氷の世界だった、滑川渓谷 1
2018 / 02 / 18 ( Sun ) 氷結した白糸の滝の訪問記をアップした翌日、
ちょっと散歩がしたくなって家を出ました。 でも、途中で気が変わり、一旦帰宅。 滑り止めの軽アイゼンをスクーターのメットインに放り込み、 旧国道11号線を東へ向かいました。 平井にあるさぬきうどんの店「たも屋平井店」で、 お昼ご飯にうどんをいただき、身体を中から温めてから、 桜三里へ方面へ向かいました。 目指すは、滑川渓谷。 滑川渓谷は、国道11号線・桜三里の途中から南へ分け入った、 東温市と西条市、久万高原町の市境付近にあります。 二日ほど前、松山自動車道の東温~新居浜間が、 降雪により、一時通行止めになりました。 桜三里や滑川渓谷への道が雪で通行できないんじゃないかと、 心配しつつ、スクーターを走らせていました。 結局、桜三里には雪はほとんどなく、 滑川渓谷に向かう県道302号線も最初は雪が全然ありませんでした。 滑川渓谷入口まで約7キロ。 国道から3、4キロほど入った辺りでようやく、雪が積もった場所が出てきました。 圧雪された雪があったのは、木陰のまったく日が当たらないカーブだけでした。 スピードを落とせば、全然、怖くなかったです。 渓谷入口は、明河と云う、日当たりのいい開けた場所にあります。 かなり奥まった場所にありますが、いまでも数軒の民家があり、 段々畑が連なっています。 舗装された道を道なりに進めば、渓谷の入口に到着しますが、 さすがに標高500mを少し越える高さなので、 ![]() 直前は雪が全然、溶けてませんでした。 なので、坂の上の駐車場まで上がるのはあきらめ、 手前の路肩に駐車しました。 僕が到着する直前に1台のクルマが来ており、 やはり、路肩に路駐していました。 先を歩いてく女性二人がクルマの持ち主のようです。 ![]() 坂の上に駐車場と土日休日だけ営業する小屋があります。 ![]() この日はお休みでひっそりしていました。 ![]() 冬は凍結のために使用禁止になってるトイレの横を過ぎ、 ![]() 雪と氷でモノトーンになった真冬の世界に足を踏み入れます。 足下の雪氷はところどころ、硬く凍り、つるつる。 ここで、軽アイゼンを靴に装着しました。 4つ爪の簡易なものですが、必要充分でした。 ![]() 河原に出る手前で、壮大なつららのカーテンに出会いました。 背丈よりもうんと高いつららが、数十メートルに渡って居並んでいました。 滑川渓谷の両岸のほとんどは、河川による浸食で、 崖のような岩壁が形成されています。 岩盤と腐葉土層の境から水が沁みだしている箇所が多数有り、 ![]() 豊富な湧き水が凍り、つららのカーテンになっていました。 ![]() ![]() この冬の大寒波で、地面まで繋がった氷柱に成長していました。 ![]() “滑川”の文字通り、水底を舐めるように川が流れている河原へ。 水量は普段から少ないのですが、八割がた凍っていたので、 河床へも入って行けました。 ![]() ![]() 対岸へ渡るための一本橋は、夏でも濡れていると滑ります。 軽アイゼンのおかげで、全然、冷やっとすることなく、対岸へ。 ![]() 左側に遊歩道がありますが、雪に覆われています。 ![]() 道を外れて、せせらぎ近くを散策。 やがて左側に、「塩嶽」と呼ばれる、浸食でできたオーバーハングへ。 ![]() ![]() ここにも鋭い牙のようなつららが居並んでいました。 ![]() 先に進むほどに、地面まで繋がった氷柱が多くなってきました。 ![]() えぐれた岩に入り、つららを内側から。 ![]() ![]() 足下も氷に覆われています。 ![]() 小さな木橋を渡り、鉄のハシゴを登ります。 ![]() 新雪の下はつるつる滑る氷。 軽アイゼンのおかげで安全に歩けました。 途中で先行していた女性客を追い抜いたのですが、 軽アイゼンなんて持ってないだろうし、着いてこられるかなぁ…。 滑川渓谷はここからが素晴らしいんだけど。 ![]() 河原とあまり高さが変わらない右側を歩きます。 ちなみに、川岸を指す言葉に「右岸」「左岸」がありますが、 川岸のどちらが右岸か、左岸か、実はちゃんと決まっています。 川の上流側から下流側を見て、 右側を右岸、左側を左岸と云います。 ご存じでした? さて、いま僕は上流に向かって歩いているので、 言葉の意味に忠実に従って表現すると、 (写真の)右側の左岸を歩いています。 右の左…。 ややこしい…。 なので、見た目に忠実な「右側」「左側」を多用しています。 ![]() と云うわけで、また橋を渡って左側へ。 ![]() 橋は小さな渕「箕渕」の下流に渡してあります。 ![]() 箕渕は小滝の滝壺で、ほぼ氷に覆われていました。 ![]() お昼時だったので、左側の川岸には日が当たっていました。 日向はぬくぬく、日陰はめちゃさむ。 ![]() 河原に降りて下流側を撮影。 ![]() ![]() 上流は、小さな渕・甌穴が階段状に連なっています。 夏、水着姿でお尻滑りしたら楽しそうな場所です。 ![]() ま、いまは、氷の欠片がくるくる回るくらい冷たいので、 夏の絵はちょっと想像しづらいけど。 ![]() 野ウサギかなぁ…。 ![]() 柵のある区間が少しだけあります。 ![]() 川面と高度差があるためです。 対岸にはつららがまた居並んでいます。 遊歩道の柵はいつの間にか終わって、 ![]() 右側の林に小さな滝「熊の爪」がある場所へ。 ![]() この橋は、その「熊の爪」に行くためだけの橋です。 ![]() 右側の丸い岩はめっちゃ巨大です。 ![]() 丸い巨石の下の渕は凍り付いてます。 つづく。 |
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