日本は四季があって温暖なので永久凍土や氷河は無い、
みたいなんが常識かと思ってましたが、あるところにはある?というお話。
信濃毎日新聞から、富士山の永久凍土調査へ 信大山総研の池田研究員ら
信大山岳科学総合研究所(松本市)の池田敦研究員(34)らのチームが8月、富士山(3776メートル)で、温暖化の影響で縮小が指摘される永久凍土の実態調査を本格的に始める。
池田さんは、山頂付近で10年以上調査を続け、消えゆく凍土の記録を残したいとしている。
永久凍土は、2年間以上続けて温度が0度以下にある土砂や岩盤。
本州では富士山だけにまとまって分布するとされる。
厚さは数メートルから、世界最大規模のシベリアでは数百メートルに及ぶものもあるという。
富士山での研究はこれまで、夏を中心に地表面付近の地温から、地中の永久凍土の分布を推定するにとどまっていた。
池田さんと岩花剛・北大助教らのチームは、山頂付近で目星を付けた1、2カ所に深さ10メートルの穴を掘り、永久凍土があるかどうか確認。
年間通じて地温、気温、降雨量、積雪量も観測し、永久凍土の分布をつかむ計画だ。
これまでの推定では、富士山南側斜面の永久凍土の下限は、1976(昭和51)年の調査で平均標高3100メートル、98年は3200メートルだった。
2009年はさらに上昇し、山頂付近でも部分的に消失しているとみられるという。
池田さんは08年から、山頂付近の2カ所で深さ約3メートルの穴を掘って調べてきたが、永久凍土は見つかっていない。
「今まではかなり大胆な推定をしており、実態は不明に近い。
何が起こっているのか事実をつかみたい」とする。
池田さんは、欧州アルプスで急斜面に分布する永久凍土が、温暖化で急激に不安定化するメカニズムを明らかにしている。
アラスカやチベットでも調査した。
「世界の寒冷地より気温の高い場所にある富士山の永久凍土は、より温暖化の影響を受けやすい」と指摘している。
まだ見つかってないみたいだけど、永久凍土と云えばシベリアのマンモスを思い出します。
温暖化で富士山の永久凍土が溶けて太古の怪獣が出現!、みたいな東宝映画な展開をこっそり期待してます。
次は氷河。
秋田魁新報から、立山で国内初の氷河確認か 雄山の雪渓で「氷体」発見
標高3千メートル級の山々がそびえる北アルプス・立山連峰。
その雪の下で昨年秋、長さ700~800メートル、幅最大約200メートルの氷の塊「氷体」が見つかった。
年間に数十センチ以上移動していることが確認されれば、国内初の現存する氷河だ。
発見の立役者は立山カルデラ砂防博物館(富山県立山町)学芸員の福井幸太郎さん(36)。
「観測機の小型化で、足場の悪い場所にも行けるようになったのが大きい」と話す。
昨年9月、山岳ガイドと主峰雄山(3003メートル)東側の雪渓に入り、探り当てた。
氷体の厚さは約30メートル。
傾斜が20~25度あり、動いている可能性が高い。
雪が解ける9月ごろから、約20カ所にポールを埋めて衛星利用測位システムで観測。
氷河かどうか分かるのは11月ごろで、期待が高まる。
福井さんは
「氷の分析を進め、数千年前の気候環境を明らかにしたい。
氷河と分かれば、立山の新たな観光資源にもなる」
と目を輝かせた。
多かれ少なかれ、日本にも氷河があることは最近知られてきた事実。
溶けた氷河から数万年前に不時着したUFOから恐怖の人食いバクテリアが蘇る…、
B級パニック映画をまたまた想像 (^_^;)
テクノロジーがいくら進化して、現地まで行かないと話が始まらないってことは今も昔も同じですね。
研究者のみなさん、ごくろうさまです。
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