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南予遺産の旅 9 肱川→野村→吉田→明浜→三瓶
2017 / 11 / 29 ( Wed )
前回までで宇和島以南の南予遺産をすべて廻ったので、
今回は、内陸を攻めたいと思います。

前回の宇和島周辺の遺産廻りの最後に、
吉田町にも手を着けたので、
内陸部から海へ向かおうと考えました。

で、決めたルートが、
肱川 → 野村 → 吉田 → 明浜 でした。


内子でガソリンを再充填し、五十崎経由で肱川へ。

国道197号線を肱川に沿って南下。

南予遺産のチラシを初めて目にした、
道の駅「清流の里 ひじかわ」を通過すると、
八大竜王神社の大きな赤い鳥居が目に入ります。

右折して鳥居をくぐり、谷を道なりに上って行くと、
 古民家のような温泉旅館があります。


肱川ひとつ目の南予遺産、「小藪温泉本館」です。


南予遺産を廻り始めた頃から、愛媛国体が始まっていましたが、
小籔温泉にも関係者が宿泊していたようで、
大量のシーツ類をリネン業者が運び出していました。

肱川の鹿野川ダムのダム湖も試合会場になっていました。

カヌーを漕ぐ早さを競う「カヌースプリント」が行われていて、
道端に見物人が並んで、湖面を見下ろしていました。

愛媛県中が会場になってたから、南予もあちこちに競技場があったし、
どこ行っても国体の幟がパタパタはためいてて、
普段、ほとんど見ない東北とかの県外ナンバーのバスとすれ違ったり。

僕もカヌー競技、見たかったけど、
遺産を廻ったあとでと、あきらめて先へ。


大会のために特別にステージが組まれた入り江。


トンネル連続地帯、最後のトンネルを抜けた場所にある、
大野ヶ原への分岐を左折し、県道32号線へ。


県道に入ってすぐ、また左折して船戸橋を渡りますが、

この橋の下にある古い橋が南予遺産の「旧船戸川橋」です。

ちなみに、旧船戸川橋は、野村町の南予遺産です。

船戸橋バス停側にある民家と橋の間の小道を下れば、

旧船戸川橋と船戸橋を一緒に撮影できます。


次の遺産目差し、そのまま、県道32号線をさかのぼります。

四国カルストによく遊びに行ってた頃は、
柳谷から行くのにも飽きて、こちら側からもよく、
大野ヶ原めがけて上がってました。

でも、ここ数年はご無沙汰だったので、久しぶりで、
いつの間にやら、道路も結構、拡幅されててびっくり。

まぁ、まだまだ、センターラインのないところも多いけど。


ナビに次の遺産を登録して走っていたのですが、
画面にタッチミスしてしまったようで、
肱川ふたつ目の遺産をスルーして惣川郵便局まで来てしまいました。

結構、奥まで来ちゃいましたが、野村町の南予遺産の近くでした。

少し戻り、山道な県道56号線をくねくね上ります。

すると、麓より何倍も開けた天上の農村が現れます。

あとは「土居家→」の看板を追って行けば、

野村町ふたつ目の南予遺産、「茅葺き民家交流館土居家」です。

宿泊もできる、庄屋さんの屋敷だった建物です。

 今日はホント、いいお天気。


予定では、ここから、昔好きでよく走った尾根道に上がり、
鹿野川ダムまで戻る手筈だったのですが、
肱川ふたつ目の遺産をすっ飛ばしてしまったので、
麓の県道まで下り、そして下流へ戻りました。


そして、肱川ふたつ目の南予遺産、「惣川発電所」へ。

道路の遙か下にあるので、上からパチリ。


その後、すぐそばの山道を駆け上り、
予定していた尾根道を走ってダムまで戻りました。

その尾根道には、岳山と云う、ぷち修験のお山があります。

 鎖場があったりするのですが、

道端には石鎚遙拝所があり、
こんなパノラマを楽しめます。


尾根道は、ダムの上の「肱川風の博物館・歌麿館」とかある公園に接続しています。

公園にはグランドがいつの間にか、できてたのですが、
なかからたくさんの人が出てきてるところでした。

路上駐車してたクルマも移動し始めてます。

グランドでは、さっきまでカヌー競技の表彰式が行われていたようでした。

と云うことは、今日の試合はもう終わったの?

 ダムを見下ろして。

カヌー競技自体、この日で終わりだったので、
ダムまで下ったら、会場の片付けも始まってました。

観戦したかったのに…。

失敗、失敗…、とほほ。


肱川町の南予遺産はすべて廻ったので、国道を戻り、
 道の駅「清流の里 ひじかわ」へ。
南予遺産カードは、売店のレジでいただけます。

でも、競技を終えた国体選手らがレジに並んでて、
一緒に並ぶのも無粋なので、選手らがいなくなるまで待ってから、
カードをいただきました。


南予遺産カードナンバー10 「小藪温泉本館」。


南予遺産カードナンバー11 「惣川発電所」。



野村町の遺産もすべて廻り終わったので、
次は野村町のカード配布施設へ向かいます。

野村町も、ダムカード旅で野村ダムを訪ねたときに来て以来。

野村町に向かう道も、その時以来。

カード配布施設に行く前に、ちょっと気になったので、

相撲施設の「乙亥の里」を訪ねてみました。

「乙亥の里」は国体の相撲競技の試合会場になってました。

 駐車場にプレハブ小屋が建ち並んでました。
全都道府県別の相撲部屋でした。

相撲競技の開催はまだ先のようでした。


野村の町を抜け、野村ダムへ。

堰堤を渡り、対岸の丘の上にある、

「野村農業公園ほわいとファーム」が、カード配布施設です。


売店のレジでいただけます。


南予遺産カードナンバー56 「茅葺き民家交流館土居家」。


南予遺産カードナンバー57 「旧船戸川橋」。


このあとは、前回の旅で一つだけ廻った吉田町へ向かいました。

野村から宇和まで出て、吉田町へ、一気に。

前回訪問時は夕方で、閉館時間がとっくに過ぎてた、
 「吉田ふれあい国安の郷」へ。

この施設のなかに吉田町ふたつ目の遺産があるとともに、
カード配布施設も兼ねています。

この前は真っ暗だったのでよく分からなかったんだけど、
 古い建物がいっぱいあるみたい。

入口の門を入ると、左に料金所がありますが、
訪ねたときは無人で、「用がある人は…」って札が立ってました。

しばらく待っても誰も戻ってこなかったので、
先に見学させてもらいました。

 タイムスリップしたような町並み。
写真右の建物が、
 南予遺産の「商家法華津屋三引」です。


吉田藩の御用商人・三引高月甚十郎の店舗だそうです。

 時代劇に出てくるような店先です。


ついでに、見学。


鐘撞き櫓の奥の建物には、吉田秋祭りの、

山車や御船、鹿の子などが展示されてました。

 立派な蔵もありました。


その後、受付に戻ると、スタッフさん、戻ってました。

ちゃんと料金を払い、それから、カードをいただきました。


南予遺産カードナンバー71 「商家法華津屋三引」。


南予遺産カードナンバー72 「奥南運河」。


この時点で午後4時過ぎ。

まだ廻れそうだったので、明浜町に向かいました。


明浜の海岸線を時計回りに走ります。

十数年前にツーリングったときより、道はよくなってました。


明浜の南予遺産は、狩浜地区にふたつあります。

ひとつめは、JAのガソリンスタンドの裏山にあります。

集落のなかに小路を見つけ、歩いて行くと、
神社の裏参道に通じていて、
 痩せた鳥居がありました。
これが南予遺産、「享保の古鳥居」でした。

正直、これが?って感じでした。


鳥居をくぐった先にもうひとつ、あって、
 春日神社に参拝しました。


もうひとつの遺産は、狩浜地区の後背にあります。


「狩浜地区段々畑」です。

段々畑が写ればどこで撮ってもOKです。


カードをもらいに、もう少し、海岸線を走ります。



南予遺産カードがもらえるのは、「あけはま シーサイド・サンパーク」です。

海水浴場とキャンプ場と温泉が同居したぷちリゾートです。

実は今年の夏、同じルートを走ってここにも来てます。

夏の海は海水浴客で賑わい、温泉の建物も古ぼけてなくて、
ちょっとホッとしました。

10月の海は静かでした。

で、カードがもらえる施設ですが、
県サイトには「あけはま シーサイド・サンパーク」とあるだけで、
パーク内のどの施設でもらえるのか、まったく分かりませんでした。

まず、訪ねたのは、坂の上に建つ、
 温泉施設の「はま湯」。

受付で尋ねたら、スタッフの顔に「?」がたくさん浮かびました。

でも、別のスタッフが教えてくれました。


海に近いところに建つ「西予市役所明浜支所明浜歴史民俗資料館」が、
明浜の南予遺産カード配布施設でした。

閉館間際でしたが、きちんと対応していただけました。



南予遺産カードナンバー46 「享保の古鳥居(春日神社鳥居)」。


南予遺産カードナンバー47 「狩浜地区段々畑」。


時計を見ると、まだ5時前。

三瓶も行けるかな?

カードはもらえないけど、日没までに遺産は訪ねられそう。

…と云うことで、三瓶へGO!です。

夏に海岸線を走って三瓶まで行ったら、
カーブ連続、道幅狭くて、結構、疲れてしまったので、
お山を越えて行くことにしました。

高山地区から権現山に向かう県道344号線へ。

まぁ、この県道も、海岸線以上にくねくね、せませまでしたが。

少しは近道になったか、分からないくらいの道だったけど、
三瓶の町には明るいうちに着けました。


三瓶の港に建つ、三瓶のカード配布施設の場所を確認してから、
八幡浜方面に向かう県道26号線を北上。

左に採石場がある辺りで左折します。

そこには案内看板が立っていて、「鴫山公園→ 2.3km」とともに、
南予遺産である「鴫山姫塚」も「→1.9km」と書いてありました。

※「鴫山」と書いて“しぎやま”と読みます。

狭い山道をどんどん、お山に向かって上ります。

分かれ道も案内看板がずっとあるので安心でした。

斜面に民家が点在する小さな鴫山集落が現れました。

さらに集落を抜け、上ると、

日当たりのいい南斜面に墓地がありました。

ここが南予遺産「お姫様の塚」、鴫山姫塚の入口です。

墓地の入口に解説看板が立っていました。

姫塚の由来が書かれていました。

涙が自然にこぼれました。

町指定有形文化財 お姫様の塚(姫塚) 指定昭和45年2月1日

 言い伝えによると、昔、京都の公卿のお姫様が癩病(ハンセン病)にかかられ、手当のしようもないままうつろ舟(空っぽの舟)に乗せられ流されました。
陸地に着くと、その土地の人々に舟を押し出され、陸に上がることが出来ませんでした。
ついに白石の浦につきましたが、そこでも追い払われ、山を越えて、ここ鴫山へ来られました。

 鴫山の人々は、姫に同情して、小屋を建て、「村養い」にしました。
姫はたいそう喜んで、ここ鴫山から永久にこの病が出ないようにと、亡くなるまで毎日、法華経を青く平らな石(緑色片岩)に写経しました。

 姫が亡くなった後、写経した石で祠を建てようということになりました。

 そうして出来上がったのがこの塚です。

西予市教育委員会



不憫な境遇に心痛み、村人の暖かさにも目頭が熱くなりました。

身体が変形してしまう症状が人々に恐れられてきたハンセン病。

特別な偏見の目で見られることが多いので、
あんな子は我が子じゃない、みたいな会話があったのかも。

家格にこだわる公家の世界で生まれたお姫様は、
人目に付かない部屋にずっと隔離されてたのかも。

しまいには、空っぽの船で流されてしまう。

まさに、子捨てです。

陸にたどり着いても、その度、追い払われる。

なんて、生き地獄。

海からも遠い、お山の上、鴫山にたどり着いてみると、
村人たちはとてもいい人ばかり。

地獄に仏とはこのことです。

つい最近まで、ハンセン病は遺伝性の病気であるとか、
とても弱い感染力であるのに、国による隔離政策がとられてきました。

小泉純一郎が内閣総理大臣になるまで、国は政策の誤りを認めませんでした。

家族と縁が切れてしまった患者も少なくありません。

空っぽの船でお姫様を流したようなことが、
ほんの数年前まで平然と行われていたのです。


墓地の奥に、その塚はありました。


高さ1mほどの石積みの塚で、なかに五輪塔が祀ってありました。

 無数の平らな石が積まれています。
お姫様が亡くなるまで毎日、法華経を写経した石でできています。

なんとたくさんの石でしょう。

姫から村人への感謝、病根絶を願った祈りの総和です。

胸が熱くなりました。


塚の後ろ姿と石碑。

塚に手を合わせ、お姫様の冥福を祈りました。


…話が長くなってしまいましたが、
それくらい、鴫山姫塚は心に残った南予遺産でした。

南予遺産廻りじゃなくても、ぜひ、訪ねて欲しいです。


このあと、道なりに八幡浜に出て、
港にあるフジ観光で、ちゃんぽんとオムライスのセットを食べて、
またこの日も夜道を走って松山に帰りました。
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