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スズメバチ、危機一髪 (>_<)
2018 / 01 / 05 ( Fri )
去年の晩夏。

ちょっち、ヒマになって、でも、遠出する余裕はなくて、
あてもなくバイクにまたがり、ひとまず、砥部方面へ。

広田の方へ行こうかと思ったけど、
万年で方針転換。

ここ数年、行ってないところがいいなぁと、
雨翅から佐礼谷へ抜けてみようと思いました。


くねくね、1.5車線の山道を上り、峠を越えると、雨翅。

雨に翅と書いて“あまつばさ”と読みます。


松山ロイヤルゴルフ倶楽部のある辺りがそうで、
障子山と階上山に挟まれた地域です。

そこから、佐礼谷方面に抜ける県道へ。

階上山の登山口は、あの道の奥だったよなぁ…。

とか、思い出しながら、県道を走っていました。

道端には栗畑があり、青いけれどもう立派の膨らんだイガが、
たわわに実っていて、秋の到来を感じました。

でも、下界はまだまだ残暑で寝苦しい日々が続いていました。

さすがに佐礼谷は涼しくて、木陰の山道は爽快でした。

道なりに下っていたら、
 左カーブの山側に鳥居を見つけました。


白鬚神社だそう。

 「白鬚大明神社登口」。

普段ならスルーするだろう規模の神社でしたが、
このときはなぜか、足を止め、参拝してみたくなりました。

私事でいろいろあって、神様頼みしたかったんだと思います。

 谷を登る、急角度の石段がありました。
結構な段数です。

てくてくと登り始めたのですが、あるものが目に入って、
「えっ!?」となりました。

 ヘビの、骨?
落ち葉に混じって、長く連なった白い骨がありました。

いま思うと、あれは警告だったのかも知れません。

 階段の上の方は赤鳥居が並んでいます。

 左上を見上げると、社務所のような小屋も見えました。
崖のような場所に建っているようです。

 石段を登り切りました。

崖の下に猫の額ほどの境内があって、
左に拝殿や社務所、正面に石積み、右は谷川が流れてました。

 拝殿など建物がある左側。
小さな祠もふたつありました。


でも、正面の石積みが気になったので、向かってみました。

 崖の下が祭壇のようになってました。

 右の谷川の水を集めるタンク。


お不動さんのような石仏と苔むした石碑がありました。

石仏に合掌したのち、拝殿へ向かいました。

 ふたつの祠。

 崖のような急傾斜地に建ち並んでいます。
手前が拝殿で、奥は社務所でしょうか、
さらに奥にトイレらしい小屋も見えました。


拝殿の扉を開け、お詣りさせていただきました。

2礼2拍手1礼、合掌。

 「お賽銭を盗まないで下さい」。
こんなお山のなかの小さな社にも心ない人が来るようです。

さてと…。

奥の建物も見ておこうと、左へ足を向けました。

このとき、僕はずっとイヤホンをしていて、FMラジオを聞いていました。

ヤブ蚊の羽音も聞こえない状態だったので、
写真を撮ろうと立ち止まる度、腕とか刺されまくってました。


奥の建物の軒下へ足を踏み入れたときでした。

頭上になにか異様な気配を感じました。

黒い影のようなものを。

ふうっと、軒下を見上げました。

黒い影の正体が分かったのは一瞬でした。

黒い影は丸くて、その周りを小さな赤い星が無数に旋回しています。

黒い影は、オオスズメバチの巣でした。

直径50センチ近くはあったと思います。

旋回する無数の赤い星は大型のハチたちです。

巨大な蜂の巣が、小さくジャンプすれば届くような距離にありました。

生死に関わる距離でした。

次の瞬間、僕は走り出していました。

それがセオリーに反していると分かっていても、
走らずにはいられませんでした。

急激に動く物体に反応し、攻撃するハチの習性を知っていましたが、
走って逃げる以外に助かる方法はないと思いました。

そして石段に飛び込むようにして、駆け下りました。

ハチの視角が縦の動きに弱いことを知っていたからです。

実際は、ゆっくりとしゃがんで後ずさりするのが有効だとされています。

でも、頭上に巨大な蜂の巣がある状態では、
その場にしゃがんでも、巣から出てくるハチたちには丸見えでしょう。

立体的にハチの視角から出ることを本能的に即決し、
急いで石段を駆け下りました。

多分、追いかけてきたハチもいたでしょう。

でも、イヤホンをしていたので分かりません。

…そうです、イヤホンのせいでハチの巣の存在に気づけなかったのです。

普通、手が届くような距離に近づけば、
ブンブンとうるさい羽音で気づきます。

いや、その前に、ハチの先兵が飛んできて、
アゴでカチカチ、カチカチと音を立てて、
死にたくなかったら引き返せと警告されます。

思えば、拝殿に参拝してる時点でもう、
ハチの巣から数メートルの距離にいたのですから、
カチカチ、カチカチ、警告されていたのかも知れません。

羽音も聞こえていたでしょう。

でも、まったく耳に入っていなかったせいで、
ハチの存在も気づけていませんでした。

お山歩中はスピーカーで音を流し、
イヤホンは絶対、使わないのですが、
目的は神社に参拝ですから、油断していました。


結果的に助かりました。

一カ所も刺されずに済みました。

刺されたのはヤブ蚊に4カ所だけでした。

道路まで逃げ下り、追ってくるハチもいないと無事を確かめました。

助かったぁ、と心から安堵したら、バカみたいな話だけど、
急に、ハチの巣をちゃんと見たくなりました。

そっと、そ~っと、なるべく足音を立てないよう、
赤い鳥居のところまで石段を登りました。


この距離が限界でした。

この日はデジカメを持っておらず、スマホでの撮影でした。

薄暗い山中、距離があったので、不鮮明でノイズだらけですが、

ハチの巣を拡大してみました。

出入り口のサッシの横幅から巣の大きさが想像できると思います。

肉眼では、巣の表面をうろつくハチの姿が確認できました。

手が届きそうな距離まで近づいて、よく助かったものです。

改めて拝殿手前で撮った写真を見直すと、
 奥の建物の軒下に黒い丸い影が写ってます。

建物が死角となって、指呼の距離まで近づけてしまったようです。

しばらく、身体の震えが収まりませんでした。

イヤホンの件、心から反省しました。


帰宅後、伊予市には市のサイト経由で報告しました。

白鬚神社を管理している誰かに市の方から連絡してもらえると思ったので。

管理人が不明でも、立入禁止にしたり、警告看板を立てたり、
ハチの巣に不用意に近づくひとがいないよう、してもらいたいことを列挙して。

で、数日後、伊予市からメールが来ました。

市が神社の管理人に連絡したときにはもう、
ハチの巣の駆除が終わったところだったそうで、
すでに撤去済みだから安心して下さい、との内容でした。

僕が訪問したのは、巣が撤去される直前だったようです。

一安心。


以下はおまけ。

デス・スターのようなハチの巣に遭遇したあと、
「← 峯の薬師真光寺」の看板を見つけたので、訪ねてみました。

佐礼谷へ下らず、安別当集落へ。

峯の薬師真光寺は日当たりのいい南斜面にありました。


道端にバイクを駐めて、昔ながらの石段を登り、
 ひなびた山門をくぐり、

集会所も併設している境内へ。

小祀も並ぶ、山門から本堂までの間。

 小祀。


本堂にお詣り、合掌。

スズメバチから逃れることができたことにも感謝。

 屋根の上の擬宝珠(ぎぼし)。


「揚花火消えて大杉闇に立つ」と刻まれた歌碑。

 本堂の横にある安別当集会所。


山門に鐘が吊してありました。

山門からの風景。


スズメバチに肝を冷やした一日でした。
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コメント
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ご無事で何よりです。
良かったですね(*^^*)
by: こすもす * 2018/01/09 21:59 * URL [ 編集] | page top↑
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