だったこの探検コースのことを、なんども褒めた気がします。

ちなみに、今日は80人ほどお客さんがあったけど、探検コースを申し込んだのは、僕含めて3人だけだったそう。

探検コースは、一般コースにたった800円をプラスするだけで参加できるのに。

ホント、もったいないなと思いました。



楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。

 探検コース入口のゲートに帰り着きました。

ガイドして下さったスタッフさんともここでお別れ。

 お礼を云って、先に進みました。


緑の照明に照らされ、スライムみたいな格好の石筍「ホマーテ型石筍」。

そこからさらにどんどんと下ると、ついに、
 入洞後すぐにあった分岐に帰り着きました。

 電飾のトンネルを抜けると、入洞口です。


入洞口のガラスケースに、

愛媛県立図書館で何回か借りたことがある、故・山内浩先生が著した『山と洞穴』が展示してありました。

 こちらは、洞内で3年から20年熟成する焼酎のオーナー募集。
「球泉洞スピリアル」という名前の焼酎で、最短3年で10000円、最長20年で27000円だそうです。


探検コース受付に戻り、長靴とヘルメットを返却しました。

ガイドしてくれたスタッフさんにもう一度、お礼を云うと、地元に帰ったら配ってね、とパンフレットなどをいただきました。


 入洞口の建物に隣接する
土産物屋へ。


いろんなお土産物があったけど、球泉洞の名前入りのキーホルダーをひとつ買いました。

駐車場入口方面にあった、ドームが連なった屋根がユニークなエジソンミュージアム「森林館」は休館中でした。

 球泉洞、しっかり、記憶に残りました。


つづく。


夏旅 5 九州旅 目次

1日目
 松山→

2日目
 小倉港→宗像大社→マリンワールド
 太宰府天満宮→佐賀神埼

3日目
 佐賀神埼→祐徳稲荷神社→長崎

4日目
 長崎・軍艦島
 長崎市内観光→水族館→雲仙→島原

5日目
 島原・道の駅 みずなし本陣ふかえ・土石流被災家屋保存公園
 島原・原城跡
 島原・島原城
 島原→雲仙多良シーライン→佐賀城
 佐賀→三池炭鉱→道の駅 泗水

6日目
 熊本・道の駅 泗水→熊本城
 水前寺成趣園→球磨川
 球泉洞
 球磨→鹿児島

7日目
 鹿児島・多賀山公園→霧島神宮
 鹿児島市内・仙巌園→南州公園→鹿児島城跡
 鹿児島・知覧平和公園
 鹿児島・指宿

8日目
 鹿児島・山川港→フェリー→根占港
 鹿児島・佐多岬
 鹿児島・鹿屋航空基地
 宮崎・鵜戸神宮→極楽の湯→道の駅つの

9日目
 高千穂 1 高千穂峡
 高千穂 2 高千穂神社 天真名井
 高千穂 3 天岩戸神社 天安河原
 阿蘇→筋湯温泉→大分・湯布院

10日目
 大分・湯布院→九重夢大吊橋
 大分・宇佐神宮
 大分・中津 中津城→耶馬溪
 福岡・英彦山神宮
 福岡・小倉→愛媛・松山
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