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氷の世界だった、滑川渓谷 2
2018 / 02 / 23 ( Fri )
真冬に、滑川渓谷の奥にある滝を目指して歩いています。

大寒波のすぐあとで、渓谷は奥へ進むほどに気温が下がり、
雪と氷に覆われたモノクロの世界になっていました。


滑川渓谷の特徴である、浸食でできた垂直な岩壁には、
腐葉土との隙間からにじみ出た水が凍ってつららがいたるところに。


写真では分かりづらいけど、数mもの高さに成長したつららです。


ここまで成長すると、氷の滝、氷瀑です。


普段なら、せせらぎの音が涼やかな場所ですが、

氷に覆われているので、耳を澄まさないとせせらぎも聞こえません。


遊歩道の傾斜が増して坂になっているところが、
もっとも凍り付いていました。

軽アイゼン持ってきてよかったぁ。


凍った坂をクリアし、さらに上流へ。


対岸には、つららのカーテン。


遊歩道の左側も氷がびっしり。


今度は、遊歩道の半分が氷瀑で通過不能なほどに凍り付いてます。


迂回ついでに、氷瀑を正面から。

まるで、水の流れ、時の流れが止まったような姿です。

邪魔な氷瀑を迂回し、さらに先へ進むと、

オレンジ色したつららがありました。

下の雪面も黄色い染みがありました。

ここだけ水になにか溶け込んでるのかな。


対岸の10mほどの壁を覆うつらら。

黒い部分は、水量が多いのか、氷がありません。


木が生えたこの岩を回り込むと、いよいよ、「奥の滝」です。

右の岩壁は、浸食によってオーバーハング、
上に行くほど前にせり出しています。

岩を回り込むと、不思議な光景が拡がります。
20180214_0110p.jpg
オーバーハングした高い岩壁に挟まれた巨大な空間が現れます。


昔の人はこの光景を「龍の腹」と例えました。

いま風に例えれば、大きなタンカーの船底にいるような感じかな。


遊歩道は途切れてしまい、河原を足下注意で進みます。


目指すは、竜のお腹の最深部にある「奥の滝」。

でも、つららがまるで牙のようにも見えるので、
お腹の中と云うより、巨竜の口の中にいるみたい。

巨大な竜に呑み込まれたような錯覚を覚える不思議空間です。

左右の岸壁は10mほどの高さがありますが、
一部のつららは、地面にまで到達していています。


奥の滝の間近まで来ました。

左右の岩壁はさらにせり出しています。


岩壁の下から見上げると、鋭利なつららが無数に垂れ下がり、
落下したら即、串刺しにされそうな迫力があります。

暖かくなったらすぐに落下すると思うので、
今日は天気もいいし、真下にはいない方がいいと、
すぐに離れました。


「奥の滝」に到着です。

岩肌を舐めるように水が流れ落ちています。

たまたまなのかも知れないけど、
僕が訪ねたときはいつも、これくらいの水量です。

水温が上がったのか、滝自体は氷結してませんでした。

そこはちょっと残念。


滝周辺の岩壁もオーバーハングしているので、
防水加工な服装なら、滝の裏まで行くことができます。


滝壺は小さく、一部、凍っていました。

滝に向かって左側から、せり出した岩の下を、
身を縮こませて進みます。


真横まで来ました。


滝の真裏には氷がまだたくさん残っていて、
入れそうにありませんでした。


足下には、ガラス玉みたいな丸い氷が密集。


つららの裏から。


先端が二股に分かれたつらら。

天井は低く、身体のすぐ横につららがあったり、水が落ちてたりで、
滝の裏はとても狭い空間ですが、
ざあざあ、水音だけが響いて、妙に居心地がよかったりします。


氷に阻まれて滝の裏には入れなかったので、

手を伸ばし、滝の裏にカメラだけ差し入れて撮ってみました。

カッパにもなる防寒服を着てたので、少々濡れても平気でしたが、
カメラは防水じゃないので、撮影後、すぐに退散しました。

あとから来る人のために、つらら一本折らずに出てきました。


今度は反対側、滝に向かって右側から接近。

少し徒渉しないと右側には行けません。

岩の上は氷や雪が貼り付いてたりで、より慎重に渡りました。


せり出した岩の下は、板状に剥がれた岩が溜まっていました。

滑川渓谷は4千万年前の地質、久万層群の礫岩層で、
堆積した小石や砂が途方も無い時間をかけて、
押し固まってできた岩の層です。

風化や浸食されやすい岩で、
龍の腹のオーバーハングした岩壁は、
まさに川が浸食してできたものです。

岩の層の隙間を川の流れが削ったり、
しみこんだ水が冬、凍って膨張、ひびを拡げたりして、
弱い部分から写真のように板状に割れたりして、
せり出すような地形になってゆきます。

足下がどんどんえぐれれば、やがて耐えきれず、
頭上のせり出した岩盤がどんっと落ちます。

渓谷沿いの垂直な岩壁は、せり出した岩壁が落下したあとの姿です。

そう考えると、いつ天上が落ちてくるか分からないわけで、
長居は無用です。


右側から見た奥の滝。

戻る前に、河原に寝そべって川に直接口を付け、
ごくごく、のどを潤しました。

冷蔵庫で冷やした水のような、固い冷たさはなく、
優しい冷たさの美味しいお水でした。


ずり落ちても、ふくらはぎくらいの水深しかないけど、
刺すように冷たい水にハマるのゴメンと、
また慎重に渡渉して帰りました。


龍の腹にいる間、ずっと僕ひとりっきりで、
絶景を独り占めできました。

それがとてもうれしかったです。


凍った水面の下の流れ。


最後に振り返って。


遊歩道へ戻りました。

下流で明るい声が聞こえたと思ったら、
往きに追い抜いた女性二人でした。

あの凍った坂もなんとかクリアしてたどり着いたみたい。

雪山に大の字に倒れ込んだりして写真を撮り合ってました。

一言二言挨拶を交わしてすれ違いました。

滑川渓谷には初めて来た感じで、さらにこの絶景に出会えて、
ふたりとも笑顔でとても上機嫌な様子でした。


つららの大きさ、岩盤の高さが一目で分かるよう、
遠くから後ろ姿を撮らせてもらいました。

龍の腹のつららはみな、人の背丈の何倍もある、
巨大なつららなのです。


遊歩道を下って帰りました。


「熊の爪」の前から。

遊歩道に中術に下っていて出会った、

倒木の上に並んだ雪だるまファミリー。

僕も“爪あと”を残したくなって、

雪だるまを追加させてもらいました。

冬季五輪中だったので、バンザイさせておきました。


帰り道、5人くらいのグループ、二組とすれ違いました。

みなさん、足下もちゃんと滑り止めを装着、
肩には高そうな一眼レフを提げていました。



渓谷入口の小屋まで戻ってきました。


「滑川清流ハウス」は、土日祝日のみの営業だそう。

ストーブに当たりながら、美味しいコーヒーをいただきたいなぁ。


小屋横の広場に、足跡で作ったハートが (^_^)


坂を下って、路肩に駐めたスクーターの元へ。


雪がなくなる直前で、軽アイゼンを外しました。

日当たりのいい海上地区。


日陰にちょっと雪があるくらいでした。

後ろ髪を引かれる思いで、滑川渓谷をあとにしました。


写真を撮ろうと、スクーターをなにげに駐めたら、

道端に三角点を見つけました。


「海上北」四等三角点、標高は、477.28mです。

滑川渓谷のある谷を振り返って。


滑川渓谷の後ろのお山は、
青滝山と黒森峠の間にある本谷山。


帰りの県道は、雪もかなり溶けていました。

でも、ゆっくり、安全に下っていたら、
右の土手を、がさがさっ駆け上がる小さな影が!

小さな影は、少し上がった木の根元に隠れるように立ち止まり、
こちらの様子を見ています。


野生のおサルさんでした。

隠れきってるつもりだったのか、それ以上、逃げませんでした。

お腹が空いて、里の畑や、軒先の干し柿でも盗りにきてたのかな。

いたずらしちゃダメよ、と声をかけてバイバイしました。


と云うことで、つららだらけの滑川渓谷、終わりです。
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