入山者が増えた冬の上高地
2009 / 03 / 12 ( Thu ) 「安易な入山者をなぜ、警告しない」というお題で、
安易な格好での入山姿も見られるようになった冬の上高地の記事を取り上げたのが1月。 釜トンネルが開通して、冬でもお手軽に入山できるようになったのが原因ですけど、 一応、冬山ですから、 大規模な雪崩でも起きれば、10人単位で死者が出る恐れだってあるわけで。 でも、入山してる人たちは、まるで温泉帰りに遊歩道を歩いてるようなお気楽さで、 ギャップの大きさが問題になっています。 信濃毎日新聞から、
冬山に夏山みたいにお気楽に入れちゃうことが一番問題ですよね。 “行けるんだったら、行きたい…” そう思っちゃうのは当然だもの。 で、実際行った人がブログとか口コミで、 「冬山だから心配だったけど、全然、大丈夫だった」 みたいな感想を聞いちゃうと、じゃあ、私もってなるだろうし、 そういう人たちを当てにしてる地元のタクシーやバス、宿泊施設もでてきちゃう。 出来ちゃった悪い流れを断ち切るには、 不謹慎なことを云わせてもらえれば、冒頭にも書いたけど、 最悪、雪崩でも起きて犠牲者が発生しないとムリかも。 危険だという認識が広まらない限り、今のままで、人々の足が遠ざかることはないと思います。 とはいえ、上高地に限らず、石鎚でも、 冬山初心者をずらずら引き連れて、リーダー気取ってる困った人、いますよね。 日本も登山ガイドは資格制か登録制にすべき。 一通りの登山知識に、最低でも救急法も心得た人が率いるべきですよね。 いくら、数多くの登山経験があっても、 人命救助の講習すら受けていない人、修羅場をくぐり抜けてない人は、 いざという時も、携帯電話で救助頼んで、後は一緒に震えてるだけ。 危険だと思われる山やシーズンは、資格あるガイドがいないと入山できないようにし、 個人や小グループでも、入山届けの提出を義務化。 その上で、現地まで連れて行く地元のタクシーやバスにも制限を設けて、 許可無い人を登山口まで連れて行ってはいけないとか、 登山口へ行けるバス、タクシーを限定するなど、 入っちゃ行けない場所なんだったら、それくらいすべき。 長野はお山ビジネスが盛んなんだから、長野独自の条例を制定しちゃえばいい。 “資格や登録で山なんか登れるか!”みたいな、前時代な、無責任な、 ぶーぶー文句垂れるヤツはいっぱいいるだろうけど、 お山ビジネスの中心地として毅然と取り組んだらいい。 それがダメなら、入口に高い雪の山作って、 それを乗り越えられない人は入れない、みたいな、 物理的な方法にしちゃえば、“ハンドバッグを提げた普段着姿”な人は入れなくなるよーな。 でも、冬の上高地は至極綺麗だろうから僕でも見に行きたい。 安全なら、なおさら行きたい。 なんなら、いっそ、安全に行けるようにしちゃえばいいのに、とさえ、思うこともあります。 それで松本地域にいくらかのお金が落ちるのであればなおよろしい。 |
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