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今治の伊賀山へ行こう!
2017 / 11 / 16 ( Thu )
今回は、久々の「お山へ行こう!」番外編です。

今回のロケーションは、今治。



来島海峡海上交通センターのタワーが目印の、伊賀山 です。

しまなみ海道の入口、今治北ICや来島海峡SAがある、海際の山塊、
「伊賀山丘陵」の南端に位置します。

お山歩前に、隣の近見山に登って伊賀山を見下ろしてきました。

しまなみ海道をバックに、海の手前にある山並みが伊賀山丘陵です。

伊賀山丘陵の写真右の方にあるピークが伊賀山です。

来島海峡海上交通センターのタワーの右のこんもりした山頂がそうです。

それにしても、この日はとてもいいお天気でした。

前日の雨が嘘みたいに。


さて、伊賀山の登山口ですが、国道317号線沿いにあるダイソー 今治北インター店辺りから、
 海に向かって進み、

大浜地区へ向かう海岸線を北上します。


すると、「← 来島海峡海上交通センター」の案内がある小さな丁字路があります。

ここが登山口です。


角には「丸太」バス停や、「四国最大級 相の谷古墳入口」の看板などがあります。


急坂を一気に尾根まで上っていきます。

 途中、竹林や気配のない民家があるくらい。


坂を登り切れば、来島海峡海上交通センターがあります。

入口には、来島海峡周辺の潮見表が置いてあったりします。

伊賀山の入口はセンターの向い側、坂を登り切ったところ。

 相の谷古墳の解説看板が目印です。



相の谷古墳群

海峡と灘をのぞむ海の王者たち

相の谷古墳群は、来島海峡、燧灘を見渡すことができる丘陵上に営まれています。

1号墳は、昭和40(1965)年、地元の学生によって発見され、その後、愛媛県教育委員会と今治市教育委員会によって発掘調査が行われました。

その結果、古墳時代前期(4世紀)の巨大な前方後円墳(全長約82メートルは県下最大)で墳丘は二段に築かれ、まわりに埴輪がならべられていたことがわかりました。

また、後円部に設けられた長大な石室の中から、中国から輸入された銅鏡や国産の銅鏡のほか鉄刀など、豪華な副葬品が出土しました。

1号墳を北側にくだる2号墳は、まだ詳しく調べられていませんが、前方後円墳(全長約53メートル)であり、1号に続く権力者のものと考えられています。

古墳の立地・規模や副葬品の内容から、相の谷古墳群に葬られた人たちは、古墳時代に活発化した瀬戸内海交通の要衝を支配した地域勢力のリーダーであったと考えられています。



では、古墳を巡りつつ、山頂を目指しましょう。


うっそうと生い茂る森の中へ入って行きます。

 外が明るすぎるので、最初は暗いですが、

入ってしまえば、すぐに目が慣れて、明るい森。

尾根道は竹林の中を左にカーブして行きます。

 色褪せちゃってるけど、案内看板もあります。


尾根の左側を迂回して進むと、

小さな小ピークがあります。

実はこの盛り上がった地形は古墳「2号墳」で、前方後円墳の円墳側だったりします。

道は左側を迂回します。


足下には怪しげなキノコがにょきにょき。


回り込んで2号墳の方墳側へ。


上になにかあるように見えたので登ってみたら、
 「仁譽上人」と刻まれた石塔が建っていました。

2号墳は全長約53メートルもありますが、自然に呑み込まれてしまい、
かつての人工物らしさはなく、埴輪でも並んでないと、
古墳とは誰も気がつかないでしょうね。


山頂へ。

 訪問時は夏直前。

虫除けスプレーをふんだんに振りまき、蚊取線香もぶら下げていたのですが、
ヤブ蚊はそれを上回る凶暴さで、腕に、くるぶしに、次々と襲いかかってきました。

立ち止まって写真を撮るのも危険?でした (^_^;)


最後の坂を登り終えると、
 山頂が見えました。


草に覆われた丸いマウンドが山頂です。

実はこれも古墳で、1号墳の前方後円墳の円墳です。

手前の最後の坂の部分が、実は方墳部分でした。

県下最大の全長約82メートルの墳墓です。


ヒザ丈の草をかき分けて山頂・円墳の上に登ってみました。

標高63.3mの山頂・円墳の上です。

山頂部分が凹んでいます。

 これは、竪穴式石室の跡です。

 山頂からは燧灘が望めます。


なだらかな山頂部分ですが、
 後ろの林は、
 造成跡の崖になっています。
見学の際は、足下注意でお願いします。


 下山前に、もう一度、海を。

わざわざ、お山の上にお墓を築いたのは、よっぽど海が好きだったか、
この海で大活躍していた人物なのでしょうね。

 自分が付けた踏み跡をたどって古墳から降りました。


以上、伊賀山お山歩でした。
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